石油や天然ガスの豊富な湾岸諸国ですが、それぞれ自国民は基本裕福で車を沢山保有しているので、完全な車社会です。クウェートも、サウジアラビアも、バハレーンも、カタールも、オマーンも市内の移動で鉄道のオプションはありません。その中、先だってアラブ首長国連邦のドバイではメトロを開通させました。開通したのはここ10年と最近の話です。
以前、ドバイを旅行した時は基本移動はタクシーかバスのみでした。ドバイのタクシーはメーター付きで清潔ですし、ぼったくられることもあまり無い。料金は初乗り100円前後とそんなに高くはありませんが、メーターの回転が速いのですぐに日本円で1,000円を超えてしまいます。バスはエアコンも効いて使いやすいですが、路線が複雑です。そうなるとドバイメトロは便利です。
ドバイメトロの特徴は:
<無人運転!>
世界最長の無人運転列車です。そして、地下の部分は市内中心部だけでそれ以外は高架になるので、先頭車両ではドバイの景色が一望できます。子連れには面白いかも。高層ビルが沢山建っているシェイク・ザイード・ロードの上やブルジュ・カリーファの近くを通りますし、反対側にはドバイ空港の前も通るので飛行機も沢山。
<車両は3種類>
普通車両、女性専用車両、そしてゴールドクラスがあります。ゴールドクラスは各列車のどちらか一番端の車両に位置し、料金は普通車両の1.8倍ぐらいです。ゴールドクラスが良いのは、空いているのと、シートが革張りでちょっと豪華に。
普通の車両は日本の通勤列車と一緒で横長いベンチタイプです。乗客はやはりローカルのエマラーティー(アラブ首長国連邦人)はほとんど見かけませんね(笑)。乗っているのは世界各国からの出稼ぎ労働者、ビジネスマンや観光客です。ゴールドクラスになると、欧米人やちょい裕福そうな人を見かけます。普通車両の初乗りは2016年8月時点でAED 6(約180円)です。
ゴールドクラスも普通車両も改札は一緒です。普通の切符でゴールドクラスに乗ることもできますが、見つかれば罰金です。
<どの駅もエアコンがたっぷり効いている>
地上の駅でも、しっかり建物としてカバーをされているので空調がちゃんと効いています。真夏の暑い移動でも大丈夫です。
複数で移動されればタクシーが便利ですが、1回はこのドバイメトロを利用されるのも面白いと思います。車両はすべて近鉄製でメイドインジャパンです。