非常口座席のデメリット

非常口座席って、大抵足元が通常より広いから価値があるだろう!と思いがちですが、実は僕は指定料金が無料であっても、例外を除き、選びません。

この記事では、あえて非常口座席のデメリットだけを並べて、最後に例外的に非常口座席を選択する場合の条件を検証してみます。

非常口座席には2種類のタイプがある

まず、一般に言われている非常口座席には2種類存在します。

<タイプA:ワイドボディー機の非常口座席>

通路が2つあるワイドボディー機で、乗客が乗降ができるほどの大きさがあるドアの前の座席。

こちらはファーストクラス並みの足元の広さがあり、隣人に気にする事なくトイレへ行きやすくなります。

シンガポール航空A350機
シンガポール航空A350機

<タイプB:ナローボディー機の非常口座席>

通路が一つだけの、中・短距離路線によく使われる機材です。

LCCの大多数はこちらに当てはまります。

ドアが小さく分厚く無いので、普通にドアの横に座席を設ける場合が多いです。

通常の座席より若干足元は広くなります。

スカイマーク737の非常口座席
スカイマーク737の非常口座席
スカイマーク737の非常口座席
スカイマーク737の非常口座席

それぞれのデメリットを触れていきます。

デメリット①:手荷物が座席周りに収納できない

非常口座席はできるだけ緊急脱出時に通りやすくするため、ナローボディー機の様に前方の座席の下に荷物を収納するスペースがあっても、そこは使用できません。

そうなると、全ての荷物を上のロッカーに収納しなければなりませんが、筆者の場合はできるだけ色々なものをバッグから取り出したいため(例えばパスポート、カメラ、電源コード、ノートパソコン、ペン、等)、例えファーストクラスに乗っていたとしても、いちいち座席から立って上から荷物を取り出すのは面倒臭い派です。

ナローボディー機で通路側に座っていなければ、容易に棚上のロッカーへ行きづらいので(隣人を跨がなければならない)、更に面倒くさくなります。

ワイドボディー機の場合は、前方の座席が無いのでシートポケットさえも手が届く位置にありません。

デメリット②:座席幅が狭くなる場合がある(前方シートまで距離がある場合)

ワイドボディー機や、一部のナローボディー機では前方の座席から下ろせるテーブルが無く、横からサイドテーブルを引き出すスタイルになるので、その分アームレストが分厚くなり、座席が狭くなりがちです。

座席幅を狭くする収納式テーブル
座席幅を狭くする収納式テーブル

収納スペースが無い上に更に座席が狭くなると本気で身の回りに置ける物が限られてしまいます。

デメリット③:対面がクルーのジャンプシートである可能性が高い

特にワイドボディー機に当てはまりますが、前方にクルーのジャンプシートがあり、離着陸時やシートベルトサイン点灯時にはクルーが座ります。

目の前に顔合わせができる状態で人が座っているととても気になってしまう筆者の様な神経質な人間には、結構意識してしまい、あまり居心地が良く無い場合があります。

デメリット④:窓際なのに窓が無い(特にワイドボディー機)

こちらはシンガポール航空777のプレミアムエコノミーの事例の様に、ワイドボディー機の非常口座席の窓際には窓が無い場合が多いです。

窓際好きの人間にとってはネックですね。

窓が無い非常口座席
窓が無い非常口座席

窓の無い窓際座席ってなんか圧迫感がありますね・・・

デメリット⑤:有料の場合が多い

非常口座席は通常どの航空会社も上級会員ステータス保持者以外は指定にあたりそこそこの金額を支払う必要があります。

例えば、JALの場合は1区間あたりの指定金額が4,000円〜10,000円です。

JALの非常口座席指定料金
JALの非常口座席指定料金

普通席の足元が極端に狭い場合は例外!

もし、普通席が特に狭いLCCの場合、長時間の移動では非常口座席を有料にしてでも乗る価値はあると思っています。

以前、エコノミークラスのシートピッチについて航空会社によってどれだけ狭い・広いを解説したので、その記事を参考に頂ければ何を伝えたいかお分かりになるかと思います。

LCCは業界で一番足元が狭い28インチの座席が多く、この場合全く身動きができません。

エアアジアA320シートピッチ
エアアジアA320シートピッチ

逆に、ANAやJALの長距離仕様機材の様に業界最大級のエコノミークラスのシートピッチが自慢の航空会社ではあえて非常口座席を指定しなくても十分に快適です。

ANA国際線777シートピッチ
ANA国際線777シートピッチ

まとめ

今まで何百回も乗ってきた飛行機の中で、あえて自ら非常口座席を指定した事はありませんでした。僕の場合はどうしても座席から手の届く場所に荷物を置きたいという願望と、窓際に座っても窓が無い可能性が高いという理由が大きいからかもしれません。本当に足元の広さだけで考慮するのであれば、ありかもしれませんね。

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