ケープタウンからヨハネスブルグへの移動。
南アは広く、夜行列車で26時間も掛かります。
途中の停車駅はたった3つだけなのに。
飛行機でも2時間以上掛かります。
旅行を計画している時色々調査をしていたらこの区間の景色が良いとの事から、あえて飛行機で移動せずに時間掛けてゆっくり列車で行く事にしました。
ケープタウン空港で購入したVodacomのSIMは4Gも利用できるし、退屈する事は無いか。
この区間は3つの寝台列車のオプションがあります。
料金は現時点での換算レートです。
①Shosholoza Meyl:料金は約6,000円でベッドシーツや食事は有料。
カップルは2人部屋コンパートメント、その他は4人部屋コンパートメントになっている。
エアコン無し。
共同トイレとホットシャワーあり。
②Premier Classe:料金は約27,000円で、鉄道駅では専用ラウンジがあり、車内では3食とハイティー付き。
部屋は1人部屋か2人部屋コンパートメントになっており、一人旅行者は1人部屋を宛がわれる。
空調あり。
共同トイレとホットシャワーあり。
③Blue Train:正に日本の寝台列車の原点である南アのブルートレイン。
料金はシングル、スタンダード客室、オフシーズンで約240,000円から(!!!)。
各個室に専用トイレやバスタブがあって動く☆☆☆☆☆ホテルでしょう。
ヨハネスブルグへ行かず、首都のプレトリアが起点。
格式高く、夕食時は男性はジャケットとネクタイ要着用、女性は「エレガント」な服装が必要。
ちなみに飛行機だと10,000円台から料金スタートです。
③に乗りたい所ですがこれはもっと商売が繁盛した後に大切な人と乗った方が楽しいでしょう。
ちょっと優雅に行きたいので、②のPremier Classeを選ぶ事にしました。
まずはタクシーでケープタウン駅へ向かいます。
ケープタウン駅ではPremier Classe専用の入り口があり、便利です。
降りるとすぐにスタッフが荷物運びをしてくれます(要チップ)。
そしてチェックインカウンターで搭乗券をもらい、搭乗時間まで専用のラウンジでくつろぎます。
出発時刻は09:05。
1時間前にはチェックインをしたので、後はラウンジでゆっくりコーヒーを頂きました。
カウンターには朝食用のスコーンも用意されていましたが、乗車後にすぐに軽食が提供されるので、食事は控えました。


客層はほぼ白人でした。
その中で半分ぐらいは国外からの欧米旅行者。
あとはイスラム教徒のご夫婦が居たぐらいでした。

時間になるとスタッフが搭乗のお知らせをしてくれます。



そしてこれがこれからまる1日以上お世話になるお部屋。
シングルコンパートメント。
ドアも付いていて中からロックができるので、このプライベート空間はかなり気に入りました。
わくわく気分です。


テーブルの上にはウェルカムレターとサービス内容の説明書きが書かれた案内、そしてミネラルウォーターのペットボトルが置かれていました。

トイレ見学。
木造の便器で風情がありました。
移動中も頻繁にスタッフの方が清掃してくれるので、常に清潔でした。


シャワー室を訪れてみます。
床には木の板があり、お湯が出ました。
更衣室にもなっているのでタオルや服が濡れる心配もありません。

出発するとすぐにラウンジカーでウェルカムセレモニーが始まりました。
シャンパンとフィンガーサンドイッチ、そして南アビーフジャーキーのビルトン等が回ってきます。
ハム、チーズ、トマト、キュウリの入ったフィンガーサンドイッチが美味しかった♪





12時になるとダイニングカーでランチタイム。
丁度お隣の一人旅行者と同じテーブルになりました。
彼はドイツ人の定年退職を迎えた元ドイツ軍の軍人で、息子がプレトリアに勤務しているという事で息子家族に会いに行くとか。
ケープタウンは一人で観光を楽しみ、これから家族と2週間過ごすらしいです。
「ビールは水だ」と言ってどんどんビールを飲んでいましたw。
折角なので一緒に南アのキャッスルビールを楽しみました。



トマトスープでした。
濃厚で普通に美味しかったです。

チキンはまぁまぁ。
グリーンピースとトウモロコシは缶詰かな、と言う感じの味でした。
次のデザート、チーズケーキムースは美味しかった!


