12月中旬~1月後半は、北インド一帯は濃霧が発生しやすくなります。霧ベルトと言うのがあり、このベルトはパンジャブ州からデリー、アグラ、バラナシ、ブッダガヤ等ヒマラヤ山脈から南側の平野地域で発生しやすく、特に観光シーズンである12月末~1月初頭の年始年末が一番酷くなります。
特徴は以下の通り:
○早朝が一番酷い。場合によっては5メートル先も見えないぐらい。
○霧が晴れるのは午後になってから。そして、日が暮れる頃にまた濃くなる。場合によっては、1日中晴れない時もある。
○タージマハールを見に行くなら、午後12時以降。それより前に行っても、霧で真っ白(^^;)。午後4時でもこのレベル↓
ま、幻想的ではありますが(笑)。
○列車のダイヤは大混乱。数時間の遅延は当たり前。キャンセルも。
○列車よりはましだが、飛行機も大混乱。特に朝方出発のフライトは遅延率高い。遅延ならまだしもキャンセルの可能性も高い(その際、返金されるだけで代替えしません)。できれば、デリー発は10:00以降のフライトがベスト。
○霧ベルトに関係ない場所間を移動しようとしても、多くのフライトはデリーベースなので、必然的に遅れる可能性はある。列車も同じ事が言える。
○一番安心できる移動は専用車。でも、霧があると安全のためにあまりスピードを出せない。例えば、普段3時間半で結ぶデリーとアグラも5時間以上掛かる場合もある。
ちなみに、ジャイプールやジョドプール等があるラジャスタン州は霧ベルトにぎりぎり入らないので、あまり心配ありません。
一点、多くの方がこれは単なる大気汚染と勘違いされていますが、これは「霧」です。ただ、大気が冷えると公害も地上に降りますので、混ざるのは確かでデリーやグルガオンの大都会では体に良いものではありませんが、空気の良いはずの田舎でもかなりの濃い霧が発生するので、PM2.5オンリーではありません。
この時期にご家族がインドに遊びに来る、なんて事があれば是非観光には余裕を持たせましょう。遅延率が低いJALやANAもまるまる1日出発が遅れる、なんて事も過去に起こっています。
この時期のインド国内の公共交通はまず遅れると想定した方が良いです。