数年ぶりに、日本から出張でKさんが訪印。ランチの場所を決めるにあたり、どこが良いか相談したところ、オールドデリーの Haveli Dharampura にあるレストランが懐かしいとの事。
え?どこ??
ずっとデリーで旅行会社を経営していて、恥ずかしながら初めて聞いた名前!ハーヴェリーとは古い伝統的な民家の事を指し、ヘリテージホテルでもあるのです。
場所は、Googleマップで正確な位置が把握できますが、簡単に言うとジャマ・マスジッドから裏路地をキナーリ・バザールへ向かって歩いたところ。車ではもちろん行けません(近くで降りて、徒歩3〜5分ぐらい)。
あのごちゃごちゃしたオールドデリーの中で突如現れるオアシス。外観は結構うまい具合に他の建物とブレンドして目立ちませんが、門番に巨大な扉を開けられて入るとそこは別世界。
敷地はそれほど広くありませんが、すぐ前にレストランがあります。
その名も Lakhori。
メニューは2種類のコースメニューのみ
ここでは、基本食事はベジタリアンか、ノンベジのコースメニューだけ。分かりやすいw。金額は、ベジタリアンがRs. 1,900 + 税、ノンベジタリアンがRs. 2,400 + 税(2022年8月時点)。今回は後者を選びました。
因みに、オールドデリーはインドのB級グルメの中心地。流石に屋台はちょっと。。。という方にはピッタリな、B級グルメのコースメニューです。
シェフス・テイスティングメニュー(シェフお任せのコース)、これは楽しそう!
その前に、ドリンクを。
僕はジャルジーラと呼ばれる、レモンやミントとマサーラ(香辛料)がたっぷり入った甘くない飲み物を。参加した元同僚は普通にラッシーを。多分、普通の日本人の感覚だとジャルジーラはちょっときつい飲み物。この僕で、さえ、マサーラがあまりにも強烈すぎて、ちょっと後で腹がびっくりしていました(><)。
どちらにしろ、ウェルカムドリンクとしてカンジーと呼ばれる(ガンジーじゃないよ)、人参や唐辛子を発酵させた独特な飲みのがショットグラスで提供されます。
そしてインドのB級グルメ代表と言えば、ゴルガッパ(パーニープーリー)。それがコースメニューで提供されます。
屋台では無いような、ダヒー(ヨーグルト)が入ったちょっと高級な感じ。先にカリカリのプーリを食べて、その後グラスに注がれたトマトベースとミントベースの冷えたスープを飲みます。これは結構いけた!
次はほうれん草の葉を揚げたもの。初めて食べたけど、サクサクで美味しかった。
前菜はチキンティッカもどきと、ジャガイモを炒めてミントで味付けしたもの。
そしてスープ。トマトスープだけど、さっぱりしていて、飲みやすい。素朴な味で美味しかった。
この辺りで、結構腹が一杯になりますが、これからがメイン!ラム肉のカレー、チキンカレー、酸味の効いた芋の炒めたもの、そしてダール。付け合わせにビリヤーニとナーン(ガーリック&プレーン)。
ラム肉はしっかり煮込みされてとろける様に柔らかかった。チキンも美味かったし、酸味の効いた芋が結構なかなか!
デザートは、2種類から選べましたが、ウェイターさんが気を利かせてくれて、両方とも持ってきてくれました。後でチップを忘れずに渡しました(3人の席だったので、Rs. 100ずつ出し合って計Rs. 300)。
まずはインドの伝統的な濃厚アイスクリーム、クルフィー。これ、めっちゃ美味しかったです。
そしてもう一種類はフィルニーと呼ばれる、米を牛乳と砂糖で蒸したお菓子。これもなかなか。こちらは伝統的な粘土の容器で。
予約無しで12時に訪れた時はまだ空いていましたが、14時ぐらいになるともう完全に満席。この数ヶ月間あまり見かけなかった外国人が沢山来店して新鮮な光景でした。
率直な感想:これは良い!
これ、良い発見でした。大抵、観光客が訪れるインド料理は味付けが濃く、飽きやすいのですが、これは独特なメニューで、上品。種類も豊富だし、何と言っても安心してB級グルメのコース料理が食べれると言うのは中々無い。もちろん、定番のタンドリーチキンやバターチキンなどが希望であれば、ここでは無く普通のレストランへ行けば良いですが、少し変わったグルメを楽しむのであればここは結構おすすめです。Kさんのお陰で新たな発見ができました!
あ、でもくれぐれもジャルジーラは香辛料きついので飲み物選びは気をつけてね!
おまけ
部屋を見せてもらいました。正直、スタンダードの部屋は日本のビジネスホテル並みかそれよりも狭く、全て廊下を面しているのでちょっと落ち着かないかな。綺麗でバスルームもモダンですが、立地と建物以外だとわざわざここに宿泊する必要は無いと思いました(個人的な意見です)。スイートは普通のホテル並みにそこそこ広かったです。
ただ、屋上からの景色は最高です。
生活感が溢れる周りの家屋、そしてジャマ・マスジッドやレッドフォートが見渡せ、昔へタイムスリップした様です。