概要
搭乗総合評価:95点
簡易感想:機内食、アメニティー共にエコノミークラスとしては世界トップレベル。座席は足元の広さが普通で特に快適では無いのが唯一のマイナスポイント。
<利用詳細>
航空会社:ターキッシュエアラインズ
便名:TK 86
フライト区間:イスタンブール→関西
フライト利用月:2024年3月
予定出発時刻:02:55発
実際の出発時刻:02:58発
予定到着時刻:20:05着
実際の到着時刻:19:19着
時刻表上のフライト時間:11時間10分
実際のフライト時間:10時間21分
機種:ボーイング787-9
利用クラス:エコノミー
座席番号:33F
機材番号:TC-LLT
機材導入日:2023年09月03日
<チケット代>
ターキッシュエアラインズのマイル改悪が実施された2月15日直前に手配。
コペンハーゲン→イスタンブール→関西を30,000マイル+19,014円で発券。
搭乗記
・初イスタンブールの新空港でトランジット
今回はコペンハーゲンのフライトでイスタンブールに到着し、数時間の乗継を経て関西行きのフライトに搭乗します。
それにしても、2019年に完成した新イスタンブール空港はでかい!
一つの巨大ターミナルになっており、一つの屋根の下としては世界で最も面積を誇る空港ターミナルらしいです(参考:2019年開港時のCNBC記事)。
・世界一沢山の国に就航しているターキッシュエアラインズの出発ラッシュアワーは面白い!
ターキッシュエアラインズは世界で一番就航先の国が多い航空会社。
その数、なんと130カ国前後(2024年4月時点)!
ラッシュアワーの深夜、出発便のモニターを確認するとマイナーな目的地が多くて面白い!
南スーダンのジュバ、ソマリアのモガディシュ、ベネズエラのカラカス、メキシコのカンクン・・・
世界の奥地までネットワークがあるのは流石ターキッシュエアラインズ。
・出発までスターアライアンスゴールド会員用のM&Sラウンジに滞在
イスタンブール空港では、2つあるターキッシュエアラインズのラウンジの一つ、スタアラゴールド用のマイルズ・アンド・スマイルズラウンジで時間を過ごしました。
・関西便は羽田・成田便と比較すると空席が多い
2024年3月時点で、週3便のみの運行になっているターキッシュエアラインズのイスタンブール⇄関西路線。
自宅が都内にあるので、本来であれば羽田か成田便を確保したかったのですが、必要マイル数が高め。
関西便はセイバー枠があったので、こちらにして関西→羽田を別途有償チケットで確保しました。
同時間帯で出発する羽田便は満席状態だったけど、関西便は結構空席があったので、その分ラッキーでした(一人で3席全て確保できた!)。
・エコノミークラスの座席はまぁまぁの広さ
ボーイング787の3−3−3配列は個人的にあまり好きではありませんが、JALを除いて全ての航空会社が設定しまったので業界水準になっています。
せめて足元の広さは?
まぁまぁです。
・電源はUSBタイプAとタイプCの2種類あり;ユニバーサルコンセントは無し
電源は、テレビモニターの下にタイプAとタイプCの両方が用意されています。
アップル製品はタイプCが多いので、iPhoneやMacBookを充電する事ができます。
個人的には、ユニバーサルコンセントがあった方が幅広く(カメラバッテリー等)充電できるので有難いです。
・調整可能な空調あり!
各座席に向けた個別の空調を最初から取り付けない航空会社が増える中、ターキッシュエアラインズの787では設定されています!
嬉しい。
・エコノミークラスとしてはかなり豪華なアメニティーキット!
ターキッシュエアラインズのエコノミークラスではかなりしっかりしたアメニティーキットがもらえます!
この時代、エコノミーで配布されるのは珍しいのに。
内容は他社のビジネスクラスに匹敵するぐらい。
スリッパ、アイマスク、ソックス、歯ブラシセット、耳栓、クリームが比較的大きめのポーチに入っています。
・コットン製の枕カバーと耳に優しいヘッドフォン
長距離フライトの必需品である枕と毛布も良質。
枕カバーはコットン製で、毛布は柔らかくて暖かい。
ヘッドフォンは耳にゴム製のイヤパッドが付いてあり、着け心地が気持ち良いです。
・エンターテインメントは豊富;Wi-Fiは安定の速度
テレビモニターの映画やドラマシリーズの数は豊富です。
詳しくは前回乗ったコペンハーゲン→イスタンブール線の搭乗記に記載しています。
Wi-Fiを使用する際、接続方法の案内板などシートになく、機内放送でちらっと触れられるぐらいなので注意が必要です。
接続のためにアクセスするリンクはこちら:tkwifi.net
以下のトップページが現れます。
「Connect to Wifi」をクリックすると以下の画面が表示されます。
ビジネスクラス乗客、M&S上級会員(エリート及びエリートプラス)は無料で接続できます。
後者は、400MBの制限があります。
Wi-Fiは飛行中はずっと接続する事ができました。
離陸1時間後:夜食提供
離陸後、最初のサービスは夜食です。
トルコ時間の午前4時!
ガッツリした量で提供されます。
ここで感動した点が沢山あります。
その一:副菜がサラダと前菜の2種類提供される!
