ダラス訪問の帰路はJALのビジネスクラスに乗りました。
同クラスのノンストップ便しては人生最長の6,436マイルです。
フライト時間は13時間40分でした。
しかし、あまりに快適すぎて実にあっという間でした。
良かった点6つと微妙だった点を4つをに分けて10選並べてみます。
微妙だった点の2つは前回投稿したファーストクラスの印象とポイントが被ります。
同社のファーストクラスと同様に、次回のベストビジネスクラス〜すしまるの航空会社ランキングで従来よりランクアップする予定です。
良かった点①:優れた座席のデザイン性
通常、ビジネスクラスの座席はフルフラットにする代償として、足元の奥行きが短い、収納スペースが無い、シートが狭い等、何かしらの快適さが犠牲になる事があるのですが、JALのA350-1000のシートはこれらがとても良いバランスでデザイン性が保たれていました。
ここまで完璧に近いシートはカタール航空のQスイート以来です。

良かった点②:プライバシー感が半端ない
現在ビジネスクラスで次々ドア付きの完全個室型を導入する航空会社が増えましたが、結構「なんちゃって」ドアが多く、閉める時にあえて若干の隙間ができたり、高さを低くしているので閉めていても通路を歩く人と目が合ってしまう事もあります。
しかし、JALは客目線でしっかりプライバシーを確保する様に、座席を囲う仕切りやドアを高くして、隙間を完全に埋められる形に仕上げました。
ドアを閉めると本物の個室の様です。

良かった点③:2種類のマットレスが用意されているのは前代未聞!?
JALの長距離路線ではなんと2種類のマットレスが用意されていました!
座席カバーの様なものと、厚手のエアウィーヴです。
エアウィーヴは離着陸時には使用できないので、座席カバーがあればずっと快適にシートの上で寛げます。
座席の上に直に寝るのは抵抗ありますからね。
他社ではエアウィーヴの様な厚手のマットレスをビジネスクラスで提供するのは稀で、以下の写真の様な座席カバー1種類のみが用意されるパターンが多いです。

良かった点④:日本発のファーストクラスよりも洋食フルコースの内容が充実していた
往路の羽田→ダラス・フォートワース便ではファーストクラスに乗って機内食の洋食がとてもしょぼかった事を触れましたが、なんと復路のアメリカ発で、ビジネスクラスなのにこちらの方が全体的に洋食のフルコース内容が充実していました。
往路の前菜はファーストクラスとは思えない「介護食」同然だったのに、帰りのビジネスクラスの方がはるかに見栄えも良いし、種類も豊富でボリュームもあり。
前菜だけで判断すると、今まで乗ったビジネスクラスでは最も充実していた内の一つです。

良かった点⑤:軽食メニューのオプションがとても豊富
JALの長距離路線はフルコース以外の軽食(アラカルト)メニューがとても充実しています。
できれば全部試してみたかったけど、無理!!
ホットミールの選択だけでも、7種類もありました。
ここまでチョイスの豊富な軽食メニューでJALに勝てる航空会社は恐らく無いと思います。
これらはテレビ画面から指定できるのも便利でした。

良かった点⑥:クルーの対応が丁寧で迅速
日系航空会社の強みは安定したクルーの対応ですね。
搭乗時から降機時まで、とても面倒を見て頂いている実感があります。
外資系だとビジネスクラスでは着席時に挨拶に伺う事はあっても、JALの様になかなか着陸時もお別れの挨拶をする事は稀です。
食事時はいつも「お口に合いましたでしょうか」と気にかけてくれるし、グラスは空になったら常にドリンクのお代わりを勧めてくれます。

微妙だった点①:アームレストが無い!!何故?
座席のデザイン性で唯一あれ?と思ったのが、アームレストが無い事。
窓際に一番近い座席の場合、窓の下は硬いカーブ状の板になっていたので肘を休ませる場所が無く、これは明らかに何かしらの設計ミス?としか思えませんでした。
アームレストなんて簡単に設置できるはずなのに。

微妙だった点②:枕はサイズを一回り大きくするか2つ欲しいかも
最初から用意されている枕はサイズが比較的小さく、フラットベッドにして寝る際も、これのみでした。
結構ひらひらなので、頭を乗っけると沈んでしまい、ここは追加して合計2つ欲しいところです。
もしくは大型枕が一つあっても良いと思います。

微妙だった点③:空調の調整ができない!暑い!
空気孔は欲しい!
フライト中、暑さで起きてしまいました。
JALに限った事では無く、新しいアジア系の航空会社には特に多い傾向なのですが、適温が人それぞれ違うので暑がりの筆者にとっては空気孔があるか無いかで、どんなにシートが優秀でも全然快適さが異なってしまいます。

微妙だった点④:内蔵スピーカーは固定しているので不便;音漏れもあった
世界で唯一座席のヘッドレストに設置された内蔵スピーカー。
ファーストクラスの座