それは2012年8月のお話し。
当時、友人の結婚式に参加するために南アフリカ行き航空券を予約した際、手配したエチオピア航空のアジスアベバ→ヨハネスブルグがB787機材(通称ドリームライナー)の就航予定で、とてもワクワクしていました。エチオピア航空はANA、JALに続く世界で3番目にドリームライナーを導入した飛行機会社です。
ところが。
直前で機材変更で乗れず。。。
そして、次のチャンスが訪れました。2013年4月に日本へ一時帰国した際、予約していた羽田→高松がANAのB787での運行予定で、それは楽しみでした。
が。
丁度その前高松空港でB787がトラブって、世界中でしばらくドリームライナーが運航停止に!!結局乗れずに。。。
そしてその3年後、ついに乗る機会ができました!三度目の正直と言うものです♪
航空会社:エアインディア
便名:AI 21
フライト区間:コルカタ→デリー
日付:2016年3月8日(火)
予定出発時刻:10:00発
予定到着時刻:12:10着
機種:ボーイング787-8
機材番号:VT-ANO
機材導入日:2013年6月8日
さて、どうしてドリームライナーにすごく興味があったかと言うと、以下の点が挙げられます。
①窓が大きい!通常の1.5倍ぐらいあるので、その分外の景色が楽しめます。
②今までに無い、ボタンで窓が暗くなる仕組み。その暗さも5段階で調整できる。その分、ブラインダーが無い。
③シンプルにまだボーイングで唯一乗った事の無いメジャーな機材だったから!
このフライトは、デリーで国際線乗り継ぎ用フライトのためにコルカタは国際線ゲートから出発し、デリーでは国際線ゲートに到着します。
コルカタ空港は新しいターミナルが数年前に完成してからモダンでちょっとお洒落な空港になりました。国内線、国際線も同じターミナルです。
天井を見てください。デザインがなされていますが、これはベンガル文字です。コルカタのある西ベンガル州はインド哲学や文学の故郷。タゴールやヴィヴェカナンダ等有名な哲学者や文学者を生み出しているかの様です。
イミグレを通り、セキュリティーチェックを通り越した後は免税店や店が並びます。もし、まだ何も土産物を購入してなければ、セキュリティーチェックを超えた一番左の端にBiswa Banglaと言うお店があり、民芸店や特産品を販売しています。人形やドライフルーツ、お菓子等があります。僕もここでマンゴーと黒糖を混ぜた乾燥したお菓子を購入しました。とても濃厚で美味しかったです。
ここで、エアインディアからSMSが。出発が50分遅れるという知らせと同時に、電話もかかってきました。ぎりぎりに電話してもらっても意味ないしw。ちなみに、6回連続で僕が乗ったエアインディアは遅延しています。とは言っても、最高1時間ぐらいですが。。。でも、機内食のカレーはうまいしスタアラのマイルに貯める事が出来る限り使い続けます。
午前の時間帯、ブータンのドゥルク航空とドバイのエミレーツが並んでいました。窓ガラスが大きいので、眺めがよく飛行機の写真がいい感じで撮影できます。
そして、ついにエアインディアのドリームライナーが到着しました!良かった、機材変更にならなくて!
