【ハイデラバード】
<概略>
デリー以外でインドの大都市で最も見どころが豊富な街と言えばハイデラバードでしょう。この街は古くから歴史があり、文化的にも独立した南インドのイスラム世界です。20世紀初頭、この地のニザーム(王)は当時世界トップ10に入る大富豪と言われており、彼の宮殿は今タージ・ホテルが運営するファラクヌマ・パレスとなっています(そこに行ってはいないので写真はありませんが)。
面白いのは、パキスタンとインドが分離する際、ハイデラバードはパキスタンの飛び地として独立する予定でした。イスラム教徒が多いからでしょう。でも、そうすると都市の周囲はすべてインドに囲まれてしまう事になり、とても不利になるのでその案は無しとなり、結果的にインドの一部となりました。ただ、イギリス植民地時代もここは藩王国となっていたので、独自のイスラム文化が栄える事ができた様です。古いモスク、建物、遺跡、美術館等、かなり見どころがあります。そして、郊外にはギネスブック認定の世界最大の映画村、ラモジ映画村があります。かなり広く、1日がかりです。
<アクセス>
国際空港があり、インド・世界各地から直行便があります。
<訪問時期>
デカン高原の都市で、3月~5月を除けば朝晩は涼しくて過ごしやすい場所です。その代り、5月の厳暑時期には日中45℃になる事もあります。冬は、15℃~30℃と温暖です。
<写真エッセイ>
バンガロールから1泊3日の旅行。
朝ハイデラバードに到着してから、まずラモジ映画村から。
荒野全体が敷地になっていて、とになくふざけるな!という程広いです。入口の入場料払う所からはバスで10分~15分程揺られながら、中心部みたいなショーやらフードコートがある地区に降ろされます。
バスから降りたところはなんかディズニーランドみたい。
1日に何回かミュージカルみたいなショーをスタジオでやっていました。特に印象はありません(グルガオンのキングダム・オブ・ドリームスの方がクオリティー高いです)。
広いフードコートもあり、何でも食べれます。この日はジャイナ教の食事ビュッフェがあって、美味しそうだったのでこれにしました。ベジタリアンで、根菜類は一切使わておらず、ニンニクやジャガイモなしでここまでの種類の料理品ができるとは驚き。
しつこくなく、美味しく頂きました。
次は映画村内部散策。広すぎるので、これらは園内のバスツアーで。駅のジオラマ、高級住宅街のジオラマ、空港のジオラマ、飛行機のジオラマ。。。スケールが凄すぎ!
後は園内の公園。小高い丘から映画村を見下ろせる場所や、和式庭園(?)までありました。
映画村は朝から夕方までずっと居ました。まだ全部見きれていない感じです。
翌日はハイデラバード観光へ。市内には湖があり、フセイン・サーガル湖には仏陀の像があります。
ハイデラバードのシンボルと言えば、チャール・ミナール。イスラム王朝時代に建てられたハイデラバードの門です。かなり立派で、周りはラウンドアバウトとなっていて、建物は上がって見学もできます。ここから眺めるハイデラバードの景色が良いです。
最後にゴルコンダ・フォート。1,000年以上に建てられたかなり巨大な砦です。この辺はホープダイアモンドやコヒヌール・ダイヤ等、ダイヤが採掘されるようで、インドのダイヤの産地だそうです。
そろそろ帰りのバンガロール行きの夜行列車に乗るために駅へ。途中、整備されたIT企業等が集まる新市街を通りました。道がとても綺麗です。インフラかなり良さそうですね。
ハイデラバードは面白い街でした。今度は、タージのセールスマンも自社で一番豪華なホテルだと言っていた宮殿ホテル、ファラクヌマ・パレスを是非調査してみたいです。
訪問時期:2010年10月