その副菜が焼き茄子のトマトソースにヨーグルトがけでこれが美味しい!
日系航空会社だと副菜がバラエティー豊かですが、これは例外。
殆どの航空会社ではエコノミーで副菜は基本一種類か、場合によっては提供無し。
その二:パンはレストランレベルで温めて提供される!
ターキッシュエアラインズはエコノミーでもパンが美味い!
外はカリカリ、中はふわふわで、しかも温められて提供されるのでとても美味しく楽しめます。
その三:サラダのドレッシングはなんとエキストラヴァージンのオリーブオイル!
エコノミークラスでサラダのドレッシングと言えばサラダオイルをたっぷりしたものが一般的ですが、ターキッシュエアラインズではエキストラヴァージンのオリーブオイルを提供!
しかもレモンが入っているので酸味にアクセントが効いています。
その四:Do & Co(ドコ)のケータリング
以前は機内食で評価がとても高かったオーストリア航空のビジネスクラスがケータリング会社として提携していて、今ではブリティッシュエアウェイズのビジネスクラスなど一部航空会社の上級クラスで楽しむ事ができます。
ターキッシュエアラインズではエコノミーでも同ケータリング会社と提携。
全体的に質が高く、本当に美味しいです。
メインはトルコ風ハンバーグであるビーフキョフテか、ベジタリアンのパスタのチョイス。
前者を選びました。
絶品でした。
今まで食べた機内食の中で確実にトップ3位に入ります。
グリルされた野菜とトマトライスが添えてあります。
デザートはDo & Co名物のチョコレートムース。
・トイレは清潔に保たれていた;アメニティーに感動
関西に到着する前まで、トイレは比較的綺麗に保たれていました。
清潔なトイレは安心します。
エコノミークラスの化粧室というと、どの航空会社もジェネリックなハンドソープのみで基本的なアメニティーしか用意されていませんが、ターキッシュエアラインズではなんとブランドものが用意されています。
Eyup Sabri-Tuncerという、決して豪華なブランドではありませんが、トルコの老舗コスメブランドっぽいです。
その香水(オードトワレ)とハンドソープが用意されていました。
いやー、ターキッシュエアラインズ、エコノミークラスの充実度が高い!
・間食はシンプルなオリーブオイルクラッカー
1回目の食事終了後、ギャレーに何か飲み物やスナックがあるか確認しに行きました。
ソフトドリンクは用意されていましたが、セルフでやろうとしたらクルーが注いでくれました。
スナックはオリーブ味のクラッカーが配布されました。
着陸1時間55分前:朝食提供
関西に着陸する前に朝食が提供されました。
チョイスはありません。
こちらも手を抜いていません!
メインは、スクランブルエッグとほうれん草が包まれたクレープ状のパイ。
機内の卵料理はパサパサになりやすいですが、しっとり度を守って提供されました。
まだ機内食の感動が続きます。
その五:ナチュラルチーズが提供
数切れだけですが、フェタチーズとゴーダチーズ(らしき)ナチュラルチーズが提供されました。
エコノミークラスだとプロセスチーズを提供する事が多いのでちょっとした喜びです。
その六:ナチュラルヨーグルトが提供
他社だと、ビジネスクラスでさえ市販のプラスチックカップでヨーグルトが提供される事がありますが、ターキッシュエアラインズではエコノミークラスでストロベリー味のナチュラルヨーグルトが提供されています!
恐らく、ホームメードのはず。
そうでもないと、わざわざオリジナルの容器で提供されないでしょう。
そして夜食と同様にあの美味しいパンが味わえます。
・定刻より45分早く到着
関西空港には定刻より早く到着しました。
航路は以下の通りで、ロシア上空を避けて飛行していました。
前方カメラで景色もテレビ画面で楽しめます。
評価
機内クルーの対応:10/10(とてもフレンドリーで印象の良いサービスだった)
機内の清潔感:5/5(座席、機内、トイレ全て清潔に保たれていた)
シートの設備:9/10(電源はUSB-AとCが用意されていて便利だったけど、コンセントがあれば更に良かった!)
シートの快適度:7/10(横幅・足元のシートピッチは業界水準で広くも狭くも無い)
アメニティー:10/10(豪勢なアメニティーキット、耳に優しいヘッドフォン、トイレにまでブランドもののコスメが用意されていた)
機内食・飲み物の種類・量:5/5(夜食、朝食共に大満足!)
機内食・飲み物のクオリティー:10/10(文句無しで世界で最もレベルの高いエコノミークラス機内食)
エンターテインメント:10/10(様々なテレビシリーズや世界中の映画が楽しめる;Wi-Fiあり)
コスパ:10/10(比較的少ないマイル、そしてサーチャージを含む諸税もお手頃だった)
総合評価:76/80 = 95点
まとめ
全体的に大満足です。機内食の質はビジネスクラスレベル、近年では珍しくなったアメニティーキットも同様でトイレにはブランドもののアメニティーが用意。エンテメオプションが豊富でクルーのサービスも良く、ほぼ完璧フライトと言っても過言ではあります。唯一残念だったのは、座席がそこまで快適で無かった事です。