航空会社:全日空(ANA)
便名:NH 801
フライト区間:成田→シンガポール
フライト利用日:2017年7月2日(日)
予定出発時刻:18:05発
実際の離陸時刻:18:26発
予定到着時刻:翌00:15着
実際の着陸時刻:23:58着
時刻表上のフライト時間:7時間10分
実際の飛行時間:6時間32分
機種:ボーイング777-300ER
利用クラス:ファースト
座席番号:2K
機材番号:JA779A
機材導入日:2007年4月28日
機内に入り、自分の席である2Kへ向かいます。
着席すると、すぐにファースト担当のクルーが挨拶にやって参りました。もちろん、名前で呼ばれます。
そして、いつも通り、フライト中写真を撮影する旨を先にクルーに伝えます。エコノミーやビジネスと異なり、乗客とクルーはほぼ1対1での関係なので、一応お断りを入れ向こうにも迷惑をかけないようします。実際に今回はファーストクラス8席中自分含めて乗客2人に対し、クルーは2名ご対応していたので、こちらとしても快適なフライトにするためにはクルーに対しても不快な気持ちを与えないようにします。
今回ファーストクラスをご担当頂いたのはチーフパーサーの上野さんとパーサーの小山田さんでした。お二方ともベテランクルーでとてもフレンドリーでした。ANAの好きな点は、全体的にクルーと気軽に会話ができる事。向こうも、こちらの事に興味を持ってくれる事があるので、心が通じやすいです。
半年前は、ほぼ同じ距離の路線にてJALのファーストクラスを利用しました。
ANAの方が半分個室みたいになっているので、プライバシー感があります。後ほど、ANAとJALのファーストクラス比較を別の記事にしてアップしたいと思います。
着席後、すぐにウェルカムドリンクが提供されました。オレンジジュースとシャンパンの両方を頂戴しました。
シャンパンは自慢のクリュッグでは無く、ANAビジネスクラスで提供されるカナール・ドュシェーヌのキュヴェ・レオニ―・ブリュットです。
JALのファーストでも、自慢のサロンでは無く、離陸の前のウェルカムドリンクのシャンパンはメニューには記載されていないものでした。
他社では自慢のシャンパンを離陸前にも提供するので、日系では何故メインのシャンパンを離陸後まで提供しないのか謎です(と色々うるさい事言いますが、正直シャンパンの味はどれ飲んでもあまり違いが判らないので、無駄なコメントですがw)。
シートの設備を見てみます。
収納スペースが結構あります。座席の両サイドに小物入れがそれぞれあり、そして前の足置き場もボックスになっています。降りる時に忘れ物をしそうなので、一つにまとめました。
前回、JALのファーストでもらったアメニティーキットを収納ボックス内に忘れてしまうトラウマがあったので気を付けています。
↑取り外しもできます。
次に、クルーがアメニティーを運んで来ました。
写真を撮影しても良いか聞くと、折角なのでという事でギャレーから蘭の花をボックスに添えてくれました。素敵です!
アメニティーキットはしっかり座席に用意されていましたが、それ以外でもANAオリジナルの他社には無い様なのがありました。特に面白いのはレッグリフレッシュシートとリラックス用のアロマ。
アメニティーキットを開けます。ケースはサムソナイト製のハードポーチ。これ、かなり気に入りました!今までもらったアメニティーの中で一番良いです。ANAらしい明るい水色のカラーも好きです。
メインの化粧用品はThe Ginza製です。化粧水、乳液と洗顔料の3点セットです。
このThe Ginzaアメニティー、あまり存在を知りませんでしたが、結構なお値段である事が後で発覚しました😲。
クリーミークレンジングフォーム(洗顔料):130gで6,000円+税
エナジャイジングローション(化粧水):200mlで18,000円+税
モイスチャーライジングエマルジョン(乳液):150gで20,000円+税
今回アメニティーキットとして頂いたのはそれぞれ30g(= 1,385円相当)、52g(= 4,680円相当)、42g(= 5,600円相当)なので、合計すると11,665円相当にもなり、消費税込みで12,600円の価値に!
