クウェートの援助で運転が再開した三陸鉄道

東日本大震災。

この悲惨な災害後、世界各国は沢山日本に義援金や救済金、物資を送ってくれ、様々な方法で支援をしてくれました。ただ、残念ながら彼らの貢献はあまり知られていません。

例えば、オマーンって国をご存知でしょうか。中東の端にある、人口わずか350万人程の人口規模では小さな国ですが、この国は義援金としてはアメリカ、台湾、タイに続き、4番目に多い国でした。

しかも、それ以上に、義援金は届くまで時間が掛かるという事で、義援金以外にも南相馬市にある金属製品製造業「落合工機」に対し、26億円の浄水器を発注し、その購入したものを被災者に届けるという何とも本当に地元の経済も救う方法で親身になって支援してくれました。これは、国としては無く、オマーンの王族が自ら行った援助です。

話は変わりますがオマーンって僕が60数ヶ国訪問した中で一番印象深く、また訪れたい国。インドのデリーからわずか飛行機で3時間以内ととても近い距離にありながら、あまり訪問する日本人の観光客はいません。皆さんドバイへ行っちゃいますから。。。人工的なドバイより、アラブの古き良き文化と大自然(綺麗な海やオアシス、砂漠や渓谷等)が残るオマーンの方が全然お勧めです。オマーンの王室には昔日本人の女性が嫁いだとされ、それで日本に対して好意的な部分もあるのですね。

そして、インドに身近なブータン。義援金の額は他国と比べて多くはありませんが、国の国内総生産(GDP)比率からしてなんと6%分もの義援金を送って頂きました。日本のGDP比率で例えると、36兆円ぐらいをどーんと1ヶ国の災害のために寄付する様なものです(日本全国民一人あたりが30万円を寄付する感覚!)。

貧困と内戦に苦しむアフガニスタンの地方都市カンダハルからも、600万円を寄付してくれました。しかも、彼らは「我々はこれだけしか集まらなかったけど、少しでも日本へ貢献したい」との事。泣けてきます。

インドも、義援金(日本赤十字に集まった総額)の額としては13番目です。

さて、主題はクウェートの援助。元鉄道オタクとしては、とても興味深かったのは津波によってダメージを受けた三陸鉄道。ここの運転再開は、新しい車両の購入も含めてクウェートが関わってくれました。

寄せ書き
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列車の車両にはクウェートへの感謝のメッセージが
列車の車両にはクウェートへの感謝のメッセージが

※写真は勝手にグーグルで検索した画像を使用させて頂いております。

まだまだ、東日本大震災へ対しての世界各国の感動する話はあります。もっとメディアに報道してもらいものです。

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