航空会社:日本航空(JAL)
便名:JL 138
フライト区間:伊丹→羽田
フライト利用日:2021年12月20日(月)
予定出発時刻:20:15発
実際の出発時刻:20:11発
予定到着時刻:21:25着
実際の到着時刻:21:19着
時刻表上のフライト時間:1時間10分
実際のフライト時間:1時間08分
機種:エアバスA350-900
利用クラス:ファースト
座席番号:1D
機材番号:JA04XJ
機材導入日:2021年8月19日
やっぱりJALファーストクラスの料金設定は意味分からない!
消費者としては安い運賃は嬉しいのは確かです。が、どうしても無理をしている様にしか思えないのです。
今回の当日最終便のフライト運賃は、出発ギリギリの2日前で24,250円。他の同区間のフライトは36,650円だったので、希望のフライトが最安値でした。
ちなみに、今回の出発地高松からのフライトを手配していれば運賃は普通席で29,790円。伊丹発とほぼ同距離ですが、5,000円以上も高くなり、しかも普通席です。ただ、直前の料金としては妥当だと思います。
今回の伊丹発のフライトは、普通席であればファーストクラスより8,000円安い、16,250円でした。
飛行機好きとしては、これなら四国から在来線+新幹線+空港連絡バスに乗り継いで面倒臭くても伊丹空港まで行ってこのファーストクラスを選びます。
何故無理をしているか。
値段の割に、あまりにも提供内容が豪勢だからです。
まずはA350の機内から。
導入されてから4ヶ月しか経っていない新しい機材です。
座り心地の良い革張りのシートで、パーティションによってプライバシーがあります。座席の詳しい案内は前回の羽田→新千歳便で記載しております。
シートピッチはそれほど広くは無いです。国際線のプレミアムエコノミーより若干広い程度。国内線としては十分です。
前回のフライトが、2列目の窓際。今回は、対照的に、1列目の通路側を選びました。快適度は、個人的には若干1列目の方が2列目よりも足元スペースも広く感じられます。恐らく2列目は前のシートの下に食い込む形、1列目は壁があるだけでその様なブロックするスペースが無いからでしょう。
アメニティー
テンプール製の腰あたりの良いクッション、スリッパと靴べらのセット、ヘッドフォンとメニューが提供されます。
食事や飲み物が豪華!
離陸から着陸までたった45分なのに、これだけのものを提供されます。量だけでは無く、クオリティーも非常に高いのです。
夕食の時間帯は、料亭・レストランとコラボしたメニューが提供されます。
2021年12月は北海道にある、ファームレストランとの提携で夕食時のみに提供されるメニューでした。ミシュランガイドにも記載されたというレストラン。
そしてこちらがプレート。
メインはしっかりアツアツに温められて提供されました。これは意外でした。3年前のJAL国内線ファーストクラスメニューには、羽田⇄伊丹間の食事は常温で提供される、と記載があったので今回も冷めていると思っていました。
更に、パンまで温められて提供されたのです。やはりアツアツのパンも美味しい!
羊肉は独特の臭みが無く、身が多かったです。赤ワインでしっかり煮込まれていてとろける程柔らかく、食べやすかった。
ごぼうのポタージュは濃厚。横のカリカリベーコンを入れて頂きます。
そして前菜も大変素晴らしい内容。
スモークサーモンとモッツェレラチーズのロールと、タコのマリネ。最高に美味しかったです。
プリン(ブリュレ)はアールグレイの風味たっぷりのまろやかで濃厚。こちらも◎。
総合的に、今まで体験した機内食の中ではかなりトップの部分に入ります。機内食が美味しいとの評判のターキッシュエアラインズやオーストリア航空が提携しているケータリング会社のDo&Coと同等クラスかそれ以上。
これを、国内線で提供するとは!
ドリンクの種類も半端無い
さて、次はドリンクメニュー。こちらも豪華なドリンクだらけです。
幻の焼酎とも言われている森伊蔵や、JALのオンラインショップでレギュラーボトル7,040円で販売されているシャンパンを始め、プレミアムトマトジュース等、種類が豊富。
このフライトでは、JALオリジナルドリンク「スカイタイム」の「ももとぶどう」とシャンパンをお願いしました。スカイタイムは長年定番だったキウィ味しか知らなかったので、今回試す事ができて良かったです。個人的には若干キウィ味の方が好みかな。
A350限定の楽しみ:尾翼カメラで景色を楽しむ
JAL国内線機材で唯一尾翼カメラが搭載されているA350機。窓際に座らなくても、ある程度外の景色をモニターで楽しむ事ができます。
その他、個人モニターから様々なテレビプログラムを楽しむ事ができ、しっかりヘッドフォンも提供されます。が、こんな短時間で正直必要無い!
クルーは大忙し!!!
今回のフライトでは、前回と異なり食後に飲み物のお代わりを勧められました。シャンパンをお願いしました。が、もうこの時点では降下体制です!やはり伊丹→羽田便は短すぎる!
最後、トイレを確認するためにギャレーで順番待ちしていたらクルーは3名体制で猛スピードで乗客の機内食トレーを回収されていました。「短いフライトで大変ですね〜」とお声がけしたら、「申し訳ありません!」と何故か謝られてしまいました。
前回のフライトの様にクルーの残念な印象はありませんが、忙しすぎてサービス全体が機械的になっている印象でした(短いフライトなのでそうなりざるを得ない)。それは悪くありませんが、あまりにプレッシャーがある気がします。
トイレチェック
JALのA350のファーストクラストイレは至って普通でした。操縦室の横に1室あります。
【搭乗評価】
機内クルーの対応:☆☆☆☆☆
アメニティー・エンターテインメント・シートの設備:☆☆☆☆☆
シートの快適度:☆☆☆☆
機内食・飲み物のクオリティー:☆☆☆☆☆+
<フライトの印象>
簡単にまとめると、非現実を実現にするJAL。乗客の立場からしては最高ですが、ちょっと値段的にもサービス内容によるクルーの負担の観念からしても無理がある気がします。世界中でたった45分の飛行時間、しかも国内線でここまで提供する航空会社はまず無いと言っても過言では無いでしょう。