シンガポール航空のプレエコ機内サービスをコロナ前とコロナ禍の同便で比較

2022年5月、シンガポール→成田便を5年前の2017年9月に乗った際のSQ 12便をプレミアムエコノミーのサービス内容で比較したいと思います。ソフト面では相変わらず質の高いクルーのサービスが期待できながらも、ハード面では微妙に変わっています。コストカット化が若干進んでいる印象でした。

フライトの詳細は以下の通り。5年前も今も全く同じ発着時間(北半球の夏)です。

*SQ 12便*
シンガポール発:09:25
成田着:17:30
フライト時間:7時間05分

<マイナス変化その1:食事は昼食から朝食の提供のみへ>

2017年では、このフライトの食事は昼食でした。メインの他に前菜とデザートが提供され、量的にも満足いく内容でした。デザートのアイスクリームは比較的プレミアムなBen & Jerry’s製。

2017年の機内食(昼食)
2017年の機内食(昼食)
2017年の機内食(昼食)
2017年の機内食(昼食)

2022年では、朝食へ変更されています。ある意味コストカットです。前菜やデザートは無く、代わりにパッケージのヨーグルトと小さくカットされたフルーツのみ。出発時刻は午前9時半頃なので朝食と言ってもおかしくはありませんが、到着が出発地の時刻でも午後4時なので、思いっきり昼食時間を跨ぐ時間帯です。

2022年の機内食(朝食)
2022年の機内食(朝食)

一点、朝食へ変わって評価ができるのは、付け合わせのパンが以前は温められませんでしたが、今回は温められたクロワッサンが提供されました。

機内食はこれだけであとは好きな時にポテチやビスケット類のスナックのみリクエストベースで頼めるだけだったので、ちょっと物足りなかったです。

<マイナス変化その2:コーヒー・紅茶のクリームが牛乳ベースからクリーマー(植物ベース)へ変わる>

上記の比較写真で判断できるのは、付け合わせのクリームが牛乳系から、(安っぽい)植物系のクリーマーへ変わった事。まぁ近年ビーガン人口が増えてきたので需要が増えたと思いますが、合成クリームは基本使う際あまり嬉しくありません。

<マイナス変化その3:シャンパンが飲み物メニューから消える>

以前は、プレエコのメニューにシャンパンの記載がありました。

2017年の飲み物メニュー
2017年の飲み物メニュー
2017年に提供されていたシャンパン
2017年に提供されていたシャンパン

2022年。以下はヨハネスブルグ→シンガポール便の飲み物メニューですが、成田便も提供内容は一緒です。

2022年の飲み物メニュー
2022年の飲み物メニュー

シャンパンが消えています。ただ、その代わりにラムが新たに付け足されています。また、シンガポールスリングを含めてカクテル類がまだ提供されているのは嬉しいです。これらはわざわざギャレーに戻って作ってくれるので、クルーにも手間があるはずです。

<変化その4:ナッツの提供が無くなった?>

上記の写真の通り、以前ではナッツ類(アーモンドとカシューナッツのミックス)が提供されていました。その代わりにスナックメニューが新たに現れましたが、以下の通り。

2022年のスナックメニュー
2022年のスナックメニュー

正直しょぼい!

ただ、ヨハネスブルグ→シンガポール間のフライトでは、ナッツは提供されていました。

<変化その5:おしぼりのサービスが廃止>

まぁ、これは一般的に多くのエアラインで廃止されてしまったサービスですが、厚手のタオルで提供されたおしぼりのサービスが無くなってしまいました。紙でも提供されません(必要であれば、除菌用のウェットティッシュをリクエストする事はできますが)。

2017年のおしぼりサービス
2017年のおしぼりサービス

以前では離陸前と着陸前の2回提供されていました。

<マイナス変化その6:紙のメニュー廃止>

環境に良く無いという観点からは、全く同感なのですが、紙のメニューコレクターとしてはやっぱりあったら嬉しい物です。特にシンガポール航空はプレエコに限らず、エコノミーでも厚手の立派なメニューが提供されていました。代わりにスマホなどのデバイスで確認できる様にデジタル化が進みましたが、個人的にはリクエストベースにしたりするなり、紙で頂きたいです。

2017年のメニューカバー
2017年のメニューカバー

全てがマイナスの変化になった訳でありません。プラスの変化も少なからずありました。

<プラス変化その1:追加サービスとしてヘッドフォンのイアカバー、リクエストベースでマスクとウェットティッシュを提供>

プレエコではノイズキャンセリング式ヘッドフォンが提供されますが、今では別に使い捨てのイアカバーが付きます。これは衛生観点からありがたいです。

2022年のヘッドフォンはイアカバー付き
2022年のヘッドフォンはイアカバー付き

<まとめ>

2017年と2022年の同便体験を比較しましたが、それぞれマイナーな問題ばかりです。依然、機内食はメインが3種類から選べますし、Book the Cookから事前に好きなメインをオンラインで指定する事もできます。シャンパンが無くても、飲み物の種類は豊富ですし、カクテル類も作って頂けます。クルーのサービスはとても洗練されていて対応が良いですし、エンターテインメントの種類も豊富。コスト削減に関してはこの2年でかなり航空会社も苦戦しているはずなので、存続のためにはしょうが無いです。

2017年のシンガポール→成田プレエコ搭乗記
2022年のシンガポール→成田プレエコ搭乗記

<おまけ>

SQ12便の成田→ロサンゼルスは以下の通り。こちらも、メニューは豊富ですが、以前の様に和食と洋食メニューがメインを除いては一緒になりました。以前は、和食メニューは洋食には無かったうどんが付いていたり、前菜も和風でボリュームもありましたが、現在は前菜は統一される様になりました。

ただ、シンガポール→成田便と比較すると食事の量もガッツリ夕食1回、昼食1回、そしてサンドイッチ等の軽食もあり、腹を満たす事はできそうです。

成田→ロサンゼルス1回目の食事
成田→ロサンゼルス1回目の食事
成田→ロサンゼルスの軽食
成田→ロサンゼルスの軽食
成田→ロサンゼルス2回目の食事
成田→ロサンゼルス2回目の食事

 

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「シンガポール航空のプレエコ機内サービスをコロナ前とコロナ禍の同便で比較」への2件のフィードバック

  1. シンガポール→成田、朝食が驚くほど簡素でした。ムスリムミールはチキンカレーとパラタ、フルーツヨーグルト、パン。カレーの量がとても少なく、パラタは半分残りました。ミルクは100% from cowと書かれた小さなスティック入りで、クリーマーではありませんでした。味は美味しいので、これが例のコストカットかぁ〜と思いながら頂きました笑

    1. あやのさん、本当にSQのエコノミー機内食は大幅にコストカットされています。豪華だった昔が嘘の様ですね。

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