先日周ったワインランドから長いトンネルを抜けると、急に乾ききった半砂漠地帯となりました。
木はほとんど無いか枯れています。
ここは荒野のカルーです。
カルーはこの先ずっと何時間も続き、周りに民家等はほとんどありません。
感覚的に上越新幹線に乗って高崎の先にあるトンネルを超えると急に雪景色になるのと同じ感動がありました(笑)。


午後3時になると次は「ハイティー」です。
とは言っても、食事が出るのではなく、温かい飲み物とケーキ一切れが提供されます。
ケーキはチョコレートかキャロットで選べ、チョコレートを選択しました。
飲み物はルイボスティーがあると聞いて是非それに!
チョコレートケーキはかなり美味しかったです。

だんだん夕方になってきます。


7時になると次はディナー。
ランチが3コースに比べ、ディナーは5コースになります。
運動ができる訳では無いので、食べてばかりです(笑)。


飲み物は南ア特産の100%リンゴ果汁から造ったアルコール入りのサイダー、Savanna Dry。
大好きなドリンクです。アルコール成分はビールと同じ5%ぐらい。
フルーツジュースは結構好きなので、アルコールドリンクでもあってほんのり酔えて一石二鳥。
ちなみに、最初のウェルカムシャンパン以外、飲み物はすべて有料です。
とは言っても、500mlビール一缶20ランド(約180円)なので安いです。



最初これがメインかと思った白身魚のマリネ。
ボリュームがありました。
ペロリと食べられました。
メインはラム肉。
こちらもボリュームがあり、そして味付けも優しくて美味しかったです。
付け合わせはライスと野菜、じゃがいも。

デザートはチョコレートムース。ピスタチオのフレークが乗っていてまたまた楽しみました。
Premier Classeのデザートははずれがありません!

最後にチーズプレート。
もうかなり満腹ですが、少し頂きました。
カマンベール、チェダー、ブルーチーズの3種類にフルーツジャム。
ルイボスティーと一緒に。
この時ほとんどの乗客が個室へ帰ってしまったために、このチーズの大盛りは僕のテーブルの前にドンと置かれましたw。
相方のドイツ人おじさんもビール飲みすぎて既にお開き(笑)。


この時、隣のテーブルに座っていたアメリカ人夫婦とお話をしました。
定年退職され、なんと旅行をして暮らしていると。
Airbnbに宿泊しながらで世界を歩き渡っていた方が、地元シアトルで暮らすより安いとの事。
これからインドにも来る計画をしていてカシミールに行きたいとの事で、インド旅行のアドバイスをしてあげました。
個室に戻ると、綺麗にベッドメーキングがされていました。
ピカピカな真っ白いシーツ。
最高に寝心地が良く、高級ホテルの様でした。
エアコンも効くし、外の月も眩しい。
幸せです^^。


朝。
列車ではぐっすり眠れました。
やはり自分だけのスペースで寝れるって最高です。
疲れは全くありません。
景色は昨日の半砂漠地帯からサバンナに変わっていました。
標高も高くなっています。
ケープタンが標高0メートル、終着のヨハネスブルグ・パーク駅は標高が1,730メートルもあります。
ただし、ずっと平坦なため標高が上がっている感覚はありません。


そして朝食。



南アで朝食を食べると必ず聞かれるのが、卵の焼き方とソーセージの種類。
目玉焼きも半熟か完全に焼くか色々聞かれます。
ソーセージに付いては中にチーズの入ったものやブーラウォーズと呼ばれる南ア特有のビーフソーセージ等も聞かれます。
結構早口で聞かれる場合が多いので、事前に決めておいた方が良いです。

