空港都市:シンガポール
空港名:チャンギ空港
ターミナル・コンコース:第3ターミナル
ラウンジ運営航空会社:シンガポール航空
ラウンジ名:ザ・プライベートルーム
ラウンジ利用日:2019年11月8日(金)
ラウンジ利用時間:13:00~16:30頃
ラウンジ利用時の混雑状況:空いている
以前、世界トップクラスの航空会社として絶望した本家のビジネスクラスラウンジ(シルバークリスラウンジ)。ファーストクラスのラウンジはどうでしょう。
結論から言うと、食事が美味しくゆったりとした高級感溢れるラウンジ。でも、他社のファーストクラスラウンジと比べてしまうと、若干設備的な物足りなさはありました。
入所資格
ザ・プライベートルームはシンガポール航空のファーストクラス(スイーツクラスを含む)のみ。自社最上級会員や、同じスタアラ系列の航空会社でファーストクラス利用時もアクセスはできません。これらは、隣接するファーストクラスラウンジが利用可能です。
ラウンジの中のラウンジの中のラウンジ
ラウンジの入口はビジネスクラス用のシルバークリスラウンジと一緒です。
ラウンジパスを係員に見せると、一度ファーストクラスラウンジの入口までエスコートしてくれ、そこで別の係員がザ・プライベートルームまで案内。正にラウンジの中のラウンジの中のラウンジです(笑)。
ゆったりしすぎた空間
まず、ソファーの設置がとても贅沢です。とにかく広い空間の中にポツン、ポツンという感じで設置されていて、恐らく座る場所の密度としては今まで訪れたラウンジの中で一番低い。3時間ぐらい居ましたが、出発ピークの時間帯で無かったためか利用者はとても少なかったです。多いときでも10人ぐらい。入所時はカップル2人がダイニングに座っているだけでした。
パソコンエリアと個室
ラウンジ内には、パソコンエリアと個室が2部屋用意されています。個室と言っても、チューリッヒ空港のスイスファーストラウンジの様なホテル部屋やフランクフルト空港のルフトハンザファーストクラスターミナルにあるようなベッドがある仮眠室ではなく、ソファーが置かれてドアが閉められるようになっているだけ。
レストランの様なダイニングエリアでアラカルト料理
ラウンジの利用者の殆どはダイニングエリアで寛いでいました。そのため、カメラを向けにくかったのであまり全体的な景観の写真はありません。
こちらもとても落ち着いた空間です。スタッフが常駐しているので、色々なものをメニューから選べ注文できます。
ビュッフェコーナーもありますが、サンドイッチやスナック類の室温の軽食のみであまり意味が無いかも。
まずはビュッフェコーナーから。
ハイライトはやはりアラカルト。まずはメニューから。立派なレザーフォルダーに入っています。
ドリンク類。
ちなみに、シャンパンは機内と同じドンペリ。ラウンジでここまで高価なシャンパンを提供するケースってあまり無いです。さすが、「自社ファーストクラス客限定」だけに入所資格絞っただけに、提供するものもラグジュアリーです。
こちらが料理メニュー。昼時だったので、ランチメニューでした。
料理のクオリティーは高い!
ビジネスクラスの方のラウンジではあまり感激しなかったですが、こちらはどれ頼んでも美味しかった!
