概要
搭乗総合評価:93点
簡易感想:キラキラ感と贅沢を尽くした無駄さが半端無い(笑)。でも、ベッドは快適過ぎたしクルーは明るくてサービスがとても良く、あっと言う間の7時間弱のフライトでした。かなり奮発してしまったけど。
<利用詳細>
航空会社:エミレーツ航空
便名:EK 181
フライト区間:ドバイ→ブリュッセル
フライト利用月:2023年9月
予定出発時刻:14:20発
実際の出発時刻:14:20発
予定到着時刻:19:20着
実際の到着時刻:19:06着
時刻表上のフライト時間:7時間00分
実際のフライト時間:6時間46分
機種:ボーイング777-300ER
利用クラス:ファースト
座席番号:2A
機材番号:A6-EQI
機材導入日:2017年11月30日
<チケット代>
今までの人生で一番高い買い物でした。
エミレーツ航空はもう10代になる前から熱狂的な大ファンという事もあって、念願の最新ファーストクラスには価値があると信じて購入。
入手方法はエアカナダのアエロプランでポイントをボーナスキャンペーン時に安く購入→特典航空券にする手法。
2023年5月末に今回のドバイ→ブリュッセル片道に必要な145,000ポイントを275,500円で購入し、
諸税は83カナダドル(9,050円)。
総額284,550円でした。
普通の航空券として購入すると900,000円を超えるので3分の1以下という破格な価格ではありますが、庶民にしてみればかなりの出費です。
搭乗記
・第3ターミナルにはファースト・ビジネスクラス専用のチェックインカウンターとセキュリティーチェックあり
ドバイ空港第3ターミナルの左端へ進むと、ファースト・ビジネスクラス専用のチェックインカウンターがあり、その先も専用の保安検査場及び出国審査場があります。
朝のラッシュアワー時の利用でも、あまり並ばなくもて良いのは便利です。
・ドバイ空港では出発8時間以上前は要注意!
オンラインチェックインは大抵24時間前から可能なのでファーストクラスラウンジを楽しむためにも僕みたいに早めに空港に向かいたい場合もあるかもしれません。
トランジットの場合には乗継時間に余裕があまり過ぎていても問題無いですが、ドバイを出発する際にはセキュリティーチェックの前に搭乗券を確認するスタッフがおり、出発時刻8時間より前に通過しようとすると引っかかるとチェックインカウンターの担当者に言われました。
今回は出発時間8時間半前と微妙だったので、最初は引っかかったものの通過できました。
くれぐれも注意が必要です。
・ラウンジへ直行
今回は2つのファーストクラスラウンジと、2つのビジネスクラスラウンジを利用しました。
それぞれキャラが異なるので、とても面白かったです。
>飯に感動!ドバイ空港エミレーツ航空ファーストクラスラウンジB訪問記
>キャラが濃い:ドバイ空港エミレーツ航空ビジネスクラスラウンジB訪問記
>広すぎてラウンジの域を越える:ドバイ空港エミレーツ航空ビジネスクラスラウンジA訪問記
>広すぎてホラー:ドバイ空港エミレーツ航空ファーストクラスラウンジA訪問記
・Aラウンジから直接搭乗
搭乗はファーストクラスラウンジで直接行えるので便利。
エレベーターでボーディングブリッジへ向かいます。
・ゲームチェンジャーファーストクラスはエミレーツの中でとても珍しい
大々的に宣伝されている世界で唯一の床から天井まで完全個室になれるゲームチェンジャーファーストクラスは、実はほんの一部のボーイング777機体にしか搭載されていません。
運航路線については定期的に変更があるものの、新しい機材を導入していないので限られます。
2023年7月時点での就航先は過去の記事に取り上げました。
・機内シャワーやバーの搭載している機体では無い
今回ご紹介する機材は有名な機内シャワーやバーが搭載されているA380機材ではありません。
・3人のフレンドリーなクルーが乗客2名へ対応
今回のファーストクラスでは3名の専属クルーが対応していました。
ファーストクラスの乗客数は自分含めて2名。
乗客よりクルー率の方が高い(笑)。
・モロッコ人男性クルーのMr. Abdesalam Moustamid
・インド人女性クルーのMs. Pramila Rathee
・エジプト人女性クルーのMs. Fadia Shaker
搭乗すると、すぐに座席2Aへ案内されました。
・何じゃこれは!高級ホテルの一室だー
流石世界のエアラインで唯一の床から天井まで占有できる個室だけあって、完全に「部屋」です。
もっと詳しく見てみましょう。
・独特な室内コントローラー
更に、個室内を操作できるあらゆる機能が揃ったコントローラーが設置されています。
特に面白いのは個室の温度設定と、ムードライトの色を様々な色から選べる事!