ボーディングは非常にスムーズでした。シート番号順に呼ばれ、皆さんマナー良く列に並んでいました。係員もちゃんと番号を確かめながら機内へ案内していました。
もうすぐ!何故か気分はドリカムの「決戦は金曜日」が頭の中に流れる感じ(笑)。
そして機内に入りました。クルーがドアの前で挨拶をし、僕はすぐに自分の席へ。
その前に、ちらっとビジネスクラスを後ろから拝見。エアインディアのドリームライナーはフルフラットシート搭載で、18席しか無いので特別感があると思います。
自分の座席はこれ。
座ってから最初の印象:結構ピッチが広い!いや、実はB787機って実はエコノミー客にとっては正直あまり快適な機材ではありません。何故かと言うと、どの航空会社もシート幅を狭くして、規定の横一列に一席詰めているからです。JALとANAの一部が例外的に、規定のゆったりとした2-4-2(横8席)の並びを導入し、その他の航空会社はすべて3-3-3(横9席)として導入しています。エアインディアもそうです。
横は狭いんだろうな~と想定していたら、あまり狭さを感じさせられませんでした。それどころか、逆にエアインディアは前との座席幅を業界スタンダードより2インチ(約5センチ)広くしているので、足元がゆったりしていました。同じ広さがある他社だとJALです。しかもJALは横幅も広いので、本当にJALのデリー線に導入しているドリームライナーは快適なんだなぁと思います。
ちょっと隣人の撮影。盗撮ごめんなさいw。
さて、肝心の窓。ちょっと遊んでみました。
これが一番暗くしない状態。
そしてこれがちょっと暗くした状態。青っぽくなります。この色、結構好きです。
窓は確かに他の機材より大きく、迫力ありました。それより驚いたのが、窓がピカピカ!以前、JALが世界で一番窓が綺麗な航空会社だとどこかで読んだことがあり、その通りピカピカで驚いた事がありましたがこの窓もかなり汚れが無くて綺麗!新しい機材だからかもしれませんが、ちゃんと清掃した感じですね。
さて、国内線フライトですが、なんとエンターテイメントを楽しむ事ができました。シートポケットではかなり質の良いヘッドホンが!エコノミーと言うよりも、ビジネスクラスで提供される様な耳に優しいものです。すべて好きな時に楽しむ事ができるオンデマンド式です。邦画も2つありました。洋画も数十種類ありました。まぁ、実質1時間半ぐらいのフライトだと映画は見切れませんが。。。
映画を何か見ようと思いましたが、まさかのソケットが壊れていて音が全く聞こえなく。結局何も楽しめませんでしたが、2時間以内のフライトなので気になりません(逆に東京便だったらかなりガッカリしますが)。
ドリームライナーは、かなり静かに感じました。エンジンの近くですが、他の機材に比べるとかなりノイズがカットされていると思います。
このフーグリー川はガンジス河の支流です。
機内食の時間になりました。このフライトは遅い午前と言う事で、スナックが提供されます。
ベジかノンベジを選べます。ノンベジを選択。内容はチキンハンバーグ、インド風コロッケ、パイ、チーズのサンドイッチ、そして甘いインドのお菓子。飲み物は水のみです。
ハンバーグは結構美味しかったです。これに普通に和風ソースとキャベツと一緒にほかほかのご飯といけるぐらい。サンドイッチもパンがもちもちしていて柔らかく、美味しく頂きました。エアインディアの機内食はポイント高いです。これ、ランチかディナーになると2種類のカレー、ご飯、サラダ、パン、デザートと国際線並みに豪華に提供され、このカレーがまたうまいのです。
食後にコーヒーか紅茶が提供。
窓の下にはガンジス河が流れてました。窓が大きいと、景色見るのも楽しいです。
乾季なので、かなり水量が少ないです。
そして、デリー空港へ向けて着陸態勢。クトゥブ・ゴルフコース、JNUキャンパス、バサントクンジのアンビエンスモール、そしてアエロシティーが良く見えました。デリーはつくづく緑が多い広大な街だと実感します。
エアインディアが残念なのが、あまり操縦室からアナウンスが無い事なのですが、このフライトは機長がちゃんと挨拶をし、遅延について謝っていました!今まで遅延してあまり謝罪など聞かなかったのですが、ドリームライナーなのか、頑張る精神を感じさせれました。
エアインディアはインドのメディアで叩かれまくるので、イメージ改善に頑張っている時と、昔ながらのテキトーな時と2つに分かれると思います。クルーは、昔と比べると全体的にかなり良くなっていると思います。怖いおデブおばちゃんクルーが昔は沢山いましたが、今は若いクルーで乗客の注文をちゃんと聞く方が多くなっています。
ドリームライナー、良かったです!横の座席の狭さもあまり感じられず、前のピッチは広い。窓からの景色は楽しめるし、静かだし、何より機材が比較的新しいから清潔感がある!是非また乗りたい機材ですね。