情熱は凄いもので、小学生低学年の頃から乗った航空会社と機種を全部覚えているのですよね。
その中の99%は何かしらの各フライトからの記憶が残っています。
1992年〜2023年7月までに搭乗した数は654回。
その中で、最も感動した場所の景色をピックアップしたいと思います。
第3位:アフリカ中央部の火山地帯
ウガンダとコンゴ民主共和国の国境沿いに位置する、ルウェンゾリ山脈にはアフリカで3つ目に高い山(キリマンジャロ山とケニア山に次ぐ)、スタンリーピークがあり、赤道直下でありながら万年雪や氷河が残ります。
その麓はいくつかのクレーターが点在し、幻想的な光景を生み出していました。
眼下にあるクイーンエリザベス国立公園では野生動物が多く生息し、象の群れをしっかり飛行機から眺める事ができるのもボーナスです。
第2位:グリーンランドの氷河
大部分が氷に覆われた世界最大の島。中央部ではなんとその深さは3,000メートルもあり、高度1万メートルの上空から眺めてもその厚さが良く伝わってきます。
人類がほぼまだ足を踏み入れれていない謎に満ちた世界。
ロシア上空を回避中は、東京発ヨーロッパ行きの一部(ロンドン、ヘルシンキ、パリ、アムステルダム、コペンハーゲン等)でグリーンランドの上空を通過しますね。
第1位:ヒマラヤ・カラコルム山脈
世界の屋根の近くを飛ぶのは感動ものです。
ヒマラヤとカラコルム山脈は重なっており、合計すると東西数千キロにも及ぶ広大な地域。
両山脈は8,000メートルを超える高峰が並びますが、実は見た目に大きな違いがあります。
カラコルム山脈の方が険しい。谷間から直角の様に聳え立つ様な山々が多いです。
<カラコルム山脈>
主にパキスタン実効支配地域内に跨る山脈ですが、実はここは世界でも数少ない、7,000〜8,000メートル級の山々の山頂付近を飛び越えるルートが存在し、頻繁に国際線が行き来します。
特に、ドバイやアブダビ、ドーハ、アディスアベバから日本へ飛行する際、季節によってこのルートが選ばれる。
その高さから、眼下の氷河には手が届きそうな程とても近くにある様な錯覚があります。
以下は、アブダビ発成田行きで深夜の時間帯に撮影したもの。光の関係で非常に画質が粗いですが、肉眼で見えないところを撮影できたので良かったです。
↑結構スレスレです(恐)
<ヒマラヤ山脈>
ヒマラヤ山脈の北側は広大なチベット高原。平均高度が標高4,500メートルとあまりに高地のため、緊急着陸をする際に気圧の関係で必須の高度3,000メートル以下の低空飛行ができない。
そのため、ヒマラヤ山脈を超えるフライトは、ラサ等チベット高原にある空港へ目的とする航路以外で上空を飛ぶ事はありません。
現在、外国人が中国領内のチベットを自由旅行するのは厳しいため、この中で唯一日本人でも気軽に乗れるルートとしては、チベット高原の西端にあるインドの一地方、ラダックのレーへ飛ぶフライト。
インドの首都ニューデリーから本数はとても豊富。
※gcmap.comで作成
距離は羽田⇄広島ぐらいですが、その間の地形は窓から釘付け状態になります。
5月にこの区間を飛行すると気候の変化の凄まじさを感じさせられます。
出発地デリーでは日中の気温が45℃に達するのに、ここレーは富士山の山頂とほぼ同じ高度である事から早朝はまだ0℃前後。周辺の山々はまだ雪が残る、完全の別世界。たった1時間の飛行時間で、これだけ違うのです。
このデリー⇄レー路線は、カラコルム山脈横断ルートと異なり、この辺りはそこまで高い山は無く、最高でも6,000メートル級。
ヒマラヤ山脈の東部だと、エベレスト山やカンチェンジュンガ等8,000メートル級の山々を近くで眺める事ができます(反対側はチベット高原になるため、山脈を横断ルートは無い)。
以下はインドのデリーから国内線で東部へ飛行する時に撮影したエベレスト山と世界第3位のカンチェンジュンガ山。
富士山も素晴らしいけど、その2.3倍の高さを誇る世界一の山の迫力はレベルが違います!
まとめ
だから窓際は楽しい!景色の良いフライトは一生の思い出になりますし、座席指定代を除きタダなので価値があります。最高の展望台ですね。
皆さんのとても感動した飛行機からの景色はありますか?