航空会社:エチオピア航空
便名:ET 673
フライト区間:成田→アディスアベバ
フライト利用日:2022年4月18日(月)
予定出発時刻:21:10発
実際の出発時刻:21:08発
予定到着時刻:翌06:05着
実際の到着時刻:翌05:38着
時刻表上のフライト時間:14時間55分
実際のフライト時間:14時間23分
機種:ボーイング787-8
利用クラス:エコノミー
座席番号:34A
機材番号:ET-ASI
機材導入日:2015年5月22日
<何故エチオピア航空を選んだか>
単純にウガンダまでのフライト運賃が一番安く、乗継も良く、現地着が昼で便利だったからです。片道約10万円。もう一つのオプションはターキッシュエアラインズでしたが、こちらは約14万円。イスタンブールでの乗継は14時間近くあり、且つその先のウガンダ行きは途中ルワンダのキガリにストップし、そして目的地エンテベは早朝4時台着と時間帯が良くありませんでした。
エチオピア航空のもう一つの利点は、比較的格安にビジネスクラスへアップグレードができる事。入札式で最低金額を設定すれば、余程満席でない限りアップグレードができる可能性が高いです。もし、エコノミーが混んでいたらアップグレードを検討していました。
<コロナ禍だからの期間限定ノンストップ便>
普段のエチオピア航空の成田便は仁川経由ですが、2021年末にオミクロン株が流行してから、韓国がトランジット客であっても発着する乗客を制限を始めてから、2022年4月末まで限定で成田便と仁川便は分かれました。将来的にはエチオピア航空も成田路線は定期的にノンストップ便にする予定だそうですが、コロナ禍が収まるまではまだ仁川経由便が活躍しそうですね。
<ビジネスクラスにアップグレードするか、しないか>
エチオピア航空の入札式アップグレードは、前回アディスアベバ→仁川経由成田便に搭乗の際にたったのUSD 355でエコノミーからビジネスへ実施し、大変快適な旅を楽しませてもらいました。入札式アップグレードの方法は、以前から変わらないのでこちらに詳しく説明しております。
今回のアップグレード最低価格は、USD 485。15時間近くのフライトをこの価格でアップグレードできるのは破格です。エチオピア航空のビジネスクラスは、機材によって座席の快適度にバラツキはありますが、サービスは安定して非常に良いです。通常であれば、迷い無くアップグレードしていたでしょう。
出発間際になると、最低価格の他に、「Buy It Now for $XXX」と記載がされる様になります。要は、入札せずに、この価格で確定しましょう、との事。その価格はUSD 825でした。空港カウンターでアップグレード価格を聞くと、この金額を表示されたので、エチオピア航空でアップグレードを希望の際は当日空港では無く、しっかり事前に入札を済ませておくことをお勧めします。
因みに、入札はかなり出発間際ギリギリでもできる様でしたが、エチオピア航空のサイト上だと一応出発50時間前に締切、となっていました。この辺りまでに、入札しかけた方が無難でしょう。
さぁ、結果的にアップグレードするかしないかの判断は?エチオピア航空のアプリからシートマップを開くと、エコノミークラスの空席状況はこんな感じ。
空席がありすぎ。これであれば、3席占領できる可能性がかなり高いので、エコノミーでも十分快適に過ごせると判断し、アップグレードは見送りました。
<ガラガラの成田空港>
当日の成田空港は、想定通り、かなりガラガラでした。
実は次のアディスアベバ→エンテベ区間はビジネスクラスへの入札アップグレードをかけていたのですが、まだ結果が確定していませんでした。チェックイン時に確認すると、とりあえずエコノミークラスの乗継搭乗券で発券し、アディスアベバに到着後に確認する様に指示されました。まぁ、エチオピア航空らしいです。
<ショック:ANAラウンジが使えない!>
