概要
搭乗総合評価:89点
簡易感想:横幅もシートピッチも広く、概ねサービスも良く、快適な長距離移動を過ごせた。機内食はちょっと凝りすぎな気が・・・
<利用詳細>
航空会社:日本航空(JAL)
便名:JL 407
フライト区間:成田→フランクフルト
フライト利用月:2024年2月
予定出発時刻:10:40発
実際の出発時刻:10:39発
予定到着時刻:17:00着
実際の到着時刻:16:32着
時刻表上のフライト時間:14時間20分
実際のフライト時間:13時間53分
機種:ボーイング787-9
利用クラス:エコノミー
座席番号:53A
機材番号:JA865J
機材導入日:2016年8月19日
<チケット代>
ポイ活サイトやJALカードで貯めた23,000マイルを利用。
燃油サーチャージ等の諸税48,010円が追加でかかりました。
搭乗記
・成田ではキャセイパシフィックラウンジで過ごす
ワンワールドサファイア会員の特典として、エコノミークラス利用でも成田ではラウンジを堪能できます。
午前中のJALサクララウンジは混雑するため、ゆったりと過ごせてしかもクオリティーの高い食事が楽しめるキャセイパシフィックラウンジで寛ぎました。
・嬉しい隣席ブロック!
今回、何故JALを指定したかというと、一番の理由はワンワールドサファイア等の上級会員であれば、隣席ブロックを実施してくれるからです。
当時、筆者はJALの上級会員では無く、2020年5月にステータスマッチを通して得たカタール航空のサファイア会員ですが同じワンワールドアライアンスとしてこの嬉しい配慮を受ける事ができました。
隣席ブロックの確実性を高める手法については過去の記事に掲載しています。
今回は、しっかり出発3日前に隣席がブロックされている事が確認できました🎵
・横も前も広い!!!
JAL787のエコノミー(スカイワイダー)はもう何度も利用していますが、毎回この横と前の広さには感動します。
世界の航空会社で唯一、ボーイング787の横配列が業界水準より1席少ない8席ですからね。
他社のプレミアムエコノミーに近いと言っても過言ではありません。
しかも、隣席に誰も座らないとなると尚更。
・枕とヘッドフォンがしっかりしている
エコノミークラスのアメニティーとして提供される枕はコットン製のカバーと思われ、触り心地が良い。
毛布は厚めなので、寒さに敏感でも問題無いと思います。
最近、航空会社の多くはヘッドフォンを廃止し、使い捨ての安いクオリティーのイヤフォンを提供する事が一般的になりました。
JALではしっかりヘッドフォンを提供してくれます。
今回はフライト中ほぼずっと熟睡していたかったので、あまりテレビは観ていません。
充電に関してはUSBタイプAの電源がテレビの真下、ユニバーサル電源が各座席下に設置されています。
・離陸後40分:ドリンクサービス
離陸後の最初のサービスはおつまみとドリンクのサービス。
おしぼりは何故かビジネスクラス用?
正直なところ、ビジネスクラスとしてはしょぼいので(しっかりした布地のタオルが定着しているから)、あまり自慢できないと思う。
エコノミークラスとしては大型なので結構良いかもしれません。
・離陸後1時間20分:1回目の食事の提供
ドリンクサービスの後は食事が提供されます。
日本発は、シェフの監修メニューとなっておりオリジナリティーがあります。
↑印刷された説明書きがあり、とても分かりやすくて親切です。
「とろけるチーズのドライカレー」を選択しました。
恐らく、世界の航空会社の中で一番エコノミークラスの副菜が豊富でしょう。
一般的にはメイン、サイドディッシュ一品、デザートのみの3種類が一般的ですから。
JALに至っては、味噌汁含めればサイドディッシュだけで5品もあります!
異常です(笑)
・とても豪華だが凝りすぎていないか!?
見た目は素晴らしい!
でも、実際、食事自体は感動しませんでした。
使っている材料は美味しそうですが、フランスパンのトマトソース添えはパンが固くなっているし、蓮根饅頭は冷えていて勿体無い。
イカ明太は良い味出していたけど、本当に一口サイズ。
肝心のメインのドライカレーは、味がしない・・・
正直言って、普通に具の入ったカレーライスとかにして、副菜はサラダとイカ明太を多めに、他のアイテム無しでも良いのでは?と思ってしまいます。
全体的に創作料理が多すぎて、エコノミークラスで提供するには中途半端と思うのは僕だけでしょうか。
反対にこの後乗ったターキッシュエアラインズは、王道のハンバーグやケバブに温かいパンなど、提供内容はシンプルだけど非常に美味しくて感動しました。
配膳されて20分後にトレーが片付けられました。
・トイレは清潔で嬉しい
日系航空会社の良いところは、トイレが綺麗に保たれている事です。
アメニティーは至ってシンプルで、ハンドソープとエアフレッシュナーぐらいしか備え付けられていません。
・ギャレーではスナック類や飲み物が配置
1回目の食事後、ドア3付近のギャレーではスナックや飲み物が用意されています。
飲み物は、クルーが頻繁に通路を持って配りますが、スナックはギャレーのみです。
おっとっと、板チョコレート(ダークとミルク)、おつまみミックス、そしてクッキーがありました。
・初の北極ルート!
