州都シロンからバングラ国境へ向けて走ると徐々に標高が下がってきます。バングラ国境すれすれの真上の丘には、2003年にDiscover Indiaという雑誌が選んだ「アジアで一番清潔な村」があります。もっともこの雑誌自体インドの出版なので、何とでも自国の事は褒めることはできますが。。。
村の名前はマウリンノン。州都シロンから車で約3時間です。当初、このうたい文句も同じくかなり疑っていましたが、現地に到着すると本当に綺麗に整備・舗装・清掃されていて、アジア一は判りませんが、インド一である事は確かだと思います。
竹籠のごみ箱が至る所に設置され、歩道は石畳で舗装、そして両脇にはカラフルな植物があり、緑も豊か。とてもエコフレンドリーな村です。
この地域の住民はカシ族という部族が暮らし、ほぼ皆クリスチャンです。カシ族は世界で数少ない母系社会であり、苗字は母方から続いていくシステムで結婚後も男性は嫁側の家族の一員になります。カシ族の言語はタイ語や中国語に似た声調言語に区分されます。東南アジア(民族的に)、ヨーロッパ(宗教的に)、インド(地理的に)の3つの文化が入っているので面白いです。
マウリンノンはただの村では無く、観光客向けにツリーハウスの展望台がいくつかあり、竹だけで作られた階段を上っていきます。高くて地上からビル5階建て?ぐらいのもあり、スリル満点。竹のはしごは結構頑丈なので、崩れる心配は無いですが結構なアドベンチャーです。
ツリーハウスへ上ると、バングラデシュの平野が見渡せます。バングラは目と鼻の先です。
マウリンノンには1904年に建てられた古い教会があります。
これだけ見ると、ヨーロッパみたいでしょ。
究極のツリーハウスをお見せします。これはマウリンノンから少し上がった場所にある村にあります。
すごいでしょ!本当に竹だけで、真下は谷底(推定スカイツリーの下から天辺までの高さは最低ある)。展望台はかなり頑丈に作られているので、不安ではありませんが、竹の間から眺める谷底はアドレナリンを倍増させます。かなりの絶景です。
次はインドとバングラデシュの国境。国境にしては、結構緩い感じです。インドとネパールの国境程ではありませんが、国境警備隊が僕らがゲートを潜ってもOKで、本当の「国境線」まで行きました。お互い国の兵士が立っていて、写真撮影も問題無くのどか。いかに、インドとバングラデシュの友好関係が良いか物語っていました。長い緩衝地帯がある印パ国境とは大違い(アムリトサル付近の国境セレモニーを除く)。
そして、州都シロンへ戻るとまた徐々に標高が上がり、熱帯気候から高原の気候へ変化。途中、古い教会っぽい建物が見えました。こう見るとインドでは無いみたいです。
マウリンノンはかなり面白いです。確かに観光客用にかなり整備されている感はありますが、ツリーハウスはスリルもありますし子連れには結構良いインド国内の旅行先です。
次は更にすごい観光名所を紹介します。これは本気で凄い。。。