筆者はいつも「普通」の窓際が一番好んで指定する座席です。
しかし、最近乗ったキャセイパシフィックのエコノミークラスでは、普段とは異なる、バルクヘッド座席を指定してみました。ワンワールドのサファイア会員の特典として、本来なら数千円もする指定料が無料になるお得感があったからです。
<バルクヘッド座席とは>
バルクヘッドとは、前に座席が無く、壁がある座席です。最前列や機内を区切られた真後ろに位置します。
この座席のメリットは、足元が普通の座席より広い事、そして前から倒れるシートが無いので、大抵余裕でトイレが行けます。。。もし、お隣がベビーバシネットを使用しなければ。
<バルクヘッド座席のメリット>
メリット①:窓際に座っていてもトイレへ出られやすい
一番のメリットは、何と言っても窓際族でも、安心して通路へ出てトイレへ行く事。大抵、隣人が寝ていても、起こす必要が無ければ立って退いてもらわなくてもOKです。
メリット②:機内食が早く受けられる
バルクヘッド座席は最前列の場合が多いので、いち早く機内食を食べられ、回収されるので早く寝付く事ができる。
メリットはそれぐらいです。
<バルクヘッド座席のデメリット>
実は結構、デメリットが多い。
デメリット①:座席が狭い
バルクヘッド座席はテーブルが前から下ろすタイプでは無く、アームレストから引き出すのでその分、分厚くなります。JALの787や777の様にエコノミーでも幅の広いタイプの座席ならまだ耐えられますが、もう1席横に詰める殆どの他社では、通常の体だとピッタリフィットしてかなり狭く感じる。
デメリット②:手荷物を置く場所が無い
筆者が一番バルクヘッドを今まで避けていた理由はこれ。普通の座席であれば、前方のシートの下に収納する事ができるけど、バルクヘッドは離陸・着陸時は棚の上に収納しなければならないので面倒臭い。
デメリット③:シートテレビの位置が高い
そう、普通のシートよりも、壁に埋め込まれているテレビの位置が高い。どうして?ここは、通常ベビーバシネットが設置される場所なので、どうしてもそれより上に無いとテレビが観れないのです。
デメリット④:隣人が乳幼児連れの可能性がある
通常、エコノミーのベビーバシネットはこのバルクヘッドの真ん中座席、もしくは窓際に位置します。もし、3席並ぶ配列であれば、真ん中、2席並ぶ配列であれば窓際。真ん中の4席は、その4席の更に真ん中どちらかに設置できる様になっています。
ベビーバシネットが設置されたら、窓際からトイレへ向かう事が不可能になります。その際は、ベビーバシネットを一度畳んでもらう必要があります。
デメリット⑤:テーブル上に枕を置いてうつ伏せで寝れない
筆者のエコノミーで快適に寝る方法の一つとして、テーブルを下ろしてその上に枕を置き、その上にうつ伏せ状態で寝る事。でも、バルクヘッド座席はサイドテーブルのため通常のテーブルより低い位置にあり、更に体重をかけると斜めに圧力がかかってしまうので難しい。
まとめ
結論:バルクヘッドはデメリットが結構ある!でも、足元が広いのはかなり有力なポイントでもあります。もし、隣人が乳幼児連れだった場合は逆に窓際に座ると閉じこもった状態になってしまうので、こればかりはギャンブルですね。普通の座席がかなり足元狭いLCCでは無い限り、個人的には窓際に拘らないのであれば、バルクヘッドは優先的に選びたい座席では無いです。有料であれば尚更。