2022年のウクライナ戦争勃発以降、日本を含む多くの航空会社はロシア上空を飛行しないため、ヨーロッパ行きは遠回りをしています。
日本からヨーロッパ北部(ドイツ、イギリス、フランス、スイスを含む)へ向かうフライトは基本的に北極周り、でも逆ルートは気流の関係で中央アジアを周っていくのが一般的です。
往復だと世界一周になる!
・離陸後6時間40分:軽食提供
丁度グリーンランドに差し掛かる付近で、軽食が提供されました。
八天堂の冷えたクリームパン。
冷製クリームパンは結構好物でスーパーで以前よく購入していたので、嬉しいです。
確か、ワンパック300円ぐらいする高級パンです!
オレンジジュースと頂きました。
そしてグリーンランドを飛行中、今まで完全に暗く、操作ができなかった窓を明るくする事ができました!
この景色が楽しみでJALを選択した理由もあるので、この配慮は嬉しかったです。
離陸後11時間05分:2回目の食事の提供
無印良品とのコラボミールが提供されました。
こちらは選択はできません。
内容は八宝菜のあんかけ。
サイドディッシュに春雨と杏仁豆腐。
味は良かったですがタンパク質が少なかったです。
・ドイツの美しい夕焼け
2月のヨーロッパという事で寒々しい景色を想像していましたが、意外にも緑豊かでした。
・クルーは概ね丁寧だったが機長のアナウンス無し:-(
相変わらずエコノミークラスであってもJALのクルーはとても丁寧で、本当に居心地を良くしてくれます。
日本人クルーは言葉遣いがとてもプロという印象。
フィリピン人らしき、男性クルーのエンフィールドさんは人懐っこく、とても良い対応でした。
ただ、そんな中で一名、タイ人らしき女性クルーのヴィーナスさんだけは全く笑顔が無く、トレイを片づけ忘れられたり、飲み物を渡される時少し雑な対応でした。
何かあったのかな?
さぁ、JALは今回も機長の挨拶が一度も無し!
今までJALの国際線を何度か利用してきた中で、操縦室からのアナウンスが無いのは半分ぐらいです。
ライバルのANAも、時々同様のアナウンスが無いです。
個人的には結構これはマイナスポイント。
命が預かっている以上は、機長からの挨拶は基本中の基本だと思う。
エアインディア、サウディア航空など、機長からの挨拶が無いフライトは以前に少し体験しましたが、その同等グループに日系航空会社は入りたいですか!?
評価
地上&機内クルーの対応:8/10(基本丁寧な空港職員やクルーばかりでとても居心地が良いが、1名のクルーの印象があまり良く無かった;機長の挨拶が無いのでマイナス1点!)
機内の清潔感:5/5(窓もシートもテレビもピカピカ!ボーナスでもう1点追加したいぐらい!)
シートの設備:10/10(充実した電源、テレビの質等満足)
シートの快適度:10/10(文句無しのレベル;よく眠れた)
アメニティー:9/10(良質の枕カバー、ヘッドフォン、温かい毛布など良いが、長距離フライトなので歯ブラシセットや靴下など提供されれば更に良かった)
機内食・飲み物の種類・量:5/5(副菜の種類の多さは業界トップレベル;飲み物も一通り充実している)
機内食・飲み物のクオリティー:7/10(正直どれもあまり感動はしなかった;クリームパンが無難にベストだった)
エンターテインメント:今回はあまりマップ以外チェックしていないので対象外
コスパ:9/10(少ないマイルで特典航空券がゲットできるのは良いが、サーチャージが高額!でもレベルが高く、隣席ブロックもしてくれたので文句は無い)
総合評価:58/65 = 89点
まとめ
JAL787のスカイワイダー・エコノミーは乗る価値あり!横も前も広く、しかもワンワールドサファイア以上の会員であれば隣席ブロックまでしてくれる。機内食はとても豪華に見えるが、実際そこまで感動はしなかった。クルーはほぼ皆丁寧でとても居心地が良かったが、1名だけ雑で愛想が無かった。機長の挨拶が無かったのはとても残念!