今回の台湾訪問はあくまでスターラックス航空に往復乗ることでしたが、折角なので丸々台北近郊に1日滞在する事にしました。
前から興味があった場所が3つあり
①猫村として有名なホートン(猴硐)
②「千と千尋の神隠し」の舞台になったジューフェン(九份)にある古い茶店
③日本統治時代から残る神社
それぞれ説明していきます。
ホートン(猴硐)は落ち着いた山岳地帯の集落
まずはずっと行ってみたかった猫村。
ここは日本統治時代に炭鉱の集落として栄え始め、以降人口が増えると共にネズミ取りとして連れてこられた猫が繁殖する様になったらしいです。
炭鉱産業も衰え、人口は徐々に減っても猫は減らない。
そこで、地元のコミュニティーが多く居る猫を去勢させ、ワクチンを打たせると共に住民と共存しています。
<ホートンまでのアクセス>
台北駅から、フアリエン(花蓮)等東へ向かう鉄道に乗ります。
各駅停車で、大体1時間ぐらい。
途中、ルイファン(瑞芳)で乗り換える必要になる場合が多いです。
↑左端を更に進むと台北駅。
また、観光地として有名なジューフェン(九份)からタクシーでたった15分と近いので、セットで訪れても良いかもしれません。
<もう駅から猫だらけ!>
レトロな鉄道とレトロな駅舎なホートン駅。
山岳地帯の谷間にあり、どことなく四国の土讃線で徳島県の山中で途中下車した感覚です。
↑一番最初に出会った猫様は気性が荒かった。
でもその他の子たちはかわいかった。
さて、改札を出ると、栄えている出口と、こじんまりとした「猫村」と呼ばれる、線路を隔てて反対側の出口の2箇所があります。
「猫村」へは歩道橋で。
途中も猫だらけ。
↑ホートンで一番おデブちゃんだったこの子は、目が合うとひっきりなしに「ご飯ちょーだーい」と鳴いてた。
<猫村にはカフェやお土産物屋が並ぶ>
「猫村」出口からホートンの集落が展望できます。
さて、大事なものを日本から持ってくるの忘れました。
それは・・・チュール!!!
でも、心配ありません。現地で購入が可能ですが、高い・・・
一本40元(184円)、四本で99元(455円)。
日本から持参するのがベスト!
今度は駅の反対側、栄えている方へ同じ歩道橋を渡って向かいます。
<栄えている方の出口は飲食店と博物館がある>
静かな「猫村」と対照的に、こちらは飲食店や炭鉱の歴史を語る博物館があり、これは結構見応えありました。
また、少し歩くと神社の跡があります。
でも、まず先はこちら側の猫から。
↑この白ちゃんは片目が潰れていたので、チュール2個与えました。
この村で一番痩せていた。
頑張ってね💪🏻
あ、こちらはすしまるのインドで保護した猫にゃにゃ。
どさくさに紛れてしまった・・・(笑)
この子も保護した当初は痩せ細っていましたが、あれから6年も経過しました。
<台湾カキ氷を頂く>
65元(300円)でこの辺りの名物である、タロイモの団子が入ったカキ氷を食べました。
ゼリーやジャックフルーツ?の実が入ってボリュームもたっぷり。
川沿いを徒歩10分ぐらいの場所に、神社の跡地があります。
<日本統治時代の名残が保存されている炭鉱博物館(猴硐煤鉱博物園)>
凄い立派な炭鉱関連の歴史を伝える博物館がありました。
なんと入場料無料!
そして写真撮り放題もOK!
展示物の表記は中国語と英語のみで日本語はありません。
日本時代の産業遺産を大切にしてくれているのはとても嬉しい事です。
次は山の裏側にある、台湾の一大観光地、ジューフェン(九份)へ向かいます。
山岳地帯を跨いでハイキングでも行ける様ですが、ここは列車で一駅、ルイファン(瑞芳)まで戻り、そこからバスで向かう事にします。
「千と千尋の神隠し」の舞台になったアーメイチャーロウ(阿妹茶樓)へ!
