世界各地の地域別エアラインの特徴④〜アフリカ編

アフリカの航空会社はそこまで存在感があまり無いかもしれません。

それもそうで、殆どの航空会社は赤字が続いて規模が小さく、あまり健全な経営状態では無いからです。

1社の例外を除いて。

①エチオピア航空一辺倒状態

アフリカで唯一成功していると言っても過言では無いエチオピア航空。

成長率は世界トップクラスです。

日本に就航するアフリカ系航空会社の2社のうち1社であり(もう一つはエジプト航空)、現在週5便体制で成田とアディスアベバを仁川経由で運行させています。

JALよりも前の1945年に創立され、歴史の長い航空会社。

業績は奇跡とも呼べるぐらい毎年営業益は綺麗な右肩上がりで伸び続けています。

<ネットワークの充実さは世界有数レベル>

就航先の国数では世界で最もネットワークが広い航空会社の一つでもあり、特にアフリカ大陸はほぼ全土に網羅。

お手頃価格で利便性が高く、アディスアベバ空港での乗り継ぎを充実させて、8時間を超える場合トランジットの場合は無料のホテルや食事が提供される程手厚いサービスを顧客へ提供しています。

なかなか乗り継ぎでここまで充実させている航空会社は本当に少ないです。

エチオピア航空A350-900機
エチオピア航空A350-900機
アディスアベバ・ボレ空港
アディスアベバ・ボレ空港

<西アフリカで子会社設立:ASKY航空>

西アフリカを代表するASKY(アスキー)はトーゴのロメを拠点とするエチオピア航空の子会社で、親会社の経営方針を引き継いでいるのか業績は黒字が続きます。

マラウィ航空とも資本提携をして、エチオピア航空の古い機材を使用していますが、こちらはあまり財務状況が改善されていない様子。

<他のアフリカを代表する航空会社は赤字続き>

アフリカ最古の航空会社で日本にも馴染みのあるスタアラ系のエジプト航空は近年毎年赤字が続いている状態だし、スカイチームのケニア航空も同様。

南アフリカ航空は昔は質の高い航空会社でしたが、近年は腐敗が酷くなり、大幅に会社規模を縮小。

ヨハネスブルグ空港の南アフリカ航空ラウンジは結構充実しているのですけどね。

2023年にエジプト航空でカイロ→成田をビジネスクラスで利用しましたが、正直あまり良いフライトとは言い難い印象でした。

エジプト航空787-9ビジネスクラス
エジプト航空787-9ビジネスクラス
ケニア航空787機
ケニア航空787機

②ビジネスクラスとエコノミークラスのサービスの違いが明確

これは特にエチオピア航空に当てはまるのですが、ビジネスクラスはVIP扱いをしてくれ、エコノミークラスはほぼ愛想が無い機械的な対応でした(サービスが悪い訳では無いけど)。

毎度ビジネスクラスのクルーは笑顔が素敵なのに、エコノミークラスでは一度もその表情を見せてくれてもらった事ない(笑)。

ここまでクルーの対応に差があるのはエチオピア航空ぐらい。

トランプゲームの大富豪・大貧民レベル(笑)。

エジプト航空でも昔エコノミークラスを利用した時と比較するとビジネスクラスではそこそこ手厚く感じさせられました。

アフリカでは一般的に政治家や政府役人の力が大きいので、その方々が多く利用するビジネスクラスはきっちりしないと行けないのでしょうね。

素敵なエチオピア航空のビジネスクラスクルー
素敵なエチオピア航空のビジネスクラスクルー

③機内食は結構ガッツリ

アフリカ=飢餓の定着されたイメージを打ち消すかの様に、結構アフリカ系の航空会社はガッツリ機内食が提供されます。

短距離だろうが、エコノミークラスだろうが。

例えば、エチオピア航空の成田⇄仁川線はたった2時間のフライトでもエコノミー・ビジネス共に長距離路線の様に食事が提供されます。

ビジネスクラスでは、前菜、メイン、デザートで3コースでした!

仁川→成田路線ビジネスクラスデザートワゴン
仁川→成田路線ビジネスクラスデザートワゴン

↑日韓路線でデザートワゴン、しかもフルーツ、ムース、チーズ、ポートワインまで全て用意!!!

こちらは、エコノミークラスで深夜2時に出発する飛行時間2時間以内のエチオピア航空フライト(エンテベ→アディスアベバ)

しかも、メインは2種類から選択可能。

その他、パン、サラダ、クラッカー、チーズ、デザートのクッキーが付いている!

エチオピア航空の短距離路線機内食
エチオピア航空の短距離路線機内食

続いて、今は経営破綻してしまったエアナミビアのエコノミークラス機内食(ケープタウン→ワルビスベイ)

こちらも飛行時間2時間ですが、メインは3種類から選択が可能で、巨大なパンと濃厚なアップルパイ付き。

今まで食べた短距離路線エコノミークラスでは一番充実していました。

エアナミビアの機内食
エアナミビアの機内食

アフリカの航空会社でお腹を空く事は心配しないくても良いでしょう!

④エコノミークラスの座席はそこまで窮屈では無い

サービスはともかくとして、エコノミークラスの座席自体は欧州系などと比較すると広めの印象です。

エチオピア航空とエジプト航空のボーイング777機は業界では珍しくエコノミークラスの座席配列が横9席(主流は横10席)だし、長距離路線であればシートピッチも悪く無い。

LCCの存在が薄く、そこまで価格競争が無いからかもしれません。

エチオピア航空A350
エチオピア航空A350

まとめ

アフリカを代表する航空会社は経営状態が優秀なエチオピア航空を始め、赤字のエジプト航空、ケニア航空、南アフリカ航空等続きますがどれでも共通しているのはエコノミークラスでも比較的快適で、機内食はガッツリ系が多い。クルーのサービスに至ってはエコノミークラスとビジネスクラスの間に結構な差を感じられたりします。

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