さて、ノルウェーは裕福な資源国家で美しい景勝地が多く福祉がとても充実した国。
物価は決して安くはありません。
1回目のランチはとある小さな街のレストランの食事。
ノルウェーの普通のカフェやレストランですが、基本メニューの品数が少ないです。訪れた場所はスープ1種類、メイン3種類(ハンバーガー、パスタ、サンドイッチ)、そしてデザート3種類。
1ノルウェークローネは2023年4月8日時点の換算レートで約13円です。
お世話になった現地の友人はハンバーガーを頼み、僕はチキンクリームソースのペンネを注文しました。
因みに、他のヨーロッパでは大抵無料で提供されるブレッドバスケットも、ノルウェーでは付きません。ボリュームは普通で味は美味しかったです。クオリティーは手抜きしていません。
ミネラルウォーターでさえ、日本円で約600円です。
ランチはメイン一品と飲み物で合計すると一人当たり約3,700円。
この金額には、既に25%の税金が含まれています。
チップは期待されません。
2日目のランチはこちら。
こちらは観光客用のレストランではありますが、カウンターで注文して番号札を引き換えに食事が届けられるマクドナルド式の大衆食堂です。
こちらもメニューはメインが2〜3種類程度。ミートボールとじゃがいも、豆のシチューとにんじんを茹でたものです。これは結構美味しかった!パンは付きません。
ミートボールはNOK 265、もしくは現在の換算レートで約3,300円。
<外食産業の従業員は十分な報酬を得てる>
ノルウェーでは、外食産業の従業員でさえ、高い報酬を得ているのでチップを払う必要は無い、と現地の友人から聞いています(まぁ日本ではどんなに低賃金でもチップは元々期待されませんけどね)。ウェターやウェイトレスの平均時給は日本円換算で2,500円〜3,000円前後らしいです。
その代わりに、一般のノルウェー人にとって外食はとても高価なものと認識されている。ランチは家から持ってきたハムやチーズだけのシンプルなサンドイッチだけ、というのが常識らしい。どうやら労働者を搾取してまで安い外食にはこだわらない様。
ここで一点思ったのは、世間が「労働賃金の底上げが必須!」と騒いでいても、同じ様に「でも安くて沢山の種類の美味しいものを永遠に食べ続けていられたい」という消費者側のワガママは矛盾をしている事。
どちらかを犠牲にしないと、前に進めないんだなぁという事が理解できました。
安くて色々選べて美味しいものが食べれるって、あくまで消費者側には嬉しいですが労働者側にはそのツケが回る。経済を回していくためには、両方の視点をしっかり精査する事が重要ですね。