航空会社:日本航空(JAL)
便名:JL 740
フライト区間:デリー→成田
フライト利用日:2017年1月12日(木)
予定出発時刻:20:20発
実際の離陸時刻:20:51発
予定到着時刻:翌07:10着
実際の着陸時刻:翌06:42着
時刻表上のフライト時間:7時間20分
実際の飛行時間:6時間21分
機種:ボーイング787-8
利用クラス:ビジネス
座席番号:8A
機材番号:JA842J
機材導入日:2015年5月22日
さ~て、ワクワクな気分で機内へ♪
さすがエアラインサービス評価会社スカイトラックスより世界のベストビジネスクラスシートを選ばれただけあり、JALのスカイスイートはとても快適な作りです。
全席通路側アクセス。窓際も、ひょこっと専用回廊みたいなのがあって通路へ出られます。まずはシートの写真から。
全席通路アクセスができる様に、窓際と隣の通路側は若干前後がズレています。真ん中の2席だけ、一緒の並びです。また、隣との座席には自動で上がる仕切りがあり、離陸と着陸態勢以外の時には仕切りを上げてプライバシーを確保する事ができます。
リラックスポジションにすると、シートが前にズレるので、前の足置き場に届きます。
JALで意外に国際路線が多くないですよね(ANAもそうですが)。ヨーロッパは5都市、中東・アフリカ方面は無く、後はアジアと北米に集中。
Wi-Fiは24時間プランが使い放題で2,000円前後なのでお得だと思います。試していません。
この日のフライトは、JALとしては珍しく空席が多くありました。普段なら、ビジネスはほぼ満席近いのに。こちらとしては空いていた方がプライベート感あっていいですけどね。
この時点で一つ気になった事が。実は飛行機に乗った時、喉がとても乾いていたのですがどの飛行機でもビジネスクラスでは必ず提供されるウェルカムドリンクがありませんでした。待っていれば来るかな?と思っていたら離陸体制に。あれ?と思いました。
機内はとても静か。今まで乗ったどの飛行機よりもJALはシーンとしていて不安になる程でした(笑)。着席するとクルーから挨拶を受け、対応は非常に良かったものの飲み物サービスが無いのと他社だったらまだ離陸前にドリンクと食事メニューが配られるのもまだもらっていない。もしかしたら僕だけ素通りされた?と思い、後でクルーに聞こうかと思いました。
離陸後、しばらくしてクルーがアイ・レフレッシュナーとモイスチャーマスクを持ってきてくれました。これはJAL独特の製品ですね!前者はペーパータオルにミントの香りを含んだ冷えた液体がまぶしてあり、本当に目の上に置くととてもリフレッシュします。寝起きにはピッタリの発明品!後者は湿気を含んだマスクで、喉の乾きを癒すそうです。そんな事より、飲み物欲しい、飲み物!外資系航空会社だったら、すぐに思った事をクルーに伝えますがここは完璧サービスを誇る天下のJAL。もうちょっと我慢しました。
次におしぼり。
そして、遂に出てきましたメニュー!ドリンクと食事が一つに合体しています。良かった、ちゃんと出てきて一安心!でも、もうちょっと早い段階で提供される方が嬉しいかな!
そして機内食。まずは和食から。
そして洋食。洋食のメインは2種類から選べます。
でも、洋食メニュー、随分簡素じゃない(笑)?いやいや、きっと実際に運ばれるときにはちゃんとしているでしょう。
そして到着前の軽食。たった飛行時間6時間半も無いフライトで、2食目が出るのは驚きですね。結構ボリュームもありそうです。
すぐに飲み物を聞かれたので、安心しました。
そして。
やっと来ましたドリンク!ここはJALオリジナルドリンクのスカイタイム(キウィ味)と梅酒のソーダ割をお願いしました。日系だからできるだけ日本のお酒をね!
おつまみはあられミックスとドライ納豆。食事が待っているので、あられはパスしてドライ納豆だけ頂きました。JALのドライ納豆好きです♪
そしてすぐに機内食。頼んだのは和食です。僕はできるだけ乗る航空会社の本国の食事を選ぶ事にしています。他社と差別ができるのはローカルフードですからね。JALだからやっぱり日本食。
正解でした。実はJALではビジネスクラスの機内食を事前にインターネットで和食か洋食のビーフどちらかを選べます。これは良いシステムですね。せっかくビジネスクラス乗るのに、食べたい食事が品切れってとても後悔します。
この前菜、今まで食べた機内食のトップ3に入るほど最高に美味しく感じました。ヤバすぎるぜ!
