概要
搭乗総合評価:87点
感想:お願いだからLCCでは座席のリクライニング機能は排除してくれ〜。その他、フルサービスキャリアと比較してそこまで座席自体は変わらないし、電源が2種類あったり設備は充実している。
<利用詳細>
フライト利用月:2025年5月
予定出発時刻:20:50発
実際の出発時刻:20:45発
予定到着時刻:翌06:45着
実際の到着時刻:翌06:24着
時刻表上のフライト時間:8時間55分
実際のフライト時間:8時間34分
座席番号:52D
機材:787-8
機材番号:VH-VKJ
機材導入日:2015年7月2日
<チケット代>
利用日の約8ヶ月半前に予約しました。
一番安いスターター運賃のセール時に総額34,300円で座席のみ購入。
追加で、座席指定1,100円でスタンダードシートを事前予約。
更に、定番のビーフラザニアを1,360円追加購入。
クレジットカードの決済手数料が1,000円。
総額、37,790円を支払いました。
搭乗記
・成田空港第3ターミナルから出発
ジェットスター航空は成田空港で第3ターミナルの発着。
国際線の出発では初利用です。
以前、国内線利用の際には保安検査場からゲートまで連絡ブリッジを経由してかなり歩いた記憶があり、危うく乗り遅れるところだったので今回は余裕を持って、ゲートへ向かいました。
が、国際線の出発エリアは保安検査場からすぐの場所なので、焦らなくても良かったです。
・チェックインカウンターはジェットスタージャパン(GK便)と、ジェットスター(JQ便)で異なる
まずジェットスター航空のチェックインで注意したのは、搭乗便がジェットスター・ジャパン(主に国内線及び近隣諸国便)か、単なるジェットスター航空(オーストラリア便)によってカウンターが分かれている事。
手前は前者、奥が後者になります。


・LCC専用ターミナルだけど、設備は充実している!
第3ターミナルはLCC専用なので、あまり期待していませんでしたが、意外に座る場所も多く、充電箇所が豊富でした。
多くの利用者が保安検査場を過ぎたすぐの休憩コーナーの様な場所に集中していましたが、今回はバスゲートだったのでこちらへエスカレーターで下りて直行すると、空席が目立っていました。


カウンター席ではUSB電源とACコンセントが設置されています。
これ以外にも、充電ステーションが至るところにあるので便利。

そして簡素な搭乗口(笑)。
前回の記事に触れましたが、今回は預け荷物が無いためゲートへ直行し、てっきりオーストラリアの入国書類チェック等実施されるかと思ったら全く無く、しかも手荷物の重量チェックも無くて唖然としてしまいました。

バスで機体へ向かいます。

・人生で一番長いLCCフライト
今回のフライトは、人生で一番最長のLCCフライトです。
これまでは、エアアジアXのデンパサール→成田のフライトが最長で約7時間半の旅でした。
今回は、更に遠い約9時間の移動時間です。
こんな長時間耐えられるか気になりましたが、快適さではシートピッチが狭い事以外はフルサービスキャリアとそこまで遜色は無かったです。
・フルサービスキャリアと同じ3−3−3配列;可動式ヘッドレスト付き
以前乗ったエアアジアXでは、通常2−4−2配列(横8席)が定番のエアバスA330機にて横1席多めに詰めているので、3−3−3配列(横9席)とかなり横幅が窮屈に感じます。
が、ジェットスター航空のボーイング787は、他のフルサービスキャリア(JALを除く)と同じ3−3−3配列(横9席)。
なので、着席の時点では、特に横幅に関して違和感は感じられません。
LCCとしては珍しく、全席可動式ヘッドレストが付いているのは有難いです。




通常なら窓際を選択したいところですが、トイレが近いので、真ん中3席ブロックの通路側を指定しました。

・エコノミークラスの座席指定は3種類の料金設定
例えオンラインチェックインであっても座席指定はできないので、事前に選択する事をお勧めします。
3つの料金設定があり;
*エクストラレッグルーム(4,900円):非常口前の足元が広い座席
*アップフロント(2,900円):普通の座席だけど、ただ前方に位置しているだけ
*スタンダード(1,100円):その他の一般座席
今回は、機内後方のスタンダードを選択しました。

エクストラレッグルームはかなり広いので価値はありそう。

・シートピッチはナローボディ機材より広い
日本国内線や近隣諸国へ運航するジェットスター・ジャパンは、A320シリーズのナローボディ機材のみが活躍。
A320シリーズ機材では、シートピッチは航空業界で最も狭い28〜29インチを採用しているので、これに慣れている際は同じ様な感覚になるのでは無いか、と思ってしまいます。
幸い、長距離機材として運航するボーイング787は30インチと、若干足元が広くなります。
フルサービスキャリアの標準が31インチなので、その差は僅か1インチ。
以前、エコノミークラス座席のシートピッチを28〜34インチを写真と共に解説した記事を投稿したので、30インチがどれぐらい広いのかはそちらを参考下さい。

・電源はUSB-CとACコンセントが用意されているが・・・
有難い事に、USB-Cは各座席テレビモニター付近に設置され、更に座席の下には、3席ブロックあたり、2つのACコンセントが付いています。
しかし、このACコンセントは真ん中座席の下、両脇に位置し、そこに座っていない場合にはちょい面倒くさいです・・・
充電する作業の際に、真ん中座席の乗客の足にぶつかる可能性あるし。


・無料アメニティーはイヤフォンのみ;テレビモニターは殆どのチャンネルが有料
テレビモニターで映画やTVプログラムを楽しむ事はできますが、基本有料です。
ただし、数種類の短い旅ドキュメンタリーやジェットスター航空についての紹介ビデオは無料。
飛行マップも無料です。




・調整式空調あり
読書灯の横に、調整ができる空調があります。
機内は時々とても暑くなるので、この様な空調はとても助かります。

・機内販売メニューとシグネチャーのビーフラザニアは具がたっぷり
まずは機内販売メニューから。







このフライトでは事前にビーフラザニアを注文しました。
離陸後35分で提供されました。
先に事前注文した乗客から、食事が配布されます。



そこそこボリュームがあり、牛肉がゴロゴロ入っていました。
若干スジも多かったけど、具材がたっぷりなのでコスパ悪くないです。
結構美味しく頂き、次回ジェットスターに乗る時も同じものを注文するでしょう。
ビーフラザニアを注文すると、ホットドリンクが一杯無料で付きます。
ホットチョコレート(ココア)を注文しました。
紙コップの柄が可愛いデザインです。

・食べ終えた紙ボックスやカップが回収されるまで約1時間
食べ物を事前指定した乗客は先に配布されるため、皆が食事を終えてから容器やカップが回収されます。
配られてから、ちょうど1時間でした。
・前方の乗客のリクライニングがきつい
さて、皆さんはエコノミークラスの夜行便で寝る時、どの様な体制になりますか?
僕の場合、前方の座席からテーブルを引き出して、その上に枕を載せて、顔をうつ伏せにします。
今回、自分の座席の前の乗客が離陸後すぐにリクライニングをフルに倒してきました。
テーブルまで頭を下げようとすると前方のシートに当たってしまい、かなりきつい体制になります。
しょうがなく、背もたれに上半身を付ける一般の体制で維持しようとしますが、バランスが悪いのですぐに横に「コトン」となってしまうのでなかなか寝れません。
今までここまで辛い感覚は無かったので、30インチの狭さが強調されます。
そりゃ、短距離の28インチよりは全然マシですが、前の乗客のリクライニングさえ無ければそこそこ快適に過ごせたと思います。
LCCで座席リクライニングは排除してくれ!!!
フィリピンのセブパシフィック航空は最初からリクライニング機能が無かったので、逆に結構快適でした。

↑右下の圧迫感伝わりますでしょうか。
・トイレは頻繁に清掃されていた
海外のLCCはあまりトイレが頻繁に清掃されないイメージで、結構エアアジアXはフライト後半になるとやばい思い出がありました。
が、ジェットスター航空は着陸直前でも、しっかり綺麗にされていたし、トイレットペーパーも三角形に折られていた。
好印象です♪



・クルーは対応の良いのと微妙な2種類
最後に、クルーに付いて触れます。
自分の座っていた座席の通路を担当していたクルーはあまりやる気は無さそうでしたが、テキパキ仕事はこなしていました。
反対側の通路を担当していたクルーはとても丁寧で腰が低かったですが。
他のキャビンを担当していた男性クルーは、正直ガサツな感じでした。
全体的にあまり悪い印象は無いですが、特別良いサービスだったとも言えません。
LCCなので、ここは正直最初から期待はしていません。


評価
機内クルーの対応:7/10(仕事はしっかりされていたが、愛想が無い・あるクルーが分かれていた)
機内の清潔感:4/5(テレビモニター下に黒いシミが気になった;トイレは頻繁に清掃されていた)
シートの設備:10/10(LCCなのに無料USB電源とACコンセントの2つ装備されているのはサプライズだった;可動式ヘッドレストと調整可能な空調があるのも良い)
シートの快適さ:6/10(リクライニングをされると本当に窮屈;無ければそこまで狭くは感じさせられない)
アメニティー:対象外(LCCなので)
機内食・飲み物の種類・量:5/5(有料ではあるがドリンク、サンドイッチ、スナック類等充実している)
機内食・飲み物のクオリティー:9/10(ビーフラザニアは牛肉がしっかり入っていて、スジが多かったけど味付けは良かった;温かい飲み物にホットチョコレートがあったのも◎)
エンターテインメント:10/10(無料の旅行ドキュメンタリー番組は悪くなかったし、LCCでシートテレビが楽しめるのは稀;飛行マップも嬉しい)
コスパ:10/10(9時間弱の直行便でホットミール・座席指定代込みで4万円以下は文句無し)
総合評価:61/70 = 87点
まとめ
アメニティー類の提供が限られているのと飲食が有料である以外は、そこまでフルサービスキャリアと遜色ありません。座席は可動式ヘッドレストまで付いています。トイレが清潔に保たれていたのも良かった。ただし、若干シートピッチが狭い分、どうしても前方からリクライニングされるとかなり窮屈でした。