カトマンズ2日目。
<ヒマラヤの展望台ナガルコット>
事前に天気予報で快晴だと知り、折角なのでカトマンズ郊外25キロぐらいの場所にある、山の上のナガルコットを訪れる事にしました。ここはカトマンズから一番近いヒマラヤ山脈が眺められる展望台として知られています。標高は2,200メートルぐらいあり、標高約1,400メートルのカトマンズから800メートル上がります。
午前4時起床。4時半に出発し、45分ぐらいでナガルコットに到着しました。途中は舗装されたハイウェイを走りますが、すぐに道の細い山道となります。
車は宿泊先のホテルサンセットビューにアレンジしてもらいました。
ナガルコットでは、ホテルビューポイントというホテルの屋上へ運転手さんが案内してくれました。名前のまんま、ホテルの屋上が展望台になっています。勝手に泊まってもいないホテルに入っても良いのかと思いましたが、特に何も言われませんでした。このホテルは恐らく、この辺で一番標高が高いポイントです。
4月は、通常は霞や雲が掛かりやすい時期で、当初予定には入れていませんでした。ヒマラヤ山脈を堪能する時期は通常10月~3月まで。その他の時期はあまりくっきり晴れやすくないです。
運良く、僕が訪問した時期は天気に恵まれていました。山脈もくっきり見えました。
日の出後はすぐにカトマンズへ戻る事にしました。実際、途中の道路から撮影した方が展望台から眺めるよりも景色が良かったです。
丁度朝食時間にホテルに戻りました。この日は夕方からアブダビ経由日本行きのフライトを控えているし、念願のファーストクラスの旅行になり興奮すると想定してチェックアウトまでぐっすり眠りました。
ナガルコットの感想:僕が運営しているH2 Travelsはインドのヒマラヤ旅行を専門に販売しているので、今回の訪問はとても興味がありました。ナガルコットから確かにヒマラヤの雪山が身近に見え、遠くはエベレストも見えるそうですが、正直な所、インドのダージリンから眺める山脈の方が更に迫力があり、ダージリン周辺の方が同じヒマラヤ山脈でももっと標高の高い山々が多いので「ヒマラヤを見る」のが目的であればダージリンをお勧めします。インドのヒマラヤ等と比べる事ができたので良かったですし、この時期で運よくくっきり晴れていたのは本当に恵まれていたと思います。
<ネパールの印象>
ネパールは父親がデリー駐在していた92年~95年の間に何回か家族旅行で訪問しており、その後も2002年に一度訪れました。当時のネパールは王政時代で電気事情も今みたいに酷くありませんでした。現在は計画停電で1日の約12時間は停電。やはり電気事情は気になる所です。
良くなった点と言えば、街並みが綺麗になっていること。昔のダルバール広場の中心街は汚い印象でしたが、今回訪れたらゴミもあまり落ちていなく、綺麗だった事が驚きでした。また、カトマンズは空気がとても悪いと聞いていましたが、空はくっきり青かったですし、オートリキシャ等が走っていない所を見ると何か環境対策がされているみたいです。デリーと比べると全然空気は良いと感じました。
あと感じたと言えば:
①貧困をあまり見かけない。インドの様に貧富の格差はあまりないようでした。また極端に金持ちらしい人もあまり見かけない。山岳地帯で農民社会が基本の国なので、結構平等なのかもしれません。
②全体的に人が穏やか。あまりぼったくられる感じでもないですし、ちょっといて安心感があります(デリーと比べて)。日本人に似た顔立ちの人々も多いです。
③物価が安い!特に食事のクオリティーが高く、うまくて安い。今回は日本食とちょっと失敗した中華料理でしたが、ヒマラヤそばはかなり日本に近い味でした。料金も、デリーの日本食レストランより安いです。日本食だけではなく、話に聞くとイタリアン等も安くて美味しい様です。20年前の家族旅行でも、カトマンズと言えば日本食が楽しみでした。
④ちょっと発展が遅いかな?少なくても、空港はフライトが多くパンク状態ですが13年前に訪問した時と比べてほとんど変わっていません。市内も整備はされましたが、特に高層ビルが増えたりする様な目立った発展をあまり感じさせられませんでした(良い意味で)。
⑤日本人が尊敬されている。インドでも、その傾向がありますが、ネパールに対してかなり日本から支援や整備を行っているお蔭で、インドよりも日本人と伝えると評価が高い様な気がします。
⑥中国人観光客の数が多い!町中に漢字の看板を見かけるし、タメル地区にはチャイナタウンもできています。
デリーから飛行機で1時間15分飛んでこれだけがらりと雰囲気が変わるのがちょっとしたカルチャー・ショックでした(笑)。食事が美味しいというのはプラスなので、是非また今度美味しい物目的でカトマンズに機会あれば来たいです。