デリーは今寒波の真っ只中。とは言え、東京と比較すると気温自体は高いのですが、朝晩は霧が濃いので太陽は姿をあまり現さず寒々しいです。
この霧、実はデリーよりも、周辺地域の方が濃いのはご存知でしょうか?
え、大気汚染が酷いのは都市部だから、もっと凄くなるのでは?と思うかもしれませんが、実はデリーとその周辺のNCRは逆に産業活動などの熱でヒートアイランド現象になっているので、まだましなのです。
これは数日前のインド大手メディア、NDTVの記事。
衛星写真の通り、年末年始の北部平野地帯を襲来する霧は日本の国土と同じぐらい広さをすっぽり覆ってしまうのです。世界の屋根ヒマラヤ山脈が壁になってしまって気流の循環を悪くしまっている(笑)。
だから、この時期にアーグラやバラナシへ行くととんでも無く視界の悪い世界に遭遇しがちです。
↑アーグラとデリーを結ぶヤムナ・エキスプレスウェイ。スピード出すと危険なので、この時期の車の移動は通常の時期より余裕を持った日程が必要です。
↑これは12月下旬の午後3時頃の写真。デリーでも、なかなか日中の真っ只中でここまで視界が悪くなる事は稀です。
が、2月中旬頃から春の風が吹き始めると、3月下旬ごろまで最高の旅行シーズンがこのヒンドゥスタン平野一帯にやってきます。空はくっきり青く輝き、バラナシではガンジス川のご来光が眩しいです。
↑普段は濁りきったヤムナ川も、何故か空が青いせいか青く輝きます。
まとめ
侮れない真冬のヒンドゥスタン平野を襲う霧は、実はデリー首都圏はマシだった!?なので、この地域の旅行を計画するのであれば、少し時期をずらせば最高の旅行シーズンが到来します。2月〜3月に活発的に旅行を計画しましょう。コロナ禍でインドの旅行産業はかなりダメージを喰らっています。