【エジプト1日目】
市内のゲストハウスからタクシーでまずトルゴマーンのバス停へ向かう。
サーント・カトリーン村はシナイ半島のトレッキングの拠点となり、シナイ山やエジプト最高峰カトリーナ山へ登山するときここから出発する。
アクセスはバスか車のみ。
本当は、カイロ空港から直接タクシーで真夜中7時間ぐらい掛けて通しで行こうかなと思ったが。。。
旅行ぎりぎりになって外務省の海外安全情報を確認すると、なんとシナイ半島、沿岸のリゾートを除いて全域が一番危ない「退避勧告」から一つ下の「渡航の延期をお勧めします」ではないですか!!!
2011年の長く続いたムバラク政権が倒されてからエジプトは様々な混乱があった様で、観光収入が重要だったシナイ半島では観光客が激減し、エジプト政府からは混乱のためかあまり地元住民へ還元も無く、シナイ半島に住む地元のベドウィン(遊牧民)がエジプト政府に反発する様になり、その中では観光客を狙ったテロも時々あった様です。
なので、タクシーでいかにも観光客を装って行ってましてや夜中到着だったなので、ここはカイロで前泊し朝のバスで行く事にしました。
ゲストハウスは1泊日本円で1,500円ぐらいでエアコン・バスルーム・朝食付き。カイロ中心部にあるビルの6階にあり、地下鉄にも近く、便利!
ぜーんぶアラビア語。かろうじて昔アラビア語を勉強した事あったので記載がなんとか解るが、もし解らなければ意味不明の紙(笑)。
11時カイロ・トルゴマーン発のバスはサーント・カトリーンへ向かう。途中、カイロ市内の2つのバス停に停車してから、一揆に砂漠地帯に入る。舗装された一本道。エジプトは本当に道路の状態が良く、とても快適♪
カイロを出てから2時間ぐらいして、スエズに到着した。そう、スエズ運河がある場所だ。無気質の高層の住居アパートが沢山並ぶが、舗装された広い道を走る車はとても少ない。なんだか社会主義国に来た感じ(実際エジプトは50年代の独立後以降、社会主義が長く続いていたが)。
スエズを越えると、スエズ運河に差し掛かる。ここには日本の援助で出来たアハマディー・トンネルがある。シナイ半島とアフリカ大陸の間を運河の下で結ぶ、貴重なトンネルだ。
生憎、トンネル周辺は高い塀になっていて運河を見渡す事はできない。
かすかに、スエズ運河の入り口が見える。真ん中あたりにタンカーがあるのが判りますか?
シナイ半島に入ると、エジプト人とは異なる人種であるベドウィンの人が多くなる。オープンで明るいエジプト人とは対称に、シャイなベドウィンは元々遊牧民であり、民族的にもエジプト人よりもサウジアラビアやヨルダンの人たちに近い。
しばらく海岸沿いを走り、美しい紅海のブルーを眺めます。3時間ぐらい走ったら今度は道は内陸へ進む道となり、荒山の中高度を徐々に上げて行きます。
カイロから約7時間、標高約1,500メートルの谷間に広がるサーント・カトリーン村に着きました。既に夕方。主にベドウィンの人々が暮らす素朴な村です。
宿泊先はシェイク・ムーサのベドウィン・キャンプ。シンプルなとても清潔で風情あるゲストハウスです。部屋は広く、バスルームもお湯が出てトイレも綺麗ですし、電気ヒーターも完備しています。バルコニーも付いていてそこから眺める村の全景もとても美しいです(特に夕暮れ時)。
部屋はバスルーム付きで1泊100エジプトポンド(1,400円ぐらい)。
ここの宿のオーナーはとても頼りになります。この辺のトレッキングの知識も深く、エジプト最高峰カトリーナ山のトレッキングもここで申し込みました。
さぁ、いよいよ今晩からは今回旅の目的であるエジプト最高峰、カトリーナ山のトレッキングです。出発はなんと午前1時!ご来光を眺めるためにはこの時間に出発しなければいけないとの事。はやすぎる~。