概要
搭乗総合評価:99点
感想:短距離なのに快適すぎる座席、豊富な機内食オプション、とても対応の良いクルー・・・完璧に近いフライトでした。
<利用詳細>
フライト利用月:2025年5月
予定出発時刻:07:55発
実際の出発時刻:08:10発
予定到着時刻:12:25着
実際の到着時刻:12:33着
時刻表上のフライト時間:3時間30分
実際のフライト時間:3時間23分
座席番号:9A
機材:787-10
機材番号:B-17810
機材導入日:2024年7月25日
<チケット代>
アビアンカ航空のマイルを140%ボーナスセール時に購入して、特典航空券として発券しました。
ブリスベン→台北→東京の2区間です。
合計で50,000マイルが必要。
既に口座に2,200マイルが残っていたので、20,000マイル分を購入して、ボーナスマイルが28,000マイル付与(合計48,000マイルの購入)。
20,000マイル分=USD 660(97,105円)。
諸税がUSD 118(17,140円)。
合計で、114,254円を支払いました。
搭乗記
・桃園空港のエバー航空のラウンジは微妙だった;ターミナルも全体的にごちゃごちゃしている
前回、桃園空港で2つのエバー航空ラウンジ(スタアラゴールド専用とビジネスクラス専用)を訪れて文句を垂れまくったすしまるです。
今回の出発はバスゲートから。
人でごった返し、座る場所はほぼ無し;まだ充電設備が至る所に設置されている成田空港のLCC専用でもある第3ターミナルの方が立派です。
幸い、ビジネスクラスの利用者は最初に搭乗できるだけありがたいです。


・短距離でも長距離路線用機材♪
台北桃園⇄成田路線は、毎日3便全て最新鋭ボーイング787-10機で運行されています(2025年6月時点)。
毎日2便運行する台北松山⇄羽田も同様です。
全席1−2−1配列のフルフラットシートで恐らく日台路線の中では一番快適な機材だと思います(スターラックス航空A350/A330とチャイナエアラインA350に並ぶ)。
因みに日系の台湾路線に投入されているワイドボディ機材は2−2−2配列の斜めフラットシートなので座席の密度は高くなります。









テレビはタッチスクリーン式ですが遠ければリモートコントローラーで操作が可能です。

毛布は結構厚手でふかふかです。
ただし、長距離路線で提供される様な掛け布団とは異なります。

一応座席には仕切りがあり調整できますが、正直通路の反対側に座っている乗客との顔合わせを隠すだけでそこまで効果は感じられませんでした。

・やっぱり調整可能な空調は無い
最近のトレンドで、新しい機材は空調がありません。
唯一感動したのは、これが新型機材でも設置されているANAの777-300ERでした。

・プロフェッショナルなクルーから挨拶を頂く
前回ブリスベン→台北フライトと同様に、着席してすぐにクルーが挨拶にやってきてウェルカムドリンクを聞かれます。
今回担当頂くのはクローエさんです。
パーサーのテレサさんも乗客一人一人に丁寧に接していました。
最初は「シャンパンか水」のチョイスしか聞かれませんが、事前にメニューを把握していれば基本何でも注文して良いと思います(温かいドリンクは分かりませんが)。
試しに、シグネチャーカクテルである「エバグリーンスペシャル(Evergreen Special)」を頼んだら、喜んで承諾してくれました。
おしぼりと一緒に運ばれてきます。

こちらのカクテルは甘さを選択できて、以下の組み合わせです。
エバグリーンスペシャル:メロンリキュール+ウォッカ+スプライト又はソーダ水
甘さ控えめだとスプライトの代わりにソーダ水が使用されます。
さっぱりして美味しいですよ^^
満席のビジネスクラス;日本人らしき乗客は見かけなかった
日台路線だというのに、ビジネスクラスの乗客を占めるのは台湾人らしき方々で埋め尽くされていました。
いや〜、時代は変わりましたね・・・10年前までは、どの航空会社も日本路線のビジネスクラスは日本人の利用者が大半だったのに、今は円安・インフレ・周辺諸国の経済力アップで、差が付けられました。
大体ビジネスクラスで、各国の経済事情が見えてくるので面白いです。






・台湾山脈見えた!
台湾には富士山より標高の高い、3,952メートルの玉山があります。
日本統治時代では、日本の最高峰でした。
台湾観光署によると、台湾には標高3,000メートルを超える山がなんと200以上もあるそうです。
山好きとしてはじっくり散策してみたいです。

・離陸後はドリンクサービスから提供
食前に、まずはドリンクサービスからスタート。
注文は離陸前に行います。
ドリンクメニューを確認していきます。
長距離路線では高額なシャンパンボトルを提供しますが、日台の短距離路線では定番ものです。
*シャンパン1種類
*白・赤ワインそれぞれ2種類づつ
*ポートワイン(デザートワイン)1種類



様々なカクテルやアルコール類がありますが、酒が弱い方はモクテル(アルコールなしのカクテル)も2種類用意されています。
因みに、台湾を代表するウィスキーのカバラン、シングルモルトが飲める!

