航空会社:シンガポール航空
便名:SQ 424
フライト区間:シンガポール→ムンバイ
フライト利用日:2018年5月17日(木)
予定出発時刻:19:00発
実際の出発時刻:19:16発
予定到着時刻:21:50着
実際の到着時刻:22:57着
時刻表上のフライト時間:5時間20分
実際のフライト時間:6時間11分
機種:エアバスA380-800
利用クラス:ビジネス
座席番号:15A
機材番号:9V-SKF
機材導入日:2008年9月17日
今回一時帰国の最後の国際線です。この旧式フラットシート利用よって、現時点で存在するシンガポール航空のフラットシート4種類をすべて体験した事になります。
この旧A380機(ってシンガポール航空の殆どのA380が旧型ですが)に搭載しているシートは幅が30インチ(約76センチ)もあって、ビジネスクラスのシートとしては発表された2006年当時より今に至るまで航空業界最大の広さです。このタイプはもう導入されてからもうすぐで12年経ちますが、それでもとても快適で当時としてはかなりの改革的な進歩だったと思います。
飛行機に乗ると、とても明るいクルーが座席まで案内してくれました。これは確かに広い!ビジネスクラスでは無くて、ファーストクラスの様だ!!
座席配列は1-2-1。2階席です。
クルーが新聞を持ってきました。日本便で無くても日経新聞がありました!
旧A380機の良い点は、座席の横に収納ボックスがある事です。新型のA380にはありませんでした。丁度良いサイズで、色々放り込むのにピッタリ。パソコンもちょうど良い感じに入ります。
この機材は10年前に導入された比較的古いタイプのため、エンターテインメントは旧式タイプでした。
他フライトから乗り継ぐ乗客のフライトがまだ到着していないとの事で、若干遅延のアナウンスが。実はこのSQ 424便、過去の定刻率を調べると、ほぼ皆到着までに30分ぐらい遅延している。個人的な経験から、日本路線以外のシンガポール航空便って定刻率がそこまで高く無いです。
それにしても。。。本当にこの座席は広い!広すぎて、どう寄っかかればよいのか悩む程。とりあえず胡坐をかき、横にフカフカの大型枕2つを置き、やっと落ち着く感じです。大人2名が横に2人並べるほどの広さです。
離陸後、チャンギ空港の前を旋回。滑走路のネオンが見渡せました。
化粧室へ。旧型のA380機は、2階席の前方がビジネスクラスになっているので、一番前のトイレが飛行機の構造上かなり広いです。
離陸してから暫くして、スリッパ、靴下、アイマスクが提供されました。スリッパは他のフライトで頂いた分厚いのとは異なり、白くて薄っぺらいものでした。
離陸後の飲み物は、TWGの「1937 Black Tea」をアイスで頂きました。これは、フルーティーでフローラルな紅茶でほんのりベリーとキャラメル味がするものです。
そして、夕食がスタートします。メニューは以下の通り。飲み物は、往路ムンバイ→シンガポール便と同じものです。
まずは突き出しのサテーのサービス。空席が多いフライトだったためか、サテーはカートでは無く、最初から更に盛り付けられて提供されました。チキン2本とラム1本です。インド路線は牛肉がNGなので、ラムは牛肉の代わりですが、柔らかくて美味しいです。
このフライトは何故かソーヴィニヨンブランが飲みたく、お代わりを何倍もしました。たぶん、ほぼボトル一本終わらせたと思う。マスカットの味と香りが凄くあり、コクのある美味しいワインでした。銘柄は:2016/17 Wairau River Sauvignon Blanc, Marlborough, New Zealand。
このフライトでも、シグネチャーシェフによるインド風フルコース(メイン2種類)か一般の洋食フルコース(メイン2種類)かで選べます。往路ではインド風フルコースを楽しませてもらったので、ここは普通の洋食コースにしました。そして、ブック・ザ・クックから、今度はシンガポールのストリートフードでもある庶民スープ麺、ラクサーを事前指定しました。
洋食の前菜はまたもダック。。。大阪からのフライトもダックだったのに。味付けは若干異なりますが、ここではホタテ貝もあったのでポイントアップします。
味は相変わらず美味しかったです。
そしてメインのラクサー。これは、シンガポール発でスケジュール上のフライト時間4時間以上でしか指定ができません。シンガポール風ラクサーはココナッツとシーフードベースのスープに、春雨を太くした感じの米紛の麺が入ってます。付け合わせには鶏肉、海老、揚げ豆腐、ゆで卵、もやしが入っています。横にある、甘辛いサンバル<Sambal>ソース(注:南インドのサンバル<Sambar>とは別物です)を掛けて食べるとよるコクが出て美味しくなります。
今回利用した4つのフライトの中では一番美味しかったです。やはり航空会社の本拠地からの地元料理が一番ですね。若干薄味ではありましたが、サンバルソースをかけてちょうど良くなりました。
飲み物は地元風にアイスミロを。
機内でシンガポールのローカル雰囲気を味わっていたら、デザートもローカルフードでした。
その名もチェンドル。東南アジアのかき氷です。ココナッツミルクに、緑色の米紛ゼリー、小豆、氷等が入って、そこに豪華にココナッツアイスクリームがトッピングされています。う。ま。い。もっと量が欲しかった!!
