先日視察旅行をしてきたインド最北東部の州、アルナーチャル・プラデーシュ州。この州は、インドで唯一未だに自由旅行が許されておらず、事前に訪問許可証を取得しなければなりません。この許可証は我々の様な旅行会社で取得が可能です。
驚くのは、外国人だけでは無く、インド人も自由に入れなく、彼らも許可証が必要です。この州は様々な東アジア系の部族が山岳地帯に暮らしており、多くが昔ながらの生活を送っている、いわば秘境です。人口も少なく、州の多くは密林か北部はヒマラヤ山脈があり、険しい山岳地帯です。
また、この州は歴史的に山奥すぎて外部からの侵入がほとんどなかったため、まだ国境が正式に定められるのが遅かったためインド領ではありますが中国も自国の領土として扱っています。国際地図を見ると、この州だけ点線になっている場合が多いです。
この州には軍用の空港しかなく、定期便が運航していません。最寄りはアッサム州のグワハティかディブルガルが主要空港です。
今回はアルナーチャル中部の視察(2年前に西部のタワン地域へは行った事がある)のため、最寄りはディブルガール空港になります。
デリーからディブルガルはインディゴがノンストップ便を運航しており、それでも所要時間は2時間40分。国内線にしては長い路線です。もうここまで来ると、デリーよりバンコクへ飛ぶ方が近いです。
この路線はデリーを離陸してから数分後から着陸寸前まで、ず~っとヒマラヤ沿いを飛びます。晴れていれば、世界の尾根をずっと見渡せて面白いです。
丁度中間あたりでエベレスト山の近くを通ります。ネパールにある山ですが、この辺はインド国境とも近く、飛行機もインド・ネパール国境すれすれの場所を通ります。
これから奥地へと進んでいきます。