ここで日本酒を頂戴しました。銘柄は伯楽星で宮城県産。
最高の前菜+最高の日本酒=最高の食事です。もうこの時点でかなり大満足です。
次にメインのお盆。鶴の箸置き、風情あって良いです♪
内容は鶏の照り焼き、香の物、梅干し、味噌汁、新潟産のコシヒカリ。機内とは思えないぐらい美味しいご飯でした。本気ですべてが美味いです!
この鶏肉、かなりのボリュームでした。本来なら美味しいご飯をお代わりしたかったのですが、満腹のため断念。もう一つ一つの盛り付けが凝っていて美味しいだけでは無く見た目も良くて楽しめました。
梅酒も美味しくて、またお代わり。今度はロックで頂きました。
食後のデザートはフルーツタルトと、ハーブティー。そしてペリエ。フルーツタルトはインド搭載と思われますが、しつこく無く、甘さも控えめで美味しかった。ハーブティーも酸味が効いて美味しかった。すべてが美味しい!!
食事が終わった時は既に雲南省。もう成田まで4時間を切りました。少し寝ないと。その前に化粧室拝見。
さすが日系、ビデ付き^^。
シートをフルフラットにしてみました。快適です♪ただ、身長167センチの僕が丁度良い広さだったので、恐らく180センチぐらいになると若干体を曲げて寝なければいけなくなると思います。
金太郎サラリーマン3の第1話を観ました。このドラマ、ハマった。機内では第1話から第3話までしか無いので、続きが気になります(笑)。
モイスチャーマスクを掛けてみました。確かにちょっとしっとり気があるマスクです。でも実際マスクをすると息が苦しいので(マスクしながら寝る事は考えられない!)、ちょっと着けて取り外しました。
最後に、ギャレーの方へ行ってクルーが小さな軽食バーをセットアップしていました。スナック類のドライ納豆やチョコレート、ワイン等飲み物を置いています。チョコレートが美味しかった!
この時点で、写真を撮影していたらタカハシさんと言う専任客室乗務員の方が見た目が良く無く申し訳ないと謝っていました。いやそんな事ありませんよ!どうやら欧米路線はもっと力を入れてギャレーのバーの見た目も良いとの事ですが。。。
一枚撮影して座席に戻ったら、別のクルーの方がやってきて(お名前忘れました。。。ごめんなさい)、専任客室乗務員が僕のために紙の鶴を折ったので是非もう一枚写真をどうぞ!とお誘いがありました。
再びギャレーに戻り、写真撮影を。
折角なので、クルーの方と会話をしました。専任はまだデリーにJALが週2便しか運航していなかった90年代にデリーに乗務員として来た事があり、当時はMD-11機材での運航。中学生だった当時の僕もその機材で一時帰国した事があり、とても懐かしい話でした。当時は本数が少なかったため、一度デリーに到着すると数日間は滞在し、タージマハール観光もされたらしいです。今では1泊しか滞在しないそうです。長距離路線であるニューヨークぐらいになると、2泊するらしいですが。前回エティハド航空のクルーと話した時も目的地では通常1泊しか滞在しない様なので、勿体ないですね。もう1泊あれば、観光もゆっくりできるのに!お仕事ですから、仕方が無いかもしれませんが。
面白いお話を色々お聞きしました。機内食は日本発に力を入れているので、外国発だと積載の条件でなるべく現地で作られた食事を提供する事。でも、和食に関しては外国発だと微妙になる場合があるため、できるだけ日本で積載されるそうです。と言う事は、僕の食べた和食の前菜は半日前に機内に積まれたものとなりますが、そう思えないほどの新鮮で美味しい食事であったことは流石JALです。
洋食に関しては前菜は現地搭載らしいですが、メインのビーフだけは日本からの搭載。確かに「国産牛のフィレステーキ」ですからね。
もう一点触れられていたのは成田→デリーは10時間のフライトですが、同じ10時間掛かる北米(西海岸)路線だともっと力を入れているので路線によってサービス内容が異なるとか。確かに長距離路線では通常の機内食の他にいつでも頼めるアラカルトの食事メニューが充実しているし、寝るときにはエアウィーヴのマットが提供されます。デリー線にはこれらのサービスがありませんが、もう現時点で僕は既に大満足です^^。成田発のデリー行きは冬は10時間前後ですが、今回乗った逆路線は気流の関係で6時間半以内ですからね。