一点、すごいショックを受けました。なんとANAラウンジが使えない!スタアラゴールドなのでラウンジでの食事やシャワーを凄く楽しみにしていたのですが、なんとラウンジの営業は既に終了との事。時刻は午後6時半付近。これは想定していませんでした。。。ANAのホームページを確認しても、ラウンジの終了時間は最終便の出発までと記載があったので、エチオピア航空とANAはコードシェアリングしているため、しっかり営業しているものと想定できるでしょう。ANAで発券している方にとってはクレームの対象!?*
あぁ、この日まだシャワーを浴びていません。インフォメーションカウンターで空港近辺でシャワーを浴びれる場所を確認しても、どこも既に営業終了との事。腹も空いているけど、空港内のレストランはすべて閉店。唯一開いているのは、展望デッキ近くのコンビニのみ。添加物たっぷりのコンビニ弁当で夕食を済ませる事にしました。とほほ。。。
*5月20日現在、ANAホームページにはしっかり、「ANA定期運航便最終出発まで」と補足されました。
<ゴーストタウン化している夜の成田空港>
コロナ規制を撤退し始めている海外とは異なり、未だに日本は鎖国状態の中。19時以降の出発便はシンガポール航空一便とこれから乗るエチオピア航空便のみ。
以前の賑わいとは全く対照的。なーにもする事無いので、ゲートに向かい出発までそこで過ごす事にします。この時間帯、飲食は自販機のみで購入ができます。
<エチオピア航空787-8機>
エチオピア航空には、2種類の787-8機が存在します。
ビジネスクラスが、斜めフラットになるシートで足元のスペースたっぷりのタイプと、フルフラットになるけど、足元のスペースが限られるタイプのシートに分けられます。筆者は前者に乗った事がありますが、今回は後者の機材でした。
エコノミークラスの違いは、後者の機材だと電源コンセントが3席あたり2つ設置され、シートテレビのモニターサイズが大きくなります。
Wi-Fiは、旧・新限らず787機には設置されていません。
エチオピア航空の787機は、エコノミーのシートピッチが若干広いです。ただ、相変わらず787で横9席は横幅に圧迫感があります。
また、比較的新しい機材でも、エチオピア航空ではあまりシートのメンテはされていない様なので老朽化が目立ちます。シートポケットが破れていたり、何かしらが破れていたり壊れていても、あまり驚かない様に!
787-8機で嬉しいのは、空調の調整ができる事です。近年はこれができなくなってきている航空会社が増えていますからね。
<エンターテインメント>
着席するとシートポケット内にイアフォンが袋に入って用意されていますが、これがかなり音質が悪い!この時のために、自分の愛用しているイアフォンを機内用の変換プラグ(2つのピンがあるもの)と接続して使用しました。
映画やテレビは、最新ではありませんが、ホリウッド、ボリウッド、ノリウッド(ナイジェリア映画)、日本を含むアジア映画など、世界各地のプログラムがあります。日本語の字幕はありませんが、3〜4種類の日本映画がありました。
個人的にはエチオピア音楽が好きですが、こちらは流石に豊富です。
画面はタッチスクリーンです。アームレストにコントローラーがありますが、使い難いだけでなく、肘を置くと何かしらの操作をしてしまいがちなのでちょっと鬱陶しいですね(汗)。特に、寝ている時に間違えて照明ボタンを押してしまったりとか。
<新型コロナウィルス対策>
エチオピア航空では結構新型コロナウィルス対策が徹底しています(2022年4月時点)。搭乗の際に、まずはウェットティッシュが配られます。機内アナウンスでは、飲食時以外のマスク着用を促し、後部に座っていた女性が離陸時マスクを外していたら、クルーがマスクを着用するよう催促していました。トイレには、除菌アルコールが配置されていました。
<アメニティー>
エチオピア航空の長距離路線ではエコノミーでもアメニティーキットが用意されているはずですが、今回はありませんでした。以前、シンガポール→アディスアベバに搭乗した際にはもらえました。
毛布は、リクエストベースです。クルーにお願いする必要があります。
<機内食>
通常の仁川経由便だと、まず成田を出発してから夜食が配られ、その後仁川を出発後も二度目の夜食が提供されます。アディス到着前に朝食が。
