できれば避けたいビジネスクラスの座席ワースト6選

ビジネスクラスほど、快適性にばらつきがある座席はありません。

この記事では、筆者が体験したビジネスクラスの座席の中でできるだけ避けたいな、と思った現在でも現役のタイプでシェアします。

6位:JALスカイスイートIII

え、あのスカイスイートIIIが?と思われるかもしれません。

初めて乗った時はそこまで違和感が無かったですが、他社の同タイプであるリバースヘリンボーン式の座席に慣れると、かなり圧迫感を感じられます。

中距離路線なら優秀ですが、これが10時間を超える長距離フライトになるとあまり乗りたくないかな、というのが率直な意見です。

実際、ロサンゼルスやドーハへもこのスタイルが搭載されているボーイング787-9で運航されています。

フルフラットになるし、足置き場の奥行きも申し訳無く、プライバシーもバッチリあるのですが・・・

JALスカイスイートIII
JALスカイスイートIII
JALスカイスイートIII
JALスカイスイートIII

あくまで、他者と比較した上での相対的な判断で、決して快適で無い訳ではありません。

なんせ、ANAであればもっとゆったりしたスタッガードシートがライバルになるので、こちらの方が落ち着きますね。

5位:オーストリア航空777

スイス国際航空777、マレーシア航空A350/A330、タイ国際航空A330にも同タイプのシートが搭載されています。

隔列座席数が異なるスタイルで、スタッガードに似ていますがそれよりも更に座席を詰めるので、全席通路アクセスではありません。

オーストリア航空777ビジネスクラス
オーストリア航空777ビジネスクラス

このシートの弱点は、座席幅が狭くてエコノミークラスより若干ゆとりがある程度。

サイドテーブルが広く、その下は後ろの乗客が足を置く場所になっています。

フルフラットになりますが、足置き場も小さいボックスになっているので自由に動かせず、あまり快適とは言えない座席でした。

フラット状態
フラット状態

4位:コリンズ・エアロスペース社ダイアモンドシート

ペアで斜めにアレンジされた座席で、多くの航空会社で一般的です。

日本に乗り入れているエアラインでは大韓航空A321neo、チャイナエアラインA321neo、スターラックス航空A321neo、エバー航空A330-300の一部、エアチャイナ777、アエロメヒコ787、カタール航空A330、KLMオランダ航空A330、エチオピア航空787-9/A350の一部に搭載されています。

フルフラットシートになりますが足元が狭いのが難点です。

短距離路線では全然ありですが、中・長距離路線だとちょっと避けたくなります。

もう一つのデメリットは、座席周りの収納スペースがあまり無い事ですね。

サウディア航空777ビジネスクラス
サウディア航空777ビジネスクラス
足元が狭い
足元が狭い

3位:ルフトハンザ航空のビジネスクラス

2025年にもなって、大手航空会社で最も全席通路アクセスのビジネスクラス座席が搭載されていない航空会社がルフトハンザ航空。

こちらもコリンズ・エアロスペース社のダイアモンドシートに似て足置き場が狭くなっていますが、それ以上に座席によってはシートが向かい合わせになっているため見知らぬ人が隣に座ると結構違和感があります。

ルフトハンザビジネスクラスシート
ルフトハンザビジネスクラスシート
狭い足置き場
狭い足置き場
お隣との距離が近い
お隣との距離が近い

2位:斜めフラットシート

短距離路線ではJAL787-8のシェルフラットシートを始め、アシアナ航空A330、チャイナエアラインA330、エバー航空A330の一部等、多く見られます。

数時間程度の日中フライトであれば全然問題無いです。

が、成田線にも導入されているエチオピア航空の787-8は今でもこのタイプが現役。

これらの一部には、斜めにフラットになるシートが搭載され、快適さはフルフラットより劣ります。

エチオピア航空787-8ビジネスクラス
エチオピア航空787-8ビジネスクラス

意外に斜めフラット座席が主流になっているのはエミレーツ航空の777です。

現在同機材で運航の羽田路線では新型フルフラットシートが搭載されていますが、他の10時間を超える長距離路線でも遠慮なく導入されている時代遅れな斜めフラットシートはまだ一般的。

しかも真ん中座席もあり!

エミレーツ航空777ビジネスクラス
エミレーツ航空777ビジネスクラス

1位:欧州系のナローボディ機(近距離路線機材)

もし初めて乗る方であれば詐欺だ!と思うかもしれません。

なんせ、エコノミーと同じ座席なんですから(笑)。

エコノミーと差別化している点は、隣席がブロックされる事。

例えば、3−3配列であれば、真ん中の座席は誰も座りません。

小型機の2−2配列であれば、事実上の全席通路アクセスになります。

ルフトハンザA319ビジネスクラス
ルフトハンザA319ビジネスクラス
シートピッチもエコノミークラスレベル
シートピッチもエコノミークラスレベル

ビジネス・エコノミー一緒の座席であれば需要に応じて、それぞれの座席の比率を変更できるので航空会社としてはメリットが高いでしょう。

あとはカーテンの位置をずらすだけで良いので。

近距離路線用ですが、場合によっては中東やアフリカ方面へもこのタイプが活躍する場合があります。

その場合、4〜5時間缶詰状態になる時があるので、これでビジネスクラス扱いされると少々キツイです。

まとめ

同じ路線でも、仕様機材によってビジネスクラスの座席タイプは大分変わってくる事があります。本数の多い日台・日韓・日タイ路線等が良い例です。欧州系のナローボディ機を除けばどれもエコノミークラスより全然快適である事は確かですが、できればよりゆったりとしたシートに座れれば飛行機の旅も更に充実できるでしょう。

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