デリー在住者は恐らく95%ぐらいはタージマハールを1回は訪問した事があると思います。それにプラス、アグラ城はセットで良く訪れられます。
でも、丁度ヤムナ・エキスプレスウェイからアグラ市内に向かう際途中で通る、タージマハールのモデルになった白亜のイティマド・ウッダウラー廟(通称ベイビー・タージ)とタージマハールから川を挟んで反対側にあるメータブ・バーグ(公園&遺跡)はあまり行かれていないと思います。
この2つの場所はもしヤムナエキスプレスウェイを利用されて行くならあまり時間は食いません。ベイビー・タージはちょうど途中の道沿い、メータブ・バーグは幹線道路から車で5~10分程外れた場所にあるのみです。デリーから日帰りでタージマハール、アグラ城、そしてこの2箇所を周れます。
ベイビー・タージは、タージマハールを建てたシャー・ジャハーン皇帝のペルシャ人の妻、ヌール・ジャハーンの父の墓です。タージマハールと一緒で大理石でできており、壁に刻まれている彫刻やデザインはタージマハールより繊細だとも言われています。大きな遺跡ではありませんが、訪れる価値はあると思います。
でも、やっぱり一番のハイライトはメータブ・バーグ。
何がすごいかと言うと、タージマハールのスケールのデカさと、観光客の少なさがポイントです。
タージマハールを眺めると蟻んこみたいに沢山の観光客が良く見えますが、メータブバーグは観光客も少ないため景色を独占している様な感じです。
また、ここにはタージマハールを造ったシャージャハーン皇帝が自分のために墓を建てようとした噂の「黒いタージ」の建設跡地とも言われ、一応作りかけらしきものは見学できます。結局シャージャハーンは莫大の国税をタージマハール建設に使ってしまい、それを知った息子がアグラ城へ幽閉しまったためにこの夢は実現しませんでした。
夕方頃訪れるとちょうど日の光の関係で良い写真が撮影できます。