全国通訳案内士になりました!

念願の資格がゲットできました。

訪日外国人向けの公認ガイドである、全国通訳案内士です。

<通訳案内士とは?>
この資格は、以前は独占業務としてこの資格が無ければ訪日外国人のガイドをする事はできませんでした。が、うなぎのぼりでインバウンド需要が高まる中、2018年1月4日以降は無免許でもガイドをする事ができるようになりました。

<試験の難易度>
規制緩和と同時に、以前は合格率が2割前後だった試験も規制緩和以降はもっと難しくなっています。2018年度の合格率はわずか9.8%、僕が受けた2019年度は更に下がって8.5%と超難関になっているのです。この背景には、無資格者と有資格者の差別化をはかろうという経緯が伺えます。

本日が結果発表の日
本日が結果発表の日

試験は筆記試験(第1次)と口述試験(第2次)があり、筆記試験は語学(英語の他、フランス語、スペイン語、中国語等10言語)、地理、日本史、一般常識、通訳案内の実務の5つに分かれます。

すべて選択方式。

全部の科目を受けなくても、免除制度があり、他の試験で特定の点数を保持していればその科目を受ける必要はありません。例えば、英語であれば、TOEIC 900点以上、もしくは英検一級保持者であれば免除。旅行業務取扱管理者の有資格者であれば、地理は免除。歴史検定二級以上でれば日本史が免除、等となります。

<地理と日本史の難易度の差が極端>
筆記試験では、年によって地理と日本史の難易度が極端に変動します。例えば、ある年は地理がとても簡単(2019年度等)、ある年は日本史が中学生レベル(2016年度)かと思えば、2019年度はあまりにもマニアックな質問ばかりでかなり受験者が落とされた。受験者の多くはこの日本史に悩まさられるので、予想がしやすい他の方法で免除にしてから受けられる方が多くなっています。(2020年度までは日本史と一般常識においてセンター試験免除が適応されますが、このシステムが来年から廃止されるのでどうなるか不明です。)

<筆記試験に合格できれば一件落着>
難易度が高い試験は第一次の筆記試験。2019年度は合格率が2割を切っていました。第2次の口述試験は平均で合格率が約5割なので(2018年度は4割程)、コミュニケーションさえしっかりしていれば落とされる確率はぐっと減るでしょう。

<口述試験では自信満々に話すこと>
第2次試験は正直「勉強方法」がありません。まずは日本事象を3つのトピックの中から選択して2分間のスピーチをしなければなりませんが、大事なのは「正しい内容」よりも「どれだけ面白く伝えられるか」では無いかと個人的に思います。細かい年号や数字等は覚える必要は無く(実際ガイドをしている場面でそんなことをお客様から聞かれることは殆どりません)、しっかり相手の目を見て「教えてあげよう!」という意思を伝える事が大事。実際にコミュニケーション能力で採点もされるので、細かい文法等も気にせず、とにかく楽しい雰囲気で行きましょう!

僕は今回は「カプセルホテル」について話しましたが、そんなに詳しく知らない。でも、「浴場は共同風呂で皆裸にならなければならないよ」とか考えつく日本独特な事を少しでも含めれば、笑いをもらう事ができます。

恐らく口述試験で一番難易度が高いのが、日本人の試験官が読み上げる日本語のパラグラフ文章を外国語へ略す事。今回は「花火」について、「短命の素早く散る光が日本人の美意識を表現している」を英語で伝えなければなりませんでしたが、直訳しても理解が難しそうな文書です。

口述試験の最後は、受験者がガイド、外国人試験官がお客さんになったつもりで、とあるハプニングを伝えられ、それをどう対処するかを求められる状況。僕の場合は花火会場の到着が混雑で遅れてしまい、ベストスポットから花火が眺められないからどうするか、という場面。それじゃ出店が並んでいるので、そこで日本独特のお菓子や食べ物を体験しに行きましょう、という事にしました。もちろん、外国語で説明。

<ネット上に無料資料がある!>
勉強方法でとても助かったのは、「ハロー通訳アカデミー」さんの資料。何と、通訳案内士試験関連のもの、すべて無料なのです!僕は念のために、有料の「ESDIC」でメール講座も併せて受信しました。週2回の配信が5月末で始まり、大体全部で一科目20回ぐらい。1回あたりの配信が200円だったのでとてもお得でした。簡潔に、且つ詳しく記載してあるのでとても読みやすく解りやすい。とても助かりました。

☆まとめ☆
当初は合格なんて無理!と半分諦めかけながら受験を決意。2か月半はダメ元で猛勉強しました。結果、一次試験をぎりぎり合格。人間、ちゃんと頑張れば成果を得る事ができると痛感しました。全国通訳案内士を目指されている皆様、頑張って下さい!

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