少し寝ました。2時間ぐらい。
Zzz
起きた時は五島列島付近。テレビスクリーンの前には先ほどの鶴が置かれていました!後で専任の方が朝食の案内に参り、この折り鶴をプレゼントしてくれるとの事。ありがとうございます!奇麗に折りたためたので、リュックの中にうまく詰める事ができました。
夕食が終了してから2時間たらずですが、もう朝食!メニューには和食のみの記載でしたが、マフィンも選ぶことができました。ここも選んだのは和食。
大きなおにぎりが2個あり、食べごたえがありました。おにぎりも明太子と昆布がたっぷり入ってこれも懐かしい味で美味しかった!小さな和風の紙箱にはおかずが入っていて焼き魚、卵焼き、お新香等純和風のスタイルで良かった!味噌汁はインスタントの味ですが、乾いた機内での汁物は嬉しいです。そして小さなお椀にカットフルーツ。
飲み物は冷たい緑茶を。
食後にコーヒーを頂きました。しっかり焙煎された濃厚なコーヒーでした。
そしてしばらくして空が明るくなり始めました。もう着陸態勢。
空気が澄んでいますね、成田は!
<JALビジネスクラスの印象>
一言で言うと「手厚い」。デリー空港でチェックインをする時から、それはもう日本でした。何にも心配しなくても、自分がリボンに包まれたプレゼントみたいな感覚でケアをしてくれる感じで、すべてが安心でした。
2点だけ気になった点がありました。小さい事ですが、ウェルカムドリンクが提供されなかった事。たまたまだったのかもしれませんが、やはりビジネスクラスに乗るからには乗ったらすぐに何か飲みたいです。今回は空港到着が遅れて走り回っていたせいで余計に喉が渇いていたのもあったのですが。もう一つはフライトが空いていたのにも関わらず、離陸後の飲み物・食事サービスが結構時間が掛かってしまい、夕食が終わったのは既にデリーを離陸してから3時間程経過していました。
ここは、メニューを離陸前に提供し、ドリンクや食事オーダーを出発前に聞くのがベストです。そして、離陸後すぐにドリンクを提供し、その間に食事の用意をされれば一番効率が良いでしょう。ビジネスクラスに乗る醍醐味は「フラットシートに寝る」なので、できるだけこれも叶えてくれると更に快適な空の旅になります♪
サービス面やその他は完璧でした。清潔な機内、ピカピカの窓、頻繁に清掃される化粧室、今まで食べた中でもトップレベルの機内食(しかも日本発ほど力を入れていないと言うのに)には感動しましたが、その中でも一番の財産は乗務員の質です。気配りや対応の丁寧さは、素晴らしいです。これはJALの誇りですね。
短く感じた直行便でしたが、大変満喫させて頂きました。
「JALB787-8ビジネスクラス搭乗記:デリー→成田その2(機内編)」への2件のフィードバック
こんにちは。以前QFのFFPについて投稿した者です。
JLのウェルカムドリンクですが、確か10年以上前に
JLとNH双方の労組が「離陸前の安全確認作業に支障が出る」という理由で
国交省に意見書を提出して、離陸前の飲食物提供を廃止に追い込んだことがありました。
その後NHは何か適当な理由をつけて復活させたとか耳にしましたが、
最近日系国際線に乗っていないので、どういった運用になっているかは知りません。
日系の「ウェルカムドリンク」が離陸直後の飲み物サービスとなっているのは
多分その時の規制が続いているからだと思います。
当時は乗員労組がかなり驕り高ぶっていた時代だったので
他社とのサービス競争よりも、労組が業務軽減に躍起になっていました。
その時の名残が上級クラスのサービス拡充の足かせになってしまい
今では後悔しているかもしれませんね。
コメントをありがとうございます。なるほど、バックには労働組合があったのですね!それにしても乗客としては非常に印象悪いです。名前からして「ウェルカム」が無い気分にさせられますからね。せめて紙パックのものでもよいので、何かしら提供してもらいたいです。エミレーツではエコノミーでもウェルカムドリンクがあるというのに。。。