さて、当初11:00前後にヨハネスブルグ・パーク駅に到着するはずのこの列車、順調に行っていると思ったら到着1時間前ぐらいの地点で信号故障になりました。
車掌がやってきて遅延に付いて謝罪しました。
手前の駅で1時間程停車。
その間、サービス内容に含まれていないケーキとお茶のサービスになりました。
今回はキャロットケーキを選び、個室まで持っていき食べました。
これも美味しかったです。

ちなみにこの列車、遅延は頻繁だそうで、トリップアドバイザーの口コミを読むと時によっては10時間遅れる場合もある様です。
これは列車側の責任というよりも南ア国鉄の線路の老朽化が進み、信号が壊れたりすることがしょっちゅうあるそう。
アパルトヘイトが終わった後はこの様なインフラ整備が追い付いていない場合があり、この中の大きな理由が政治的腐敗にあります。
10時間ぐらいの遅れになると途中最寄りの駅から希望者はバスで目的地まで送迎してくれるらしいです。
この時、従業員がチップボックスを持って個室を周ってきました。
Premier Classeのスタッフはほとんどがフレンドリーで、2日目になると何も言わなくても食後の飲み物はルイボスティーを出してくれる様になりました。
車掌の対応もとても丁寧で紳士的。
従業員はほとんどが黒人でしたが白人も一名乗車していました。
結局予定より2時間遅れでヨハネスブルグ到着。
当初は友人と駅で待ち合わせする約束でしたが、順調かと思っていた列車がぎりぎりで予期せぬ信号故障があり、次のミーティングが午後に入っていた事から待ち合わせ場所を変更して友人宅付近まで直接向かう事にしました。
場所はヨハネスブルグ・ダウンタウン。
噂に聞いた世界で一番凶悪犯罪数が多い街の中の最も危険な場所にこの駅は位置します。
駅構内は警備員が多く、比較的安心らしいですが一歩敷地外へ出ると危険地帯です。
列車のウェルカムレターにも「Park Station is well patrolled and safe but the outside area may not be so」と遠まわしに駅構内を出ると危ないと言う事が記載されていました。
一人で何とかここを大きなスーツケースとリュックそしてプラス@を持って出なければいけません。
当初は安全なここから出発する通勤特急列車ハウトレインを利用して友人の家があるミッドラントへ向かう予定でしたが、長距離列車が発着する駅とハウトレインが発着する駅は少し距離がある様で途中何が起こってもおかしくありません(ちょっと大げさに書きましたが本当はそこまで危険では無いと思います)。
と思っているうちに、目的地に到着しました。
え、ここが大都会ヨハネスブルグの中央駅?とびっくり。
京成線の昔あった上野の博物館動物園前駅に似てそれをもっと怖くした感じです(笑)。

ホームに出ると、すぐに出口へ出られました。
どうやら普段使用しない地下ホームで停車した様で、もしかしたら治安対策のためにわざとこちらにしたのかもしれません。
さて、ここで荷物を持ってハウトレインに乗るか、タクシーで比較的安全な商業地区のサントンまで向かってそこからハウトレインに乗るか悩みましたが、ここは安全を買いました。
荷物が少なければここから直接ハウトレインに乗っていましたが、なんせ友人の土産物が沢山詰まって盗まれたら悔やむので。
ウーバータクシーを呼んでも良かったのですが通常の出口では無く裏口だったため、ここはPremier Classeの駅スタッフに頼んでタクシーをお願いしました。
サントンまでの料金は300ランド(約2,500円)。
たった13キロの距離でこれは高いですがしょうがない。
ケープタウンのウーバーが2キロで20ランドだったので、恐らくウーバーだったら半額ぐらいだったでしょう。
でもここで値段の事でうるさく言えません。安全を買うんだから・・・
タクシーの運ちゃんは幸い親切で、色々お話をしました。
今居るヨハネスブルグの中心部も現在は監視カメラを付けたり警察を多く導入し、治安はまだ良いとは言えないもののかなり以前より改善されているらしいです。
以前は車で移動して赤信号でも止まるな、と言われていたぐらいですからね。
少なくてもハイウェイへ出るまで通った印象ではそこまで酷く無かったです。






