今回の旅の目的の一つは「メチュカ」と言われる場所を訪問する事だった。
何でこんな辺鄙な場所ばかりだと思われがちですが。。。正直、インドに住んでおきながらですが、あまり「インド」自体には興味がありません。でも、ヒマラヤは大好きです。ヒマラヤは所謂インドとは違います。自然のスケールの極限でもあり、美しく、気候の違いか人々ももっと穏やかで、そもそもほぼ全域はチベット文化圏の場所が多いです。何か、ヒマラヤに惹かれるものがあるからこそ、インドで旅行会社を始めました。
このヒマラヤの中でも、飛行機でアクセスしやすいカシミールのスリナガルやラダックのレー、ちょっと空港からドライブはしますがダージリンやシッキムなど、大体は1日あれば着ける場所が多いです。ちょっと山奥になりますと同じくアルナーチャル州にある、巨大な僧院があるタワンなどは最寄りの空港から最低車で2日掛かりますが、まだここは観光客も訪問する場所です。
今回のメチュカは、最寄りのディブルガール空港から車で最低3日間掛かります。ここはチベット文化圏の中でも最も東端。標高は約2000メートルで、すぐ先は中国国境です。本当に秘境中の秘境と言ってもいいでしょう。
でも、これでもまだ早くなった方で、メチュカに道路ができたのはこの10年以内です。以前は、隣村のタトーまでしか道路が走っていなく、その先を1日掛けて50キロと言う距離を徒歩で歩かなければ行けなかったそうです。
メチュカは三方が山脈に囲まれた盆地で中々晴れる事が無いと聞いていた場所ですが、幸い晴天に恵まれました。本当に綺麗で、ラダックにちょっと似ていますがラダックよりも樹木が多く、独特でした。