インドでも非常にユニークな文化を持つゴア。
ここは、インドで一番最初に欧州による植民地が始まった場所で、それもイギリスでは無く、ポルトガルでした。時代は1510年。
他のインドでイギリスの植民地(直接国による統治では無く、東インド会社による統治)が始まった1612年より、100年以上前の話です。
でも、イギリスがやってきても、ゴアだけ(あとはグジャラート州に囲まれたダマンとディウ)は、ずっとポルトガル領でした。そして、インドが独立した1947年は正式にはイギリスからのみ独立したものであり、ゴアはまだしばらくポルトガル領でした。ゴアも独立したのは1961年の話。実に、ポルトガルは一番最初に来て最後に発ったヨーロッパの国でもあります。
そのため、ゴアはポルトガル色が濃く、敬虔なカトリック教徒が多く、スカートを履く女性がよく見られ、料理は豚肉を使用したものが多く、建物はお洒落、そして雰囲気がラテンっぽく、とにかくここはインド?って思えるような場所です。
そのゴア、なんと、住民は簡単にポルトガル国籍を取得する事ができるのです。
条件は、まず、家族に1961年より前にゴアで生まれたメンバーがいる事。ポルトガルの法律によれば、ポルトガル統治時代にその土地で生まれ、リスボンに生年月日を登録すれば自動的にポルトガル国籍を取得できるとの事。そして、それから3世代まで、同じくポルトガル国籍を得る事ができるそうです。
ただ、インドと言う国に合併されてからはイギリスの名残が強くなり、やはりインド系移民と言えば多く暮らし住みやすいのがイギリス。ポルトガルにはあまりインド系コミュニティーはいないそうです。そこで、今流行なのがまずはこの法律で一旦ポルトガル人になり、イギリスへ移住する事。両国ともEU加盟国なので、とても移住がしやすいとの事です。
こんなシステムがあったの初めて知った~!
でも、なんかイギリス行くの勿体ない気がする。。。僕だったら料理や気候が良さそうな(行った事が無いので、イメージですが)ポルトガルの方を選ぶと思いますがねぇw。