さて、今回のロサンゼルス行きはなんと19時間のフライト!一つの飛行機をずっと乗り続けるという意味では、今まで一番距離の長いフライトとなります。途中成田を経由していきますが、逆にこれだけ長いと直行便よりワンストップして、飛行機から降りてリフレッシュしたい。航空会社によっては、経由便の場合飛行機から降りるのを許されない場合がありますが(エアインディア等)、シンガポール航空では成田でそこそこの時間寄ってくれるのでありがたいです。
長いフライトであるため、この搭乗記はロスまで通しにせず、シンガポール→成田と、成田→ロサンゼルスの2つのレポートに分けたいと思います。
チャンギ空港では、スターゴールドラウンジに30分程滞在してから、ゲートへ向かいます。チャンギ空港は文句無しに僕の一番好きな空港です。昔、高校時代にデリーに住んでいた時、日本へ一時帰国する時は大抵わざわざシンガポールのトランジットを選んでいました。色々な店があるしフードコートは美味しい料理が並び、ちょっとした庭園等があって楽しい。
航空会社:シンガポール航空
便名:SQ 12
フライト区間:シンガポール→成田
フライト利用日:2017年9月1日(金)
予定出発時刻:09:25発
実際の出発時刻:09:23発
予定到着時刻:17:30着
実際の到着時刻:17:26着
時刻表上のフライト時間:7時間05分
実際のフライト時間:7時間03分
機種:ボーイング777-300ER
利用クラス:プレミアムエコノミー
座席番号:32K
機材番号:9V-SNA
機材導入日:2015年3月15日
最前列は非常口前になっていてとても広くなっています。レッグルームはかなり広い。ただ、窓が無いため窓際でも景色を楽しめません。
さて、デリーからシンガポールで乗ったA380機と比べると、このB777のプレエコは若干の違いがあります。
〇シート幅がB777の方が少し狭い。その代わり、窓際に座ると壁に寄っかかれる。
〇エンターテインメントコントローラーは最新版。テレビもタッチスクリーン(A380はタッチスクリーンじゃないのでいちいちコントローラーを使用しなければいけない)。
〇ヘッドフォンが異なった。上質である事は変わりないけど。
〇座席数がB777の方が少ないので、ちょっと特別感を感じる。
個人的には、幅は狭かったけどこちらのB777の方が快適でした。
レッグレストやフットレストを伸ばすとこんな感じ。
前のフライトレポートでも記載しましたが、レッグレストを設けるには狭いかな、と思いました。
毛布は恐らくエコノミーと一緒かな?枕は大きいサイズだけど。
離陸前におしぼりが提供されました。
一つ難点なのは、B777のプレエコはちょうど羽の真上!景色を楽しむにはちょっと邪魔です。
このフライトではドキュメンタリー一本と邦画一本を観ました。ドキュメンタリーはイギリスの女性俳優、Joanna Lumleyの日本旅行記。外国人の視点で日本を旅行して結構ベタ褒めなので、楽しいです(笑)。彼女は昔結構好きだったコメディー、Absolutely Fabulousのメインキャラクターの一人。キャラが濃いけど人情もある感じ。もう71歳だって!そんな風に見えない!
もう一つは「ねこあつめの家」。ちょうど今野良猫がうちに住み着いているので、ちょうどタイミング的に良い映画でした。
プレエコのシートはテレビスクリーンが大きい上にヘッドフォンもクオリティー高いので、エンターテインメントが楽しめます。そしてとにかく豊富なチャンネル数。空飛ぶ映画館です!
離陸後、オレンジジュースが配られました。
さて、機内食ですがシンガポール発や東京発のプレエコは、事前に「ブック・ザ・クック」と呼ばれるメインを選ぶ事ができます。今回の旅は、デリーから含めると4回の機内食があり、その内夕食2回、昼食2回になります。せっかくなのでそれぞれ別々の料理を試したいと思い、以下で決定しました。
一食目(DEL-SIN夕食):インド料理
二食目(SIN-NRT昼食):シンガポールのローカル料理(事前指定)
三食目(NRT-LAX夕食):日本料理
四食目(NRT-LAX昼食):西洋料理(事前指定)
今回のフライトは二食目にあたります。
指定したメインは「ナシ・レマッとフライドチキン」。
一応その前にこのフライトのメニューを紹介。
そして今回の特別食。ナシ・レマッはマレーシア、インドネシア、シンガポールでは一般的な朝食メニューです。今回はランチでしたが、予約当時は指定可能でした(今では朝食メニューのみ)。
ナシ・レマッとはココナッツライス、卵焼き、魚のはんぺんの定食みたいなもので、フライドチキンを追加して少し豪華に?薬味は、イカン・ビリス(小魚の煮干し)とピーナッツ、そしてサンバルです。
尚、ここで雑学。インドにある酸味のある豆カレーのサンバルと、マレーシアやインドネシアで一般的に食べられている甘辛の魚の出汁でできたペーストのサンバルとは、別物です。アルファベットで書くとインドのサンバルが「Sambar」、東南アジアのサンバルが「Sambal」と発音自体も違うのです。
前菜は、冷製バーベキューチキン、そしてパンはピザみたいなチーズとコーンが入ったものでした。温められていなかったので、そんなに美味しくは感じなかった。
ボリュームたっぷりでした!ココナッツライスの量は結構あるし、はんぺんも卵焼きもサイズが結構大きかった。チキンもジューシー。ただ、味があまり付いていないのでサンバルと一緒に食べなければいけませんが、もう少し味付けが欲しかったのが本音。料理の質自体は良かったです。
見た目が良いサラダ。OKな味でした。
食後はアイスクリーム。飲み物は、シンガポール・スリングを頂きました。ドリンクサービス時、このシンガポール・スリングは提供されないで後で持ってくると言われました。
クルーはエコノミーもプレエコも同じカートで提供するので、どうせ後で忘れるかなと思いましたが、しっかり後で作って持ってきてくれました。かなり甘いカクテルですが、甘いものを欲しかった気分なのでちょうど良かったです。
アイスクリームは、プレエコはBen&Jerry’sのChocolate Fudge Brownie味でした。エコノミーは違うメーカーのアイスクリームが配られていたので、少しプレエコは差別化されている様です。
アイスクリームは固すぎる!溶けるまで、スプーンでちょっと「Rock Hard」と落書きして遊びました。
このメーカーのアイスは美味しいですね。チョコレートが濃厚でとても楽しみました。
化粧室。エコノミーとプレエコは兼用です。シンガポール航空では、引き出しに歯ブラシや櫛がストックされています。ハンドソープの他にも、マウスウォッシュ、ハンドクリーム、香水などもあり、充実しています。
エコノミーは3-3-3の配列で、結構快適そうでした。
到着前に、アーモンドとカシューナッツの入った袋と飲み物サービスが。今回はシャンパンを選択しました。シャンパンのメーカーは二コラ・フィアット。日本の市場でも一本3,000円前後するそこそこのブランドです。
そして成田到着。今年8月は雨の日ばかりと言われていましたが、本当に曇っていました。
成田到着!
降りるとき、引き続きロサンゼルスへ向かう乗客もすべての手荷物を持って飛行機から降りなければなりません。
そして成田へ降り立ちます。
日本に居るのに日本に入国しないというジレンマ(笑)。このまま、セキュリティーを通り、ANAラウンジへ向かい、友人への土産物を購入してロスへ向かいます。
【搭乗評価】
出発空港でのスタッフ対応(ラウンジを除く):評価無し
機内クルーの対応:☆☆☆☆☆
アメニティー・シートの設備:☆☆☆☆☆
シートの快適度:☆☆☆☆
機内食・飲み物のクオリティー:☆☆☆☆