Oriental Soup、Chicken Briyani、そしてデザートにHoney Sea Coconut With Jelly、ビュッフェからブラウニー及び、アラカルトで注文できるCoffee Cream Brulee, Milk Chocolate Cakeを選択しました。
まずはスープ。Oriental Soupはコクが浸みていて、大きな鶏肉が入っていました。豆などの具材がたっぷり入っていて、食べ応えがあり。とても美味しく頂きました。
次に頼んだのはChicken Briyani。個人的には、インド本家のものよりも、シンガポールの方が少し甘辛さがあり、トマトが濃厚で好きです。インドの様な激辛では無く、上品で繊細な味。付け合わせの漬物、チャツネがバランスよく酸っぱく、とても気に入りました。機内食があるのでこの時点であまり炭水化物を摂取したくなかったのですが、ついつい食が進んでしまい完食。これも美味かった。
デザートは3種類。読者さんはご存じかと思いますが、僕は甘党。
まずは現地風のもの。Honey Sea Coconut Jellyとは当初意味不明でしたが、調べるとこれはシーココナッツと呼ばれるヤシの実の一種を黒蜜に浸したもの。氷がたっぷり。日本にある、オーギョーチー(愛玉子)みたいな感覚でした。これもさっぱりして美味しかった♪
そしてメニューには無かったけど、ビュッフェカウンターの案内版にあった特別デザート?でCoffee Cream Brulee, Milk Chocolate Cake。チョコレートケーキの中にコーヒーのブリュレ?が入っているもの。見た目も美しい。あまりコーヒーの味はしなかったのでもしかしたらただのミルクチョコレートケーキだったかもしれないけど、どちらにしろ上品な味だった。
そしてビュッフェから取ってきたブラウニー。これは普通の味。食べるならやっぱりアラカルトメニューからが一番!
バスルームにも高級感漂う
まずは文句から。シャワー室はトイレの中にありますが、このタイプはあまり好きじゃない。できれば、シャワー室の中に便器も欲しい。その方が落ち着いて用が足せるので。ファーストクラスラウンジでこのタイプはNGだ!
でも、アメニティーは揃っていて水圧も良く、シャワー室自体は満足です。
この中のアメニティーで特に気に入ったのがシェービングフォーム(真ん中の金色のキャップをした円形のボトル)。クリームはよく見かけるけど、フォームでこのサイズはなかなかありません。これはとてもよく使えるので短期旅行用に持って帰らせて頂きました。ちなみに同じものがファーストクラスの機内トイレにも常備されています。
シャンプーとボディーソープはSpa Esprit製。あまり聞いたこと無いブランドです。
スタッフサービスはドライな印象
ザ・プライベートルームのスタッフさんはサービスの質にばらつきがありました。というか、1名だけあまり愛想の無い方がダイニングエリアのテーブルを担当していました。例えば、グラスの水が無くなってもこちらから何も言わない限りはそのまま放っておく、と言った様な。注文して持ってくる、だけは折角高級ダイニングの雰囲気があるのに、勿体なく感じました。
それ以外のスタッフさんは、フレンドリーな感じ。ただ、ラウンジの方に移って寛いでも、特に飲み物の注文やお代わりを進める訳でも無く、ドライな感じ。まぁ日系航空会社のファーストクラスラウンジもセルフサービスなので文句を言える訳でも無いですが、混んでいないラウンジの中でこれだけの優雅な環境であるので、少し飲み物の気配りができたらいいな、と思ったのは言い過ぎか。
まとめ
まずシンガポール航空偉い!と思ったのが、このラウンジはあくまでシンガポール航空自社のファーストクラス乗客だけに利用資格を限定していること。お陰で、とても落ち着いた空間を保つ事ができています(ゴホン、ゴホン、JALさん、ANAさん!)。これが本来あるべきのファーストクラスラウンジだと思います。
クラシックの雰囲気の中、日中は自然の光が入って明るく、食事がとても美味しく、居心地がとても良かったです。シャワー室にトイレ機能があれば更に良かったですけどw。
ただ、他社の本家ファーストクラスラウンジと比べると、仮眠室が無かったり、マッサージの提供が無かったりするので少々物足りなさは否定できません。少なくても最上級会員者で激混みしている日系ファーストクラスラウンジよりは別世界ですが。
このラウンジは今後改装される予定なので、どのようにアップグレードされるか楽しみです。
【ラウンジ評価】
スタッフの対応:☆☆☆☆
ラウンジの快適度※:☆☆☆☆☆
ラウンジのデザイン性:☆☆☆☆☆
設備・アメニティー:☆☆☆☆
食事・飲み物の種類:☆☆☆☆☆
食事・飲み物の質:☆☆☆☆☆
※体験時の混雑状況も重なるので、必ずしも参考になるものではありません。