その後、チーズとフルーツ。
白ワインがかなり体内に入ったのでこの辺で酔っぱらっています(笑)。肝臓のお口直しに、レモンジンジャーハーブティーを頂きました。チョコレートも4つもらっちゃいました。
そしてベッドメーキングをお願いします。旧A380機はシートが普通にフラットにならず、背もたれを前へ倒してベッドになります。レバーがあるのですが、初めてだと使いづらいのでクルーの方にお願いするのがベストです。
ご覧の通り、凄い広さです。。。大人2名とまではいきませんが、大人と小さな子供が一人ずつ一緒に横になれます。
足置き場に合わせるため、実際寝る時は斜めに寝る感じになります。
うーむ。快適すぎる。ビジネスクラスだとは思えない。明らかにファーストクラス並みの感覚です。快適度は一番最初に乗ったA350と良い勝負。こっちの方がプライバシー感は無いけど、とにかく広い。
到着前、座席を元に戻して今度はリラックスモードにしてみます。
これがリラックスモード。座席としては、これが最高です。これか、先ほどの様に背もたれを前へ倒してベッド状態にするかのオプションになります。
先ほど頂いた日経新聞を読んでいたら面白い記事が。ムンバイが、世界で一番駐在員の平均年収が高いとか。平均年収は2,000万円越え。これは、日本人だけでなく、世界各国の駐在員の平均値らしいです。ちなみに東京は1,400万円前後。ムンバイの家賃はある意味東京の一等地と同じぐらいかそれ以上ですからね。。。
さて、ムンバイになかなか到着しません。ムンバイ空港は同規模では世界で最も類を見ない一本の滑走路のみで全定期便を発着させており、ものすごく混雑が激しい空港でもある。そのため、大抵多くのフライトはムンバイ到着前にホールドさせられ、飛行機は着陸許可が下りるまでぐるぐる周辺を旋回します。
一箇所で旋回が終わったかと思ったらまた別の場所でもぐるぐる。。。しかも、この夜嵐があった様で発着ができなく、その分更に待たされました。
普段なら気にしないのですが、実はこの日、定刻に到着してから2時間25分後にデリー便へ乗り継がなければなりませんでした。しかもターミナル移動がある中で。
ムンバイ空港に着陸したのはかなり定刻より遅くなり、更には誘導路が混雑しているとの事で滑走路付近で長く待たされる。結果的に、チャンギ空港発は16分の遅れでしたがターミナルに到着したのは定刻より1時間7分も遅い時間でした。大阪便よりも長く飛行機の中に居た(笑)。
ドアが開くまで5分はかかるので、飛行機から降りたのは23:00を超えてから。次のインディゴ航空のフライトは00:15発で、45分前の23:30にはチェックインクローズをしてしまう。しかも、今回到着した第2から第1ターミナルまでの移動はタクシーで10分から15分は掛かる。となると、15分で飛行機を降りてからタクシーに乗らなければ間に合わない!果たして結果はどうなるか?次の記事で明らかになります!
<フライトの印象>
最後はちょうバタバタでしたが、ビジネスクラスというよりほぼファーストクラス並みのサービスでした。クルーと気軽にラクサーや機内食の話ができたり、飲み物が無くなるとすぐにお代わりをお薦めしてくれたり常に面倒を見て頂きました。シートは広く、このレベルはどの他社でも敵わないはず。既に導入されて10年以上経ちますが、実はこの旧式のシートが今まで4回乗った中で一番快適でした。凄い贅沢な気分にさせられました。そして、機内食も最高!ラクサー、チェンドルとローカルフードが楽しめたのは良い思い出です。今回の往復チケットは日本円で往復17万円前後。スターアライアンスのマイルも貯まり、とても良い買い物だったと思います。
【搭乗評価】
出発空港でのスタッフ対応:乗継利用のため評価無し
機内クルーの対応:☆☆☆☆☆
アメニティー・エンターテインメント・シートの設備:☆☆☆☆☆
シートの快適度:☆☆☆☆☆
機内食・飲み物のクオリティー:☆☆☆☆☆