JALマイルの賢い vs 勿体無い使い方

JALマイレージバンクでそこそこのマイルが貯まったとします。

さて、どう使いますか?

マイルは価値が貴重なので、フル活用をできるだけした方が良いです。

JALマイルの賢い使い方

<賢い使い方①:自社国際線の人気路線を繁忙期に予約するなら一年前から!>

JALマイルを自社のJAL運行便で発券する場合、必要マイル数が需要に応じて変動性になっているため、場合によっては一番安い時と高い時を比較して5倍以上の開きがある場合があります。

例えば、東京→バンコクをビジネスクラスで検索してみましょう。

一年先であれば、40,000マイルの枠で確保できます。

一年後は40,000マイルで乗れる
一年後は40,000マイルで乗れる

これが3ヶ月先の繁忙期になると、130,000マイルも使用しないと特典航空券を入手できない日まであります。

確保できたとしても、現地成田発現地深夜着のフライトとか、しまいには関空経由というのも不便なオプションしか空席が無かったり。

直近の日付だと130,000マイルの日もある
直近の日付だと130,000マイルの日もある

ゴールデンウィークや年始年末等集中的に混みやすい場合は特に注意!

希望するフライトの出発日の360日前、日本時間の0時に特典枠が開放されるので、最安マイル枠を確保するならこの時間ぴったりにゲットする必要があります

JAL特典航空券の予約開始日案内
JAL特典航空券の予約開始日案内

各便たったの1席しか開放されないファーストクラスの特典枠は、スピード勝負!

ビジネスクラスでさえ、最安の特典枠は各フライトたった2席しか開放されず、それが埋まると徐々に必要マイル数がアップしていきます。

往復で予約したい場合は、片道ずつで予約しましょう

片道×2も、往復も必要マイル数は一緒なので。

何故往復チケットで予約するとNGかと言うと、この場合帰路の日付の空席が開放されるまで往路便の予約も待たなければならず、その間に往路の希望フライトに空席が埋まってしまう可能性が高いからです。

<賢い使い方②:できればビジネスクラス以上がお得!>

有償チケットだと数十万円、場合によっては100万円を超える事にもなるビジネスクラスやファーストクラスは流石に一般市民には手が届きません。

しかし、マイルであれば、必要マイルの他に燃油サーチャージ等含む諸税の数万円を追加するだけで、特典航空券を確保する事ができます。

例えば片道200万円にもなる羽田→ニューヨークのファーストクラスチケット。

羽田→NY最安値片道運賃
羽田→NY最安値片道運賃

それが、レギュラーシーズンだと85,000マイル+45,760円で確保できます(この情報は2024年半ばなので、燃油サーチャージが下がった2025年1月現在は3万円台になっています)。

2月と4月のローシーズンだと、更に低い70,000マイルです!

羽田→NY片道必要マイル数と諸税
羽田→NY片道必要マイル数と諸税
国際線ファーストクラス特典枠シーズンチャート
国際線ファーストクラス特典枠シーズンチャート

<賢い使い方③:必要マイル数一律の提携航空会社を検討する>

JALマイルは自社だと変動性により、場合によっては凄まじいマイルが必要になる時がありますが、提携航空会社の特典航空券は一律なので自社よりも大幅にお得に発券できる場合があります。

それだけでは無く、JAL自社よりも燃油サーチャージ等の諸税が大幅に安い場合があり、一石二鳥の可能性も。

この良い例が、東京⇄パリ路線です。

エールフランスはJALマイルで発券する事ができます。

7月16日〜7月22日で東京からパリへの往復チケットビジネスクラスを検討してみましょう。

まずは、JAL。

まだ半年後ですが、もう必要マイル数は高すぎです!!

なんと440,000マイル+74,370円!!

JAL便羽田→パリ必要マイル+諸税
JAL便羽田→パリ必要マイル+諸税
JAL便パリ→羽田必要マイル+諸税
JAL便パリ→羽田必要マイル+諸税
JAL便合計必要マイルと諸税
JAL便合計必要マイルと諸税

因みに、最安マイル時は片道55,000マイルなので、110,000マイルで発券できるところを4倍も支払うのは馬鹿らしいです。

次にエールフランス。

往復たったの110,000マイル+28,160円で済みます!

フライトは往路AF 279便と、復路AF 282便です。

エールフランス東京⇄パリ往復検索
エールフランス東京⇄パリ往復検索
エールフランス東京⇄パリ往復必要マイルと諸税等
エールフランス東京⇄パリ往復必要マイルと諸税等

まとめると:

東京⇄パリビジネスクラス往復

航空会社 必要マイル+諸税
JAL(特定日の日付指定) 440,000マイル+74,340円
JAL(最安枠空席あり時) 110,000マイル+74,340円
エールフランス(常時) 110,000マイル+28,160円

エールフランスは必要マイルが低いだけで無く、諸税も安いのでかなり価値ありますね。

因みに、JAL自社と異なって提携航空会社の特典航空券は全行程の距離ベースで換算されるので、片道×2区間にするととても損する事になり、できるだけ全ての区間を一つの航空券に纏めるのがお得です。

JALマイルの勿体無い使い方

<勿体無い使い方①:LCCが運行しているルートのJALエコノミー特典航空券>

JALが就航している多くの都市は、同時にLCCが競い合っている場合があります。

例えば、ソウル、台北、マニラ、バンコク、クアラルンプール、シンガポール、ホノルル、サンフランシスコ等。

このLCCには、JALの子会社であるZIPAIRも含めます。

JAL自社特典航空券の諸税分と、LCCの総額の方が安い場合もあるぐらい。

例えば、9月15日の東京→バンコク。

JALだと、最低12,500マイルが必須な上に、諸税が18,600円ですが、ZIPAIRだと総額で最安値が20,906円と、ほぼJAL特典航空券の諸税分と価格が変わりません。

JAL東京→バンコク片道エコノミー特典航空券
JAL東京→バンコク片道エコノミー特典航空券
ZIPAIR片道東京→バンコク片道運賃
ZIPAIR片道東京→バンコク片道運賃

ただし、ZIPAIRの運賃には受託手荷物や座席指定、機内食等は別途有料となり、更に基本的にキャンセル不可など条件が厳しいです。

JAL特典航空券であれば上記は全て含まれている上に、キャンセル手数料は3,400円のみなので急な予定変更の際にも便利である事は確かです。

<勿体無い使い方②:繁忙期に直前での手配>

先程の例でご理解できる様に、JAL自社で特典航空券を発券する場合は大幅な必要マイル数の変動があります。

そのため、直前の手配だと余程空席が目立つ便で無い限り、マイル使用は勿体無いです。

<勿体無い使い方③:日本の国内線で利用する>

海外には行かない!と言うのであれば話は別ですが、もし国外旅行も視野にある場合、国内線でマイル使用するのはお得感があまり無いかもしれません。

例えば東京⇄札幌・福岡は片道普通席の特典航空券は8,000マイル必要ですが、バンコクへ行くのに最低12,500マイルであれば、距離としては結構割高でしょう。

国内線特典航空券必要マイル数(Eゾーンの場合)
国内線特典航空券必要マイル数(Eゾーンの場合)

まとめ

もし最低マイルでJAL自社特典航空券を発券するなら、できるだけ1年前に手配する事がおすすめです。もし既に必要マイル数が高い場合には提携航空会社だと一律なので、大分お得に発券できる可能性があります。逆に直前での手配や、LCCが競争をしている区間のエコノミークラス特典航空券はあまりお得感が無いかもしれません。

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