台北であまり外国人の姿を見かける事なかったですが、ここジューフェンはさすが一大観光地だけあって、世界中の旅行者がひっきりなしに歩いていました!
さて、ここで興味があるのはジブリの舞台になった古い茶店だけ。
迷いました(笑)。
中心である、飲食店が並ぶ一番栄えている「老街」を適当に歩いていればいつか当たるだろうと思いきや、端まで辿り着いても見当たりません。
端付近で、右折しなければならなかった。
最終的に辿り着きました。
入口で、テラス席か、エアコンの効いた店内のどちらを希望か聞かれます。
もしそこまで暑くなければ、テラス席から眺める景色が絶景ですので、おすすめです。
お茶は色々の種類があって、アイスティーを頼みました(写真には収めていませんが)。
お菓子とのセットで、1,600円ぐらい。
まぁ、ゴミゴミした中でオアシスの様な空間なので、場所代と考えれば。
台北市内にある圓山水神社は生きていた!
台北へ戻り、今度は山の中にある神社を訪ねる事に。
何故、ここに興味があったかと言うと、単純に日本国外で神道の神社をほぼ見かける事は無い事。
もう一つは、アジア各国で戦前・戦時中日本の占領下にあった場所は複雑な歴史観が残るため、神社が保存されているという事は、その歴史に対して肯定的と考えても良いかもしれません。
よく台湾は「親日家が多い」と言われますが、これが最もその証でしょう。
<水道局職員によって修復された神社>
この圓山水神社は、地下鉄の剣潭駅から降りて道路を渡った反対側にある場所から、裏山を登っていきます。
水道局?「台北自来水事業処陽明営業分処」の入口脇にある、階段を上がっていきます。
日本統治時代に、最も日本政府が力を入れた台湾でのインフラ事業が水道の整備。
当時この地に、浄水場を設け、今でもその名残があります。
この神社、驚いたのは、ただの遺跡かと思いきや、しっかりお供物をされていました。
お線香と南国風のお榊が!
終戦後、日本が台湾から撤退して中国領となり、日本と敵対していた中国国民党が台湾を占領してから日本時代の遺産は撤去される様に。
1980年代後半に国民党一党独裁の歴史に幕を閉じ、民主化によって初めて内省人と呼ばれる日本統治時代を経験した事のある地元の台湾人で成り立つ政権になってから、過去の歴史を再評価する様になった様です。
同時に、この頃に水道局の職員がこの神社を復活させたそうです。
<モールのレストランでは大戸屋が大人気!>
さて、宿へ戻る時に立ち寄ったショッピングモールにあるレストラン街。
どこもすぐに店内に入って座れたのに、とある1箇所だけは多くの順番待ちが・・・
大戸屋!
自分は、地元の惣菜店で好きなローカル飯を頂きました。
旅行中はどうしても野菜不足になりがちなので、葉物や食物繊維を好きなだけ摂れるのはありがたい。
↑これで合計125元(590円)。
味付けは、和風と中華の間ぐらい?
<街路樹が多く緑豊かな台北市内>
台北は街路樹が多く、自然が多く残ってとても気に入りました。
ただし、問題は一点・・・英語がそこまで通用しない。
当たり前ですが、日本語も、観光地以外だとほぼゼロ。
昔はご年配者がよく日本語を話されていたそうですが、なんせもう戦後80年近くなっているので、その世代はどんどん少なくなっています。
まとめ
台湾は良いところ!猫はのびのびと暮らしているし、インフラ設備はしっかりしているし、清潔で食べ物や飲み物の種類が豊富。国がこじんまりとして交通の便が良いので、短い日数で色々周遊できるのもプラスです。日本から一番息抜きできる近い海外として最高の場所です。