成田のノンストップ便は、夕食1回と朝食1回。夕食は2種類から選べますが、朝食は選択がありませんでした。離陸後すぐに飲み物のサービスから始まりました。
スナックは、イタリア産のオリーブの菓子でこれが結構うまいです。筆者がいつもエチオピア航空で頼む飲み物はAmboブランドのスパークリングミネラルウォーター。エチオピアの高原地帯で採れる、ナチュラルな炭酸水です。ナプキンには、飲食時以外にはマスクを着用をお願いするメッセージが。
その後、間も無く夕食サービス。
ビーフかチキンの選択でしたが、ビーフが終わったのでチキン。照り焼きチキンでした。いかにも日本の弁当という感じ。付け合わせにサラダと果物。パンにはバターの代わりにリンゴジャム!?何が出されるか分からないのがエチオピア航空のサプライズです。味はまぁまぁでした。
出発着8時間ぐらいが経過して、間食が配られました。ターキーハムが挟まれたサンドイッチとジュースです。エチオピア航空では豚肉は提供されません。ちなみに、ギャレーでは飲み物(水やジュース)がセルフサービスで配置されていました。
到着2時間程前に朝食が配られました。が、朝食というよりも、ガッツリ系の昼食もしくは夕食です。夕食には配られなかったクラッカーとチーズも付いていたので、明らかにこれ夕食のはずです。まぁ、細かい事気にするのはやめましょう!通常だったら、エチオピア航空の朝食は基本オムレツやソーセージなどの定番ものです。
メインの内容は夕食と似ていました。。。具材が違うだけで。鮭と青菜でした。でも、結構これは美味しかったです。飲み物はエチオピアコーヒーを。エチオピア航空のコーヒーはなかなかです。
<トイレ>
とにかく普通です。ただ、トイレの便座を上げても、下がってくるので「小」をする時には支えながらとコツが入りました。エコノミーのトイレ、2つとも同じ状況でした。アメニティー等は何も用意されていなく、ハンドソープとアルコール消毒があるのみ。
<クルーの印象>
エチオピア航空のビジネスクラスとエコノミークラスでは、クルーのサービスは天と地の差です。同じ航空会社で、これだけ違うのか、と思える程。エチオピア航空のビジネスクラスのサービスは手厚いですが、エコノミーはそんなに愛想が無く、かなりドライです。でも、何かお願いされたらあまり嫌な顔せず、しっかり対応をしてくれます。
そんな典型的なエチオピア航空のフライトでしたが、着陸前に、パーサーらしき人物がスタアラゴールドの乗客一人一人へ挨拶に周りに来ました。今までスタアラゴールド会員になってから十数回エチオピア航空のエコノミーに乗っていますが、挨拶は2回目です。
因みに、日本人クルーは乗務していません。また、アナウンスもアムハラ語と英語のみで、日本語の放送は無いです。
<全く疲れなかったエコノミー14時間半の旅>
今回は3席占領できただけでは無く、周辺も誰も座っていなかったので、プライベートな体験でした。11時間近くはずっと寝ていたかな。本当に良く寝れました。ずーっと外が暗いのもあってか、あっという間に感じます。
これから、新しく改装されたエチオピア航空のラウンジへ向かいます。
<搭乗評価>
地上サービス:☆(ラウンジが使用できなかったため)
機内クルーの対応:☆☆☆☆
アメニティー・シートの設備:☆☆☆
エンターテインメント:☆☆☆☆(アフリカ系の映画や音楽に特に興味があれば)
シートの快適度:☆☆☆(もし満席で14時間以上過ごす場合)
機内食・飲み物のクオリティー:☆☆☆
コスパ:☆☆☆☆
<フライトの印象>
相変わらず、平均的なエチオピア航空エコノミーの体験でした。あまり期待しない方が良いでしょう。ただ、全く嫌な印象は無く、そこそこ快適に、AからBまで運んでくれる航空会社です。アディスアベバ空港での乗継のスムーズさ、低価格設定、座席指定が無料など、魅力はあります。スタアラゴールドだと、色々な特典を機内(隣の座席をブロックしてくれる)とアディスアベバ空港(専用のプレミアムバスゲート使用等)楽しめるので、かなり使い勝手が良いです。