【ハンピ】
<概略>
ハンピは南インドを代表する遺跡群がある村。南インドで遺跡と言えば、ここが一番有名だと思います。広~い敷地の中にある数々の寺院や廃墟は14~16世紀に栄えたビジャヤナガル王朝時代の首都でした。1日では周れない程見どころが豊富です。
丸々2日間の滞在で、ほぼ主要な場所はすべて訪れられました。
<アクセス>
ハンピは結構不便な場所に位置します。最寄りの空港は車で4時間以上離れたフブリ空港で、ここからの直行便はプロペラ機でバンガロールまでのみ。デリーやムンバイ、チェンナイから来られる場合は、バンガロールまで飛び、そこから車で約10時間掛けて行くか、夜行列車で約8時間掛けて行くかのオプションのみ。最寄りの駅はホスペット駅で、ハンピから約車で30分離れた所にあります。
<旅行シーズン>
デカン高原にあるため、一年を通して温暖で涼しいです。一番暑い夏でも最低気温は25℃を下回り、日中も30℃~35℃ぐらい。雨季は7月~10月だけど雨はそれほど多くなく、いつ行ってもシーズンです(できれば若干涼しい11月~2月がベストです)。
<写真エッセイ>
当時の会社の同僚とバンガロールの日本領事館に勤めていた友人と3人で夜行列車で行きました。金曜の夜発、月曜の朝着のプラン。現地では1泊です。
列車は行きは庶民が多く利用する一番安い寝台のスリーパークラスを試してみました。エアコンが付いていないのと、寝具が付いていないですが、窓から自然の風が入ってくるのが気もち良いです(でもやはりエアコン付きの方が快適ですがw)。
列車の到着はホスペット駅。ここから約15キロ程ハンピは離れています。オートリクシャーで現地へ。着いたら、早速観光を始めました。
まず最初の目的地は、マータンガ・ヒルと呼ばれる丘の上にある寺院。ここから、ハンピの全景を見下ろせます。地球の○き方を読むと、ひと気が無く山賊に襲われたと体験された方のミニコラムが。。。今回は男3人なので、一人よりは安心ですが侮れません。
マータンガ・ヒル辺りは確かにひと気が少なく、観光客はおろか地元の人もあまり歩いていませんでした。この辺は車で行くことができないからですね。登山道も結構ラフで、もちろんガードレールなんて付いていないので、足を踏み外したら危険な箇所もあります。
でも、上からの景色は最高です。本当にハンピの村の全景が見渡せました。丘の上には寺院があり、おばちゃんがケアをしていました。
山を下がり、今度は↑のアチュータラーヤ寺院見学。廃墟です。どことなく、アンコールワットと似ているかなと思いましたが、アンコールもヒンドゥー寺院だから似ていてもおかしくないですね。この辺は徒歩でしかこれないので、観光客もほとんどいない独占状態でした。
次に訪れたのはハンピで一番有名な遺跡、ゴールデンチャリオットと呼ばれる山車の形のモニュメントがある、ヴィッタラ寺院です。ここは、入場料が徴収されます。
一度バザール(村の中心部)へ戻り、食事。バックパッカー向けのゲストハウスが多く、コンチネンタルの料理がかなり安くて美味しく食べれます。ハンピにはラグジャリーホテルは無く、ランクの高いホテルはすべて鉄道駅のあるホスペット駅周辺になります。
バザール付近にはトゥンガバートラ川があり、夕焼けが綺麗です。
↑の景色を眺めながらゲストハウスの屋上でラザニアを食べたのですが、今まで食べたラザニアのトップ3位ぐらいに入りました。きっと何処かの西洋人の旅行者が教え込んだのだと思います。ハンピはどこも食事にあまりはずれが無かったです。ただ、ここは聖地なので、すべてベジと言うのと、料理をゼロからスタートするので、オーダーしてから料理が来るまで1時間ぐらいかかる事も(笑)。だから、余計美味しいのです。
翌日は他のハンピ遺跡見学。
↑後でしっかりパイサー(お金)を請求されました。メモ帳みたいなのを持ってきて、そこに名前と寄付額うん百ルピーだのうん千ルピーだの胡散臭い金額が沢山書いてあって、お前はいくら寄付すると言われてRs. 10を渡しました。ノートに名前と金額を書いてくれと言われて、恐らくここに書いた10に0を2つぐらい自分達で足してまた他の観光客に見せるんですよ。
一回コルカタの寺院で騙された事あったので、この手の手段は一般的なのですね。
ホスペット駅へ行く途中、結婚式を道端でやっていました。子供達が明るく踊っていました。
帰りのバンガロール行きはエアコン付き2段寝台ベッド車両。ゆったりとして快適です。
ハンピは誰もが「良い」と言う場所。アクセスは不便ですが、遺跡好きには凄く面白い場所です。
訪問時期:2010年7月