そこそこ良い値段がする品です。
ソフトドリンクメニューもとても充実。
特に、お茶はウーロン茶を始め、凝っている印象です。
個人的には、温かい飲み物ではブルーベリーティーがおすすめです。

離陸後38分:ドリンクサービス提供
スパークリングウォーター(サンペレグリノ製)とカバラン・シングルモルトをロックでお願いしました。
前回のフライトと異なり、スパークリングウォーターは氷とレモンを入れるか聞かれました♪

・機内食がすごい!
このフライトのハイライトは機内食。
洋食、和食、中華の3種類から選択ができるのですが、なんと3つとも前菜からデザートまで全て別メニューなのです。
日系であれば、どんなに長距離路線でも、和食と洋食の2種類が用意され、メインディッシュだけ洋食の場合は更に2つ(肉か魚)が用意されています。
エバー航空のネットワークの中で3種類の完全に分かれたメニューが選択できるのは実はこの短い日台路線のみ。
このフライトの前に乗った長距離路線であるブリスベン→台北路線でさえ、洋食か中華の2種類コースで、メインのみ洋食は2種類選択ができます。
どれだけエバー航空が日本路線に力を入れているか伝わります(ただし、ボーイング787やエアバスA330等のワイドボディ機材のみで実施されています)。
・でも・・・何故日本語メニューが無い?!
現在、エバー航空は札幌、函館、青森、仙台、成田、羽田、小松、関西、松山、福岡、那覇と日本の11の空港と定期便を就航させているのに、機内食メニューに日本語表記が無い!
日本路線に力を入れている航空会社の割には意外じゃないですか?
メニューを見てみましょう。
まずは機内食から。

洋食
オードブル、メイン、フルーツとアイスクリームの3コースです。
ベーカリーは王鵬傑が監修するパンでパリで開催されるマスターズ・ドゥ・ラ・ブーランジュリーの2018年優勝者でもあります。
ライチー・ストロベリーパンなんてのもエバー航空で提供されるとか!?
中華
鼎泰豐(ディンタイフォン)の小籠包が機内で食べれます!
3種類の小皿と鶏肉のスープ、そしてデザートには雪耳糖水(白木耳)が提供と本格的。

和食
僕は和食を選択しました。
前回乗ったブリスベン→台北で中華と洋食を堪能できたからです。
因みにエバー航空は、利用日3週間程前からホームページの予約管理画面から事前に機内食を指定する事ができるのでおすすめです。
離陸後42分:機内食提供
和食のトレーがやってきました。
見た目が素敵です♪
ANAの短距離路線で提供される和食よりも種類が豊富でした。
ボリュームが多く見えますが、そこまででは無かったです。

アップしてみます。

先付け:揚げ鮭の辛酢ソース

前菜:胡麻豆腐、煮ハマグリ生姜醤油味、カレイの手毬寿司、出汁入り青大豆ゼリー、枝豆入り蒲鉾

煮物:海老と筍

台の物:揚げ鶏のりんごソースがけ

離陸後54分:トレイがクリア;デザート提供

水物:黒糖わらび餅
離陸後1時間2分:食事完了
・エバー航空ビジネスクラス和食の感想:薄味で独特だったけど結構好きな味
エバー航空の和食は独特でした。
見た目は正に「和食」ですが、鶏肉のりんごソースや、揚げたサーモン等あまり和食では聞かない様な品がありました。
一番の違いは米です。
こちらは台湾米を使用している様で、ツヤのある日本米とは異なりましたが十分に美味しく頂きました。
全体的に薄味でしたが、とても優しく個人的には好きです。
・食後のサービスは無し
食事が片付けられるとその他のサービスはありませんでした。
もし飲み物が必要であればその都度クルーにお声がけする必要があります。
座席をフルフラットにしてみました。
横幅もそこそこあるので、結構快適なシートです。

・着陸前にキャンディー
エバー航空のユニークなサービスと言えば、着陸前にキャンディーが配れる事。
ライバルであるスターラックス航空も同様です。
キャンディーで唾を活性化する事から気圧による耳への影響を和らげる効果があるとされています。
大昔インドの国内線でもよく配られたなぁ。





到着ゲートの横には高雄からやってきたエバー航空A321機が停まっていました。


評価
機内クルーの対応:10/10(とても対応が良くプロ意識が高った;サービス効率も◎)
機内の清潔感:5/5(文句無し)
シートの設備:10/10(充電設備、複数あるシート操作パネル、エンタメハンドセット、収納ボックスと文句無し)
シートの快適さ:10/10(奥行きもあって横幅も広く、スタッガード式としてはかなり快適だし短距離路線でこれを体験できるのは贅沢)
アメニティー:10/10(ゆったりした大型枕とクオリティーの高い毛布は快適;アメニティーキットは無いがスリッパあり;短距離路線なので十分)
機内食・飲み物の種類・量:5/5(今まで乗った航空会社で3種類完全に前菜からデザートまで全て異なるメニューは初めて;しかもこんな短距離路線で!そして飲み物のオプションも豊富)
機内食・飲み物のクオリティー:9/10(とても美味しかったが薄味だった;その他は満足)
エンターテインメント:10/10(世界各地の映画やテレビドラマが楽しめるが、他社アジア系の航空会社と比較するとそこまで種類は豊富では無いかも;短い路線なのでこれで十分)
コスパ:10/10(アビアンカ航空のマイル経由でブリスベンから東京まで通しで総額11万円は破格!)
総合評価:79/80 = 99点
まとめ
3時間のフライトでこれ以上は求められないでしょう。とても丁寧で対応の良いクルーや、効率の良いサービス、そして機内食の豊富なオプションと様々なドリンクに快適なフルフラットシート。食事が薄味であった以外は文句無し。強いて言えば、食後もドリンクのお代わりを積極的に進められると嬉しかったかな。