中距離路線のビジネスクラスではJALよりも明らかにANAの方が機内食は豪華です。
例えば、昼食や夕食ではこれだけの違いがあるから。
<JALとANA中距離路線機内食比較>
JAL | ANA | |
アミューズ | × | ○ |
フルーツ | △ | ○ |
チーズ | △ | ○ |
軽食メニュー | カップ麺のみ | 種類が豊富 |
△は、メインの食事メニューには記載が無いが、軽食としてオーダーは可能。
ところが、北米・ヨーロッパ路線になると話は違います。
特に差が付けられているのは、長距離深夜便。
ここでは、日系2社の羽田発のフライトで検証してみましょう。
<ANAの深夜便メニューは寂しい>
ANAの対象便は羽田22:55発ニューヨークJFK行きのNH 160便。
フライト時間は13時間前後。
離陸後はアミューズと軽食のみ。
ガッツリ食べたいなら、サンドイッチや丼もの、ラーメンやうどん等のプチジャンクフード系のみしかオプションはありません。
夜の出発はそれほど遅くないので、夕食抜きで搭乗する乗客も多いはず。しかも、他のアジア各都市から乗り継いでいる人の方が恐らく多いのでしっかりした食事を期待されてもおかしくない状況。
ビジネスクラスでこの内容は非常にお粗末。
では、到着前(とは言え、離陸してから10時間ととても長い時間待たなければなりませんが)のメインの食事は?
となると、これまた質素!
チョイスはたった2種類。しかも品数も非常に少ない。
洋食メニューなんてエコノミーか!と思わせるような内容。副菜も無く、コストカットが鮮明なシンガポール航空のエコノミーと同等レベル!!
実はこのメニュー、軽食の種類が少し増えるぐらいでフライト時間が5時間前後のベトナム路線とほぼ遜色無い。
ANAさん、これはアウトです。
離陸後の食事が軽食のみであれば、せめて到着前にはガッツリとした機内食を提供しましょう!
<JALのメニューの豊富さは天と地の差>
羽田00:10発ロンドン行きのJL 41便で検証してみましょう。
フライト時間は14時間前後。
メニューの内容がとても豊富です。
軽食に関しては品数はANAと類似していますが、サンドイッチやアイスクリームは種類が豊富だしサラダも少し凝っている。また、ANAに多いプラントベースは好みが分かれるでしょうが、JALではしっかり肉を使用している(ベジタリアンやビーガンにとってはANAの方が優しいかもしれませんが・・・)。
でも軽食メニュー、まだ終わりません!
こちらはいつでも注文できる、ガッツリ系の軽食メニュー。ANAのメインの食事と似ていますね。
そしてまだまだ続くメニュー、本番はこれから!
現地到着時刻が早朝であっても、日本時間では昼時なのかしっかりと昼食や夕食と同じガッツリしたコースメニューが提供されます。とても満足な内容です。
日系2社でこれだけの違いがあるとは・・・
まとめ
この比較はあくまで深夜便の対象であって、日中便ではANAでもしっかりした食事が2回提供され、軽食メニューも同じ様にあります。問題は深夜便があまりに簡略化されすぎてしまっている。今や日系の北米路線は日本人よりも東京を経由地としてアジア各都市から移動する乗客が多い事があるので、ビジネスクラスの醍醐味であるフルコース料理を一度でも提供した方が満足度をアップできるでしょう。