ムードライトの設定は後ほど詳しく。
・ウェルカムドリンクはドンペリを!
2023年、世界で唯一ドンペリが飲める航空会社はエミレーツのファーストクラスのみです。
期間限定で、エミレーツは独占契約を結んでいるため。
・ヘッドフォンはBowers & Wilkins製
日本では市場価格100,000円は簡単に超えるものも多いブランド。
・景色を楽しめる離陸の光景
離陸時刻:ドバイ時間14:36
・機内食はアラカルトメニュー
ファーストクラスらしく、機内食はいつでも好きな時間にどのメニューを選ぶ事ができます。
離陸前に、メニューが提供されクルーが注文に参ります。
先程ラウンジでたっぷり食事を頂いたばかりなので、離陸後はキャビア、スープ、サラダ、アイスクリームだけ注文する事にして、着陸前にもっとガッツリ系を頼む事にしました。
メニューはこちら以下の通り。
因みに、エミレーツ航空の公式ホームページでも機内食メニューは確認する事ができます。
・離陸後のドリンクはカクテルを
Aperol Spritzを頂戴しました。
付け合わせにオリーブを。
離陸後52分:テーブルセットアップ完了
まずはテーブルのセットアップから。
飲み物はドンペリのお代わりを。
離陸後1時間02分:キャビア提供
ファーストクラスと言えばキャビアですが、エミレーツ航空はなんとお代わりし放題!
足りなければ、追加で注文する事ができます。
次にチキンとレモングラスのコンソメスープを。
あっさりした出汁の中にたっぷりの鶏肉は体が温まります。
次はカスタマイズされたサラダに炙りマグロを添えたものを、ビネガードレッシングで頂きました。
あっさりしていて良いです。
離陸後1時間39分:デザート提供
デザートはアフォガードを注文しましたが、生憎アイスクリームの部分がかなり既に溶けていました。
コーヒーが注がれ終わった時にはカフェオレ状態でした(笑)。
離陸後1時間54分:チョコレート提供
最後にチョコレートが回ってきました。
超立派なボックスです!
少し経ってから、ファディアさんがお土産用としてボックスにパンパンに詰めてくれました。
ありがとう!
・最後に最高級ブランデーのヘネシーパラディを注文
エミレーツのファーストクラスには、700mlのボトル市場価格20万円弱もするヘネシーパラディが用意されています!
・アメニティーキットは配布していない?お願いしました
ビジネスクラスと異なり、ファーストクラスであれば、日中の中距離路線でもアメニティーキットやパジャマセットは配布されるのが一般的です。
一向に配られる気配が無かったので、こちらからお願いしたらすぐに一式整えて用意して下さいました。
アメニティーキットの詳しい内容は、先日の記事に細かくまとめていますのでそちらを参考下さい。
・食後はベッドメイクをしてもらう
ベッドメイクをお願いしている最中に化粧室を拝見して、エミレーツ自慢の保湿パジャマへ着替えます。
・ベッドは超快適!フライト時間短すぎる!!
エミレーツ航空の777ゲームチェンジャー座席はかなりベッドにすると快適でした。
分厚いマットレスがふかふかにしてくれています。
ベッドメイクと一緒におしぼりも用意してありました。
・ドアを閉めると完全にプライベートルーム!
飛行機の中だとは思えない、完全なプライベートスペース!
・自慢の真ん中バーチャルウィンドウ席!
1-1-1配列が2列並び、全6席あるファーストクラスの真ん中座席にもなんと窓がある!