アメニティーキットでこんな高価なものはANAがダントツトップです。
パジャマは、M、LとLLがあるようでした。僕は身長167センチなのでMでお願いしました。パジャマは持ち帰りができますが、カーディガンは機内用です。
パジャマは薄くて結構気に入りました。着やすいです。
そして離陸の準備。
このフライトに乗る前、ANAのファーストクラスはシートの囲いが邪魔をして大好きな窓からの景色が眺められないかと懸念していましたが、少し前によっかかれば、何とか普通に窓の外に景色を楽しむ事ができました。間にちょっと距離はありますが、特に不都合では無かった。
この時間帯、綺麗な夕焼けが現れていました。
離陸後、おしぼりとメニューが提供されました。メニューはハードケースのフォルダーに入っていました。
さて、この日の機内食メニューはこちら。飲みものメニューは結構豊富なので、省略します。
さて、離陸後の飲み物は自慢のクリュッグを頂きます。
アミューズの見た目がとても美しい!そのまま手を付けず飾っておきたいぐらい(笑)。芸術作品ですね。
そして、夕食のセットアップ。
パンは、オニオンブレッドを最初に頂きましたがこれが結構美味しい!初めて食べました。ガーリックブレッドと並ぶ、好みのパンになった。あまり聞かないので、もっとレストランで提供しても良いですね。
飲み物はスパークリングウォーターと響21年のロック割りを。
このフライトでは洋食を選びました。
本来なら和食にしたいのですが、スッポンやフォアガラ等苦手な品が並び、主菜はありがちの焼き魚なので、あまり魅力的ではありませんでした。
前菜はオマール海老のスチームと帆立貝入りズッキーニのムース、キャビア添えを選択しました。
盛り付けが高級レストラン並みです。さすがファースト。
オマール海老は触感がしっかりあって美味しく頂きました。帆立貝とズッキーニのムースも凝っていて海老と合いました。
キャビアは別途瓶でやってきました!
これだけの量(30グラム)を食べるのは初めてです。ちゃんと傷付けない様にキャビア用のスプーンも一緒に付いてきます。
キャビアの銘柄はフランス製のKaviari Baeri Fermierです。
前回JALのファーストでも一口だけ頂きましたが、かなり酒が入っていたのであまり味を覚えていなかった(笑)。今回はしっかり味を覚えましたが、元々魚卵が苦手なので、恐らく次回からは進んで選ぶ事は無いでしょう。
個人的には決して「美味しい」とは思いません。
次はコーンスープ。これも優しい味で普通に美味しかったです。
サラダはノンオイルキャロットドレッシングと一緒に。生野菜は嬉しいです。
ここでパンのお替り。今度はセモリナトマトのディナーロールを。ほんのりトマトの酸味が効いて、料理と合います。
メインは和牛フィレ肉のグリルを頼みました。
付け合わせに、ホースラディッシュ、粒入りマスタード、もしくは粒無しマスタードから選べたので、ホースラディッシュと粒入りマスタードをお願いしました。
でも、肉の美味しさがかなりあったので、シンプルに塩を胡椒で食べました。焼き加減もミディアムで丁度良い!これは正解でした。
メイン終了後は千疋屋のうんしゅう蜜柑ジュースを。とてもコクがあって美味しいジュースでした!
次はチーズのコースです。成田で長いトランジット時間は正解でした。ラウンジ飯を昼前に終わらせ、機内での夕食のために腹をしっかり空けておく事ができたからです。まだまだ入ります!
デザートは悩みました。
2皿いこうと思いましたが、シンガポール到着前の軽食、シンガポール空港のラウンジ飯、そしてデリー便の夜食も待っていたので、あまり食べすぎはよくない。マンゴーロールケーキかブルーベリータルトのアイスクリーム添えで悩んだあげく、後者にしました。
これは温かいタルトの上に、冷たいアイスが載っています。結構ボリュームがありましたが、美味しく頂きました。
飲み物は、気になっていたillyのアイスカプチーノを。当たり前ですが、ちゃんとしたコーヒーでした。ジェットエアウェイズに乗った時に頼んだアイスカプチーノはインスタントの甘ったるいもので残念だったので、ここはさすがANAでした。シロップも別に付きました。
最後に、抹茶をお願いしました。そうしたら、羊羹も合いますよ、と言われ、一緒に頂きました。
この時点ではかなり腹がいっぱいに。
でも、機内で作られた抹茶はとても美味しかったです。クルーの方が濃すぎていないか心配されていましたが、丁度良い濃さでした。
プティフィールはホワイトチョコ、イチジク(だったかな)のゼリー、そしてマドレーヌ。もうこの時点でものすごく満足させて頂きました。
化粧室拝見。
ファーストクラス専用の化粧室は2つあります。新鮮な蘭の花が置かれてあり、綺麗な化粧室でした。着替え台もあります。
まだシンガポール到着まで3時間程あったので、仮眠する事にしました。ベッドは前の座席1Kにメイクしてもらう事にしました。
座席の上にベッドパッドが敷かれており、枕ももう1つ提供されていました。
コンフォーターは薄いながらもふわふわした感じ。ものすごく寝心地が良かったです。今まで体験した機内で一番快適な寝心地でした。しっかり軽食前に1時間程寝る事ができました。以下、ANAのホームページより引用しています。
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ベッドパッド
多くのアスリートが海外遠征などで愛用する東京西川「AiR®」。身体にかかる圧力を分散させる特殊立体構造のコンディショニングマットレスで、良好な寝姿勢を維持し、質の高い眠りをご提供いたします。優れたデザイン性も国内外で高い評価を受け、世界各国のさまざまなデザイン賞を受賞しています。
コンフォーター
寝具向け素材としては世界一細いテイジンのポリエステルナノファイバー「ナノフロント®」や、特殊ポリエステル断熱保温わたなどの高機能繊維を駆使し、東京西川の技術で創りあげた次世代型超軽量コンフォーターです。やわらかく、薄くても暖かいので、心地よくおやすみいただけます。
枕
とろけるような柔らかさでありながら、さまざまな寝姿勢を独自のリラクゼーションフォームでしっかり支える東京西川「エンジェルフロート®」。放熱性と吸放湿性にもすぐれ、温度による硬度変化もほとんどなく、快適にお使いいただけます。
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うん、上記の説明通り、とにかく気持ちが良かったです。これで長距離フライトで寝てみたい!
そして、軽食前に起きます。寝る前に、注文しておきました。吉兆の鯛茶漬けです。
そしてやって参りましたお茶漬け。軽食にしては結構ボリュームがあります!
お椀に入ったご飯、鯛の刺身、ゴマだれ、刻み海苔、ワサビ、出汁、そして醤油がお盆の上に載っています。
ひつまぶしの様にそれぞれを楽しみながら召し上がる様で、先に刺身を醤油で楽しんで、次にゴマだれ、そして最後にお茶漬けとして楽しむ様です。
これはかなり美味しかった!
やっぱり、日本の航空会社で日本出発便である以上は和食が一番ですね。
夕食で結構満腹だったので、申し訳ないけど美味しかった白米だけ少し残させてもらいました。これは大満足です。
そして暫くして着陸態勢に入ります。
クルーから「こちら私共からのギフトとラブレターになります。後でお読みになって下さい」とお土産を頂いちゃいました!
そしてチャンギ空港のラウンジで後から中身を開けると。。
素敵な励ましのレターとANAグッズが入ったものが。この気持ちがとても嬉しいです。特別感を感じさせられました。「インドでのご活躍をお祈りしております」だって。。。元気が出てくるよ(;_;)
<ANAファーストクラスの印象>
あっという間の7時間でした。本当にファーストクラスに乗ると時間が経つのが早いです。映画を観るのが勿体ない。最高のフライトでした。一番思い出深いのはクルーです。一つ一つのサービス内容が洗練された温かい「Omotenashi」を味わう事ができました。ちょっとした会話も楽しむ事ができ、ANAがスカイトラックス社より5つ星エアラインを受賞したのもそういった乗客との繋がりだと思います。後で比較する時に詳しく記載しますが、これが同じ日系でも若干乗客対クルーで壁を感じてしまうJALと大きな違いだと思います。美味しい機内食と快適なベッド、そしてシートはもう文句が無いです。本当に素晴らしい体験をさせて頂きクルーの上野さんと小山田さんには感謝します。