航空会社:オマーンエア(オマーン航空)
便名:WY 143
フライト区間:マスカット→ミラノ・マルペンサ
フライト利用日:2016年5月13日(金)
予定出発時刻:14:20発
予定到着時刻:19:25着
フライト時間:7時間05分
機種:エアバスA330-300
座席番号:11K
機材番号:A4O-DJ
機材導入日:2015年2月10日
オマーンエア(オマーン航空)に乗る最大の目的は、サービスに非常に評価が高いワイドボディー機の体験です。インド便やカイロ便はインド国内線と一緒の小型機での運航となり、こちらではサービスは良いかもしれませんがシートは正直大したことありませんし、機内食の提供の仕方や食器も、ワイドボディーの機材とナローボディー(小型機)で異なります。オマーンエアに乗るからには、ワイドボディー機材に乗りたいです。そのため、今回の目的地はカイロでありながらも、わざわざ一度ヨーロッパ経由として、そこからまた片道でカイロへ行く事に決めました。
前回の続きです。バスは今回乗るA330-300型機の前に止まりました。タラップで、いよいよ待ちに待ったオマーンエア自慢のシートへと向かいます。
機内に入り、ビジネスクラスのキャビンへ向かうと驚きです!ビジネスクラスなのに、完全に個室みたい!特に、窓際は専用の通路があり、トイレにも隣人気にせずに自由に行けます。僕の座席はもちろん窓際。ちなみにこのシートタイプはJALのB777-300ERとB787に導入されているビジネスクラス(スカイスイート)と同じです。尤もJALが他の航空会社より先だってこのタイプを導入しました。
面白いのは、今回乗る新型シートの方が旧型シートより横幅が狭く(2-2-2配列)、旧型シートが他社ファーストクラスと一緒の1-2-1配列です。両方ともフルフラットになります。恐らく、旧型シートだとあまりにも豪華過ぎたので、通常のビジネスクラス基準に戻したと思われますが、これでも十分に快適です。この飛行機はまだ2015年に導入されたばかりの新機材です。
ディバイダー(隣のシートとの仕切り)で上げ下げしてみました。
こう見ると、窓際の方が通路に出られるスペースがあるため、前とのピッチが通路側の方が狭い気がしました。ただ、窓際は広すぎる(脚が足掛けに届かない!)ので、逆に通路側の方がちょうどよいかもしれません(少なくても僕の伸長では)。
まず、機内サービスはウェルカムドリンクとおしぼりからスタートしました。前回のデリー便と異なり、グラスがもっと大きく、おしぼりはトレーでサービスされました。
その後、アラビアンコーヒーとデーツのサービスです。前のフライトと違い、カップはシルバーの線が付いています。
脚を伸ばしてみますが、なんと前方の足掛けに届きません!それほど、この座席は前が広いです。ちなみに、僕の伸長は167センチです。
予定より20分程遅れてドアクローズ。滑走路に向かいます。そして、安全ビデオが放映されます。
そして離陸。
しばらくして、窓の外には険しい地形をしたオマーンの飛び地であるムサンダム半島に差し掛かりました。ここは「中東のノルウェー」とも言われるフィヨルド地帯になっており、険しい岩山が海に落ちるような絶景が楽しめるそうです。僕も一度はここに行ってみたい。
ムサンダム半島の端に、アラブ首長国連邦とオマーンの国境でもあるディッバの街が見えました。
外の景色を楽しんいたら、ドリンクサービスです。最初のドリンクはレッドワインにしました。一緒に突き出しも提供されました。
クルーは丁寧にボトルでワインを持ってきてシートで注ぎます。プロですね~!オーストラリア産のシラーズを選びました。銘柄はYalumba “The Strapper” GSM 2012 Barossa Valley, Australia。
飛行機はオマーン領を出てイラン上空に入りました。
昼食タイムです。まずはメニューから。
オマーンエアではビジネスクラスでは一般的なトレイに載せた機内食サービスでは無く、ファーストクラスの様にすべてテーブルセッティングをしてくれます。
ちなみにこのパン、超うまかったです!ふわふわして暖かく、レストランのクオリティーでした。
前菜スタートです。前菜は、アラブ風メッゼにしました。健康的です。3種類の前菜(タブーレと呼ばれるパセリとトマトのサラダ、タヒーナと呼ばれる豆のペースト、そしてかぼちゃの茹でたもの)とマッシュルームパイ、そしてグリルしたコッテージチーズ。かなり美味でした。プレゼンも良いです。
そして、メインです。オマーンエアなので、オマーン料理を選択してみました。これが正解!
白いご飯に細い麺が入ったものと一緒に、チキンサローナと呼ばれるチキンのトマトソースと温野菜。癖が無く、とても家庭的な味で機内食としてはかなり楽しめました。オマーンエアの食事、ラウンジでも思いましたがかなり質が高いです。ちなみに、オマーンを含むアラブ料理って唐辛子を使用しないので、日本人にも食べやすい。実はアラブ人はかなり辛い料理が苦手です。
飲み物はワインとは別にスパークリングウォーターを頼みました。ペリエでした。
デザートは、パッションフルーツとベリーのムース、フルーツ、チーズのいずれかの選択でしたが、僕は甘いものが食べたいのと同時にフルーツも戴きたかったので、図々しくムースとフルーツの両方を選択させてもらいました。そうしたら、ワンプレートでムースとフルーツが並んでてんこ盛り状態になってやってきました(笑)。
飲み物は、デザートワインと一緒に。銘柄はCastello Di Pomino 2007 Pomino Vinsanto Tuscany, Italy。
食事が終了した時点はまだイラン上空。そろそろ、厳しい砂漠型地形から緑が増えてきました。
次に化粧室チェック♪
アムアージュがオマーンの高級香水ブランドである事は既に前回の記事で説明済みですが、その香水(男性と女性用で分かれている)と、ハンドクリームが置いてありました。これだけでもかなり高価だぞ!
トイレは、日系以外では珍しくウォシュレットもありました。写真右側にビデのボタンがあります。
座席に戻り、今度はシートを倒してみます。
昼食が終わって2時間ぐらいして、今度は軽食が提供されました。てっきり、到着直前に提供されると思いましたが(まだ到着まで3時間ぐらいあります)、ちょうど中間地点のタイミングで。
内容はストロベリームースケーキ、ベジタブルサンド、そしてビーフコフタ(肉団子)。
飲み物は、アラビアンミントティーを頼みました。一緒に、ハチミツの小瓶も付きました。
ちなみに、僕のシートを担当してくれたのはタイ人の女性クルーでした。元々タイ国際航空のクルーであったらしく、福岡や奈良、東京へ行った事があるとか。とても気が利くクルーで、親切で丁寧でした。
そして、飛行機はアルプス付近に差し掛かります。結構迫力がありました。ヒマラヤ良いですが、アルプスも良いですね。ミラノのマルペンサ空港はアルプスの麓に位置するので、発着の際には良い景色を楽しめます。
マルペンサ空港着陸です。
さ~て、最高のオマーンエアの体験でしたが、マルペンサ空港のターンテーブルで待っている時、ビジネスクラスの優先タグが付いたバッグは出てきましたが何故か僕の分だけ出てこない!そして、アナウンスが入り、すしまる様はお近くのスタッフまでお声がけして下さいとの事。これは嫌な予感が。。。はい、聞いたら、どうやら僕の預け荷物はマスカットの空港で置き忘れ状態になったらしく、翌日のフライトで届けるとの事。でも、ここで問題が。翌日の同じ時間にはもうミラノには居なく、既にアテネ→カイロ→フランクフルト→成田と先がどんどん続きます。
とにかく、綺麗なイタリア人女性スタッフの後ろを付いていき、バッゲージカウンターらしきところへ。そこで、書類を記入し、どうやら預け荷物は最終目的地である成田へ届けられる、との事でした。一応日本滞在先住所を聞かれましたが、本当に着くのかは半信半疑でした。。。荷物はとりあえず翌日のミラノに来る事は確かで、そこからミラノ空港が、この荷物を日本へ送ると。そして、自宅まで届けると言いましたが。。。大丈夫かなぁ。
幸い、荷物の中はお土産ものばかりで、機内持ち込みの手荷物に3日分の服と洗面用具を持ってきたのがせめての救いです。この様なバッゲージトラブルは過去にあまりありませんが、いつかはあるだろうなと思い、いつも必ず予備の服は機内持ち込みの手荷物に持参しています。それが今回は役に立ちました。
とりあえず、もめてもしょうがないので後は空港に任せ、その場を去る事に。ちょっと落ち込みましたが、くよくよしても何もできないので、空港近辺で予約したベッド&ブレックファストのオーナーにWhatsAppで無料電話し(本当に便利になりましたね、WiFiさえあれば)、送迎をお願いしました。
指定の場所で待っていると、イタリアの空気がいかに澄んでいるかが判りました。デリーから来ると、本当に空気の良さに感動します。空気もひんやり。15℃ぐらいかな。45℃のデリーとは別世界!
10分ぐらい待ってから送迎がやってきて、空港から車で15分の村にあるホームステイの様なベッド&ブレックファストで一晩過ごします。
「オマーンエアA330-300ビジネスクラス搭乗記:マスカット→ミラノその2(機内編)」への2件のフィードバック
初めまして。いつも楽しく拝見させて頂いています。昨年12月にSaudiaのパリージェッダ、ジェッダーバハレーン間を利用しましたが すしまる様のブログが大変参考になりました。 有りがとうございました。
Taco様、コメントをありがとうございます。搭乗記をご参考頂けて何よりです。パリ発のサウディア航空ビジネスクラスは比較的安価の様ですね。今は新型のB787機材をパリ路線に導入しているので、とても興味があります。これからもどうぞ宜しくお願い致します。