それは実際の外の景色が反映されたバーチャルウィンドウだから!
でも、やっぱり違和感あります・・・
生の景色とデジタル画面で映し出される映像は大きな違いを感じさせられます。
・実は異なる個室幅!
そう、最前列の窓際、真ん中座席、そして2列目の窓際の3種類は全て個室の広さ(幅)が異なるのです!
例えば1A。
ミニバーのスペースが大きく異なるのが判断できますでしょうか。
特に左側。
事前指定する際、2列めの窓際(2A及び2K)はベビーバシネット座席のためオンラインで指定はできませんが、電話でリクエストする事は可能です。
その反面、対照的なのは真ん中の座席、1D及び2E。
ミニバーの幅が広いです。
1A及び1K(共に窓際)の1.5倍ぐらいの広さはあるのでは無いかと思います。
・ムードライトで好きな色へ変えられる!
この個室のユニークな点は様々なムードライトの設定ができる事。
・ゼロ重力ポジション
NASAが開発した人間が最も快適に座れる角度だと言われているゼロ重力ポジション設定が可能です。
・豊富すぎるエンターテインメントのオプション
エミレーツのエンテメチャンネル数はえぐいです・・・
日系航空会社よりも、明らかに邦画の数が多いってどういう事!?
今回は「劇場版ねこ物件」を観ました。
同時に、タブレットで飛行マップが確認できる様に設定する。
・ビジネスクラス見学〜快適そうだけど2-3-2配列は時代遅れ!
エミレーツのA380機ビジネスクラスこそは全席通路側アクセスの1-2-1配列ですが、777-300機材では2-3-2と何と通路側でも窓際でも無い真ん中座席が存在する!
これは当たったら嫌ですね〜
センスは良いですけどね。
・エコノミークラス見学〜機能的な座席
新しい777-300ER座席はリモートコントローラーが無くなり、テレビ画面はタッチスクリーン式でスッキリする様になりました。
シートピッチは比較的ゆったりした印象です。
・着陸前の食事の時間
さぁ、ゆっくりもしてられません!
そろそろ2回目の食事タイム。
着陸前1時間51分:テーブルセットアップ完了
着陸前1時間26分:デザート提供
見た目に関しては、正直どれもあまりファーストクラスらしい繊細さが無いというか、ビジネスクラスとあまり大差が無いかもしれません。
味は良かったですけどね。
・ギャレーで記念撮影
エミレーツのファーストクラスには砂漠に育つガーフと呼ばれる、アラブ首長国連邦(UAE)の国樹がモチーフとしてされています。
・着陸態勢
丁度日没時間帯での着陸でした。
着陸時刻:ブリュッセル時間19:01
評価
地上&機内クルーの対応:10/10(フレンドリーでとても気さくなクルーが多く楽しい♪)
機内の清潔感:5/5(文句無し)
シートの設備:10/10(これ以上求めるものが無いほど充実しすぎ)
シートの快適度:10/10(快適を超える快適;特にベッドにした状態は本当に居心地良い)
アメニティー:10/10(保湿パジャマ、超充実したブルガリ製を始めとするアメニティーキットや文房具やスナック類、これ以上求めるものは無い)
機内食・飲み物の種類・量:5/5(7時間弱のフライトには十分すぎる)
機内食・飲み物のクオリティー:8/10(希少価値の高いものが多く全般的に美味しく頂いたけど、実際の食事自体あまり繊細された印象では無くファーストクラスらしく無い)
エンターテインメント:5/5(日本を含め世界中の映画やドラマが山ほど;選択に苦労する)
コスパ:7/10(ポイント経由なので正規より安いが、それでも30万円弱はちょい躊躇する)
総合評価:70/75 = 93点
まとめ
今回は念願だったため奮発してしまいました。コスパは決して高く無かったけど、フレンドリーで気さくなクルーや痒いところに手が届き過ぎる設備、そして超快適なベッドは時間をあっという間にしてくれました。床から天井まで覆う完全個室のプライベート感は飛行機を超え、完全に高級ホテルの部屋でした。