ギネスブック認定の世界で一番雨量の多い街とは:チェラプンジです。年間降水量、そして月間降水量共に世界一の記録を残しています。
ただし、正確にはチェラプンジの近辺にあるマウシンラムに最近世界一の座が渡っていますが、大雨が降る事には変わりません。
まず、ウィキペディアから東京23区の年間降水量とチェラプンジの降水量を比べてみましょう。
どれだけチェラプンジの雨が多い事が理解頂けますでしょうか?特に、東京と異なり乾季と雨季がはっきり分かれていて、雨季の4月~10月に集中的に降ります。7月のチェラプンジの月間平均雨量は東京の平均年間降水量の2倍以上!一度6月末に雨を体験したくて訪れたことがありますが、台風の時に降る雨が一日中降る感じで傘は役に立たず、観光地は雲に掛かりほとんど何も見れず、唯一崖から無数に流れる滝だけ楽しみました。
今回訪れたのは9月末。雨季も終わりかけですが、それでも9月の雨量だけで東京の一年分ぐらいの降水量があります。幸い、雨はあまり降らず(降っても夜に土砂降りぐらい)、雲もあって良い雰囲気を出していました。
さて、チェラプンジはただの雨量の多い街だけではなく、立派な観光地です。まず、インドで一番シングルドロップとしては高い滝があり、高さは日本一の華厳の滝の3.5倍あります。
滝つぼには濃いエメラルドグリーン色の水が。生憎、ここまではジャングル地帯となっているため、トレッキングしない限りは近くまでは訪問できません。遠くから眺めるだけとなります。
標高が約1,400メートル程あるので、夏でも涼しいです。ちょうどスコットランドみたいといっても違和感ない景色だと思います。
他に洞窟もありますが、観光客が多すぎるし、濡れやすいし、狭いのであまりお勧めしません。
一番の見どころと言えば断崖絶壁から眺める景色。チェラプンジの降水量が多い理由はこの地形にあるのです。バングラデシュの平野からいっきに1,500メートル程の崖が切り立っていて、この上が高原地帯となります。チェラプンジはちょうど三方がこの様な崖でバングラデシュ側に面していて、そのためベンガル湾から北上するモンスーンの雲がこの窪みに溜まりやすく、つっかえて大量の大雨を降らせるのです。ちょうど雲の進路を包み込むようにできた地形。バングラデシュの平野が見渡せますよ。
最後に、インドで見た最も綺麗な夕焼けの一つ。
「生きた木の橋」もあるし、トレッキング道もしっかり整備されているし、ここは本当に面白い!