JALとANAでは大まかにビジネスクラスで提供される機内食のスタイルが3種類に分かれています。
短い韓国路線、韓国以外の近隣諸国路線、そして中距離路線以上です。
近隣諸国路線までは前菜からデザートが全ていっぺんに提供されるワントレイサービスですが、中距離路線以上になると前菜、メイン、デザートと3回のフルコースに分けられます。
では、どこまでが近隣諸国路線で、どのから中距離路線以上になるのでしょうか。
正確な定義は無く、両社で基準が分かれているのでホームページで機内食のメニューを確認してみたいと思います。
ただし、中距離路線以上でも、内容が簡素になりがちな深夜・早朝出発便は対象外です。
両社の場合(深夜便と早朝出発便を除く)
メインのチョイス | コースの回数 | |
韓国路線 | 1 | 1 |
近隣諸国路線 | 2(和か洋) | 1 |
中距離路線以上 | 3(和か洋か洋) | 3 |
JALの基準
近距諸国路線に含まれる国・地域 | 台湾、香港を含む中国全土、フィリピン、グアム、ハワイ |
中距離路線以上に含まれる国・地域 | 全ての欧州・北米(ハワイを除く)、カタール、インド、オーストラリア、インドネシア、シンガポール、マレーシア、タイ、ベトナム |
ANAの基準
近距諸国路線に含まれる国・地域 | 台湾、香港を含む中国全土、フィリピン、ベトナム、ハワイ |
中距離路線以上に含まれる国・地域 | 全ての欧州・北米(ハワイを除く)、インド、オーストラリア、インドネシア、シンガポール、マレーシア、タイ |
結果:ベトナム路線が両社で異なる
機内食は結構な違いがある!
ANAの近隣諸国路線機内食、ANAの中距離路線以上の機内食、そして同じベトナム線で提供されるJALの中距離路線機内食を全て和食で比較してみましょう。
<①ANAの近隣諸国路線機内食>
短いフライトに適したワントレイのサービスです。

和食のデザートに関してはパッケージされたもので、ちょっとグレードダウン。
ただし、JALと異なるのは食後の軽食メニューがとても充実しているので、いつでもサンドイッチやラーメン、スープやアイスクリームを注文する事ができます。
とは言え、炭水化物系がメインの軽食であるので、ちょっとジャンク感もあります。

<②ANAの中距離路線以上機内食>
一気に豪勢になります。
アミューズから始まり、前菜、メイン、そしてデザートの順に提供される様になります。




更に、ベトナム線と同様に食後はいつでもオーダーできるラーメン等の軽食メニューも充実しているので、腹を空かせる事はありません。
<③JALの中距離路線以上機内食>
ベトナム線だけで比較すれば、JALの方がはるかに豪勢です。



アジアの中距離路線では、ANA程軽食メニューが充実していませんが、最低チーズとJALオリジナルカップ麺がいつでも注文できます。

他のアジア中距離路線機内食はJALよりANAの方が優秀!
ベトナム路線では確かにJALの方が機内食では充実していますが、他のアジア中距離路線ではANAの方がJALには無いアミューズが提供され、デザートにフルーツやチーズを同時に指定できる上に、軽食メニューの種類が豊富なのでANAの方が軍杯は上がります。
まとめ
日系二社は大抵どの路線も機内食のレベルを合わせていますが、例外なのがベトナム線。JALはフルコース料理を提供するのに対し、ANAは近隣諸国路線と同様のワントレイサービスとなっています。ただし、ANAでは軽食メニューは充実しているので腹を空かせる事は無いはずですが、ジャンク感があるので満足感は薄れるかもしれません。