航空会社:オーストリア航空
便名:OS 863
フライト区間:ウィーン→カイロ
フライト利用日:2016年5月27日(金)
予定出発時刻:10:20発
予定到着時刻:13:50着
フライト時間:3時間30分
機種:エアバスA319-100
座席番号:2F
機材番号:OE-LDF
機材導入日:2005年8月26日
ウィーン国際空港に列車で到着し、出国してまずはラウンジへ直行します。途中、空港内のスーパーSparが到着ロビーにあり、このスーパーの品揃えは素晴らしいです。各種ハムやソーセージ、チーズ、お菓子等、お土産になるものが沢山あります。ただし、日本へ持ち込む際には申告対象となり、肉類は持ち込みが禁止になりますのでお気を付けください。
エスカレーターで上がり、出発エリアへ。セキュリティーを通り、出国します。
シェンゲン外の国々へはGゲートから出発します。
入ると受付があり、セネターラウンジ(スタアラゴールド会員用)が右、ビジネスクラスラウンジが左です。ビジネスクラスラウンジへ向かいます。入ると、すぐ左手にアルプスのパノラマが眺められます(笑)。
オーストリア航空は就航先もそれほど多くないせいか、ラウンジは結構こじんまりしています。一応朝のピーク時ではありますが、座る席は沢山ありました。窓から飛行機が見渡せ、ラウンジの雰囲気は良いです。
ただ、残念なのは食事がかなり質素!朝食の時間帯でしたが、食べ物はシリアル、プレッツェルとパンしかありませんでした。飲み物は比較的充実していた印象です。
このラウンジは見晴らしが良いのがプラスです。
他に、ラウンジ内にはシャワーブースもありました。これから、ゲートへ向かいます。
さて、ウィーンと言えばザッハートルテ。ホテル・ザッハーのこの濃厚チョコレートケーキ、空港の免税店でも販売しています。とても興味があったのですが、ホール丸ごとでしか販売していないのと、金額がホールで40ユーロ以上(約5,000円)と結構なお値段だったので、パスしました。本当は一切れだけ買いたかった。。。
ゲートへ向かいます。今回出発するG37は一番奥のゲートでした。
このゲートは飛行機まではバスの移動になります。
そして、カイロ行きの飛行機。小柄なA319-100機です。機材名は「Sarajevo」。オーストリアにとって、サラエボは第一次世界大戦勃発のきっかけであり、オーストリア=ハンガリー帝国が崩れ始めた原因の都市でもあるのに。
そして、シートに着席。短距離路線用なので、ビジネスクラスと言えども座席はエコノミーと一緒です。若干、前方シートとのシートピッチが広くなるのと、真ん中の座席が使用されません。
この時はちょうど伊勢志摩サミットが開幕された時でした。
そして、離陸へ向けます。
離陸。
離陸後、メニューが配られました。
小さな機材ですが、ちゃんとコーヒーメニューがありました!成田→ウィーンであった10種類ではありませんが、3種類から選べました。
続いて、アメニティーキットが配られました。成田便で提供されたものよりシンプルですが、結構可愛いポーチです。
眼下はドナウ川が。セルビア辺りだと思います。
そして機内食サービスが始まりました。
まずは飲み物から。シャンパンをお願いしたところ、オーストリアのスパークリングワインがありますと伺い、それをOKしました。結構うまいです!銘柄はSchlumberger Brut, 2012。成田便には本物のシャンパンと、イタリアのスパークリングワインであるプロセッコが選べましたが、ただ単にフランスのシャンパーニュ地方で造られたから価値が上がる、と言うのもどうかと正直思います。個人的には成田便で頂いたプロセッコは癖が無くて苦味が無く、とても美味しかったですしこのオーストリア産のスパークリングワインも美味しく頂きました。
そして、機内食がやって参りました。
メインは、牛肉のフィレステーキを。
こちらが写真をパチパチ撮っていたら、お隣のエジプト人乗客が「俺のも撮るか?」と気を利かしてくれ、是非お言葉に甘えました。こちらは、パスタのカレーマスタードソース掛けです。
さて、牛肉のフィレステーキ、見た目がめちゃ美味しそうです。気になるお味は。。。
見事なミディアム。今まで機内で食べたビーフステーキで一番美味しかったです。さすが、Do&Coのケータリング。さすがオーストリア航空。これを期待して、わざわざオーストリア航空を選んだ訳ですから(ここで普通にレストラン言って食べればよいじゃん、と思う読者の方、それは飛行機マニアには言ってはいけないNGワードです)。
オーストリア航空はなんと食器と一緒に洗濯バサミの様なナプキンクリップも付いています。ナプキンを首から下げるときに止めるクリップ。ちょっとした気配りです。
次はデザートとコーヒー。デザートはイチゴのムース、そしてコーヒーはウィンナー・メランジェを。両方とも美味しく頂きました。
眼下はトルコ沿岸の島々を横切りました。地中海は青々として素敵です。
そして、しばらくしてアフリカ大陸が。アレクサンドリア近辺です。ここまで来ると、飛行機も着陸態勢に入ります。
そしてカイロ上空。エジプトの地形って面白いです。この辺は世界で最も降水量が少なく、全域が砂漠なのですが、ナイル川の周辺だけ水の恵みによって農業が盛んで、緑が多いです。ナイル川から離れると草一本も生えない砂の地帯。コントラストが上空から良く確認できます。
無事着陸しました。
エジプト航空を含むスターアライアンス系航空会社はすべて比較的新しい第3ターミナルの発着です。エジプトに入国し、3時間後のフライトで今度はシナイ半島南部のリゾート地、シャルム・エル・シェイクへ移動です。
<オーストリア航空の印象>
遠回りした甲斐があり、成田→ウィーンのフライトと共に、非常に満足行く航空会社でした。今まで乗った航空会社の中でもトップクラスです。不満点はほとんどありません。注目すべきポイントは:
①クルーのサービスの暖かさ
ビジネスクラスを担当していたクルーは皆とても親切で人あたりが良く、アットホームな気分でした。オーストリア人、日本人クルー共に最高!
②機内食の美味しさ
成田→ウィーンの機内食のメインが若干塩分が強かったものの、その他は機内食としては非常に美味でした。コースメニューは正に空飛ぶ高級レストランの雰囲気。ビジネスクラスでは、通常スープか前菜を選ばなければいけませんがオーストリア航空は両方提供され、デザートも他社ですとチーズ、フルーツか、甘いケーキの中から一つ選ぶ感じですが、すべて好きなだけ食べれるワゴンサービス。カイロ便は距離が短い路線なので全部は出ませんが、それでも非常にクオリティーが高く、ビーフステーキは今まで機内で食べた中で一番美味しかったです。
食事だけでは無く、搭載されているワインやアルコール類の飲み物のとても美味。特に成田→ウィーンで頂いたデザートワインは香りがあり、とても美味しかったです。
③シート
カイロ線はエコノミー座席ではありましたが、成田→ウィーンの1人掛けシートは最高です!両サイドに広く使えるテーブルスペースがあり、正に「王座」でした。フラット状態も快適。
ヨーロッパ系航空会社のビジネスクラスを利用するなら、オーストリア航空はかなりお勧めです!