JAL国際線ファーストクラスに乗るハイライトと言えば、機内食。
欧州や北米などの長距離路線であれば、必ずしっかりした食事メニューが提供されますが、特定の中距離便では、機内食がかな〜りしょぼくなります。
その中距離便とは:
便名 | 路線 | 出発時刻 | 到着時刻 |
JL 34 | バンコク→羽田 | 22:05 | 翌05:40 |
JL 36 | シンガポール→羽田 | 22:25 | 翌05:55 |
どちらも、東南アジア出発の帰国便です。
現地を夜に出発し、羽田の到着が朝になるフライト。
ファーストクラスにしては機内食が簡素です。
両フライトともメニューは若干異なりますが、コンセプトは一緒。
離陸後の質素な軽食→ファミレスにもある様なレベルのいつでもアラカルトメニュー→到着前はメインディッシュが焼き魚、オムレツかキッシュとごく普通の朝食メニューです(一応トリュフとかは混ぜている様ですがw)。

まずはバンコク→羽田便で確認してみましょう。




次にシンガポール→羽田便。




一応シンガポール発は到着前の朝食としてステーキが提供されるので、これを夜食メニューとして含めて考えれば、まぁバンコク発便よりはマシです。
羽田発の昼食便とは天と地の差
どれだけ羽田発のフライトと機内食が異なるかというと、一目瞭然。
バンコク、シンガポール行き共にメニューは一緒で、昼前に出発するので昼食としてしっかりした食事が提供されます。
メニューの素材が黒毛和牛、ふぐ、甘鯛、伊勢海老、キャビア、毛蟹、諫美豚など・・・帰国便と比較すると使用されている言語が違います!!



これだったら、絶対に日本を出発するフライトを選んだ方が何倍も充実したフライトになりますね。

他社の深夜便ファーストクラスではどうなっているか
例えばキャセイパシフィック航空の場合、香港発欧州便の多くは23:00前後に出発しますが、ガッツリ系の夜食がメニューに記載されています。
ファーストクラスは基本、乗客がいつでも好きな時間に食べれるダイン・オン・ディマンド形式なので、これらのメニューを離陸後すぐに頂く必要は無いし。

ルフトハンザ航空も、JALのバンコク→羽田より短いリヤド→フランクフルト路線等の中東を深夜に出発してフランクフルトに早朝到着するようなフライトでは、前菜はキャビアに絞られるけど夜食としてガッツリ系のメインディッシュを3種類用意して、朝食はコールドミール系を充実させています。

リヤド発のフライトは、なんと現地深夜2時出発と、かなり遅いのにも関わらず、以下これだけの夜食を充実させています。


ルフトハンザ航空は深夜の出発だろうが短距離のフライトだろうが、ファーストクラスでは必ずキャビアがメニューに含まれています。

JALはどう改善できる?夜食のオプションを提供しよう!
個人的には「夜食」として、昼食や夕食の簡易バージョンの様なメニューは含めた方が良いと思います。
特に、22時台の出発だと、夕食を済ませていない乗客も多いはず。
航空会社側の弁解としては、「ラウンジで済ませてきてね」みたいな暗黙の了解的な空気があ流れていますが、これも乗客によってはラウンジに寄る時間が無かったりします。
深夜便のファーストクラスで夜食を提供しないのは日系航空会社ぐらいなので、ここは他社と肩を並べた方が文句は少なくないのでは無いかと。
ランチやディナーの様に前菜何種類とかデザート何種類まで必要ないかもしれないけど、せめて同等レベルのメインディッシュを提供するともっと顧客の満足度が上がるのは確かでしょう。

もしビジネス・ファーストに乗るなら機内食メニューは事前確認しておこう!
幸い、日系航空会社ではホームページで事前に機内食のメニューが全クラス分確認できるので、とてもありがたいです。
フライト選びの際、色々とオプションがある場合はできるだけ機内食が充実している便を検討した方が満足度は高くなるかもしれません。
まとめ
夜に現地を出発するJL 34とJL36便は、機内食が寂しいのでファーストクラスに乗るメリットが半減してしまいます。ここは夜食のオプションを充実させれば、かなり満足度の高いフライトになるでしょう。なので、東南アジアへのファーストクラス利用は、日中に出発する日本発に絞った方が良さそうです。