これって常識なのか分かりませんが、JALマイレージバンクのマイルで国際線の自社特典航空券枠を検索していたところ、とんでもない発見がありました・・・

筆者は関東圏在住なので、最寄りの空港は羽田か成田になりますが、なんと地方発着で検索すると、羽田・成田経由であっても、空席状況が全く異なるのです！

それだけでは無く、必要マイル数まで異なります。

目的地を最新鋭のA350-1000が運行しているダラス行きを片道の検索設定の対象にしてみましょう。

条件は：

＊出発地：東京、大阪、福岡、札幌

＊出発日：2024年12月中旬

＊予約クラス：ビジネス

大阪、福岡、札幌発の場合は、東京までの国内線区間が無料で付与されます。

＜東京→ダラス＞

空席状況と必要マイル数は以下の通りです。

空席のある12月16日、22日、23日は必要マイル数が174,000マイル、24日は若干安くなって105,000マイル、そして25日は135,000マイルです。

さて、これを出発地点を地方都市にするだけで、全く状況は異なります。

＜大阪→東京（経由）→ダラス＞

なんと、東京発では「満席」と表示されていた12月19日、21日に空席があるでは無いですか！

しかも、最安のマイル数であるたったの50,000マイルで！！！

東京発と同じフライトなのに！！！

12月16日、22日、23日、24日の必要マイル数は東京発と一緒ですが、25日は大阪発の方が30,000マイル低い105,000マイルで手配が可能です。

福岡はもっと凄いです・・・

＜福岡→東京（経由）→ダラス＞

東京発、大阪発には無かった18日、20日に空席があり、こちらもたったの最低必要マイル数である50,000マイルでOK！

これ、東京発であれば、50,000マイルで飛べるのは１年ぐらい先でないと空席を探すのは厳しいです！！！

それが、直近である12月18日、19日、20日、21日すべて50,000マイルとは、貴重です。

ただし、16日は東京発よりも高いマイル数となっているので、必ず地方発の方が安い、という事も無いです。

最後に、札幌発も見てみましょうか。

＜札幌→東京（経由）→ダラス＞

こちらも福岡発と状況は似ています。

18日、19日、21日は最安の50,000マイルで手配する事ができます。

注目すべき点は最安マイルで行ける事

４都市からの空席状況と必要マイル数をまとめるとこの様になります。

	東京発	大阪発	福岡発	札幌発
15日	満席	満席	210,000	174,000
16日	174,000	174,000	210,000	174,000
17日	満席	満席	満席	満席
18日	満席	満席	50,000	50,000
19日	満席	50,000	50,000	50,000
20日	満席	満席	50,000	満席
21日	満席	50,000	50,000	50,000
22日	174,000	174,000	174,000	174,000
23日	174,000	174,000	165,000	165,000
24日	105,000	105,000	105,000	105,000
25日	135,000	105,000	105,000	105,000

この18日〜21日の空席状況が鍵です。

東京発では乗れない、50,000マイルで飛べる事が大のメリット。

ぶっちゃけ、その他の日付は100,000マイル以上もするので高すぎです。

＜逆も効果あり（ダラス→日本）＞

因みに、この手法は逆も有効である事が確認できます。

例えば、ダラス→東京だと満席と表示される日付で、目的地を福岡に設定すると50,000マイルの空席枠がある事が発見できます。

なぜこの様に日本国内の発着地点が異なるだけで空席状況が起こるのか。

JALホームページのQ&Aに記載がありました。

＜注意点：区間放棄は無効になるから気をつけて！＞

札幌→東京→ダラスの航空券を手配したとして、札幌→東京に乗らず、東京→ダラス区間だけを利用しようとしても、それはNGです。

区間放棄に当たるものになります。

ただし、逆のダラス→東京→札幌の場合で、東京→札幌の区間を放棄するのは事実上可能です（でも、これも気をつけなければなりません）。

詳しくは、過去記事にまとめているので参考下さい。

まとめ

JALマイレージバンクのマイルによる自社特典航空券がダイナミック制になった事により、需要と供給に応じてファーストクラス以外の必要マイル数は日によって大幅に変動する様になりました。この開きは時には数倍の違いになります。地方発着で検索すれば、東京発着よりも最安マイルで表示される可能性が高まるので、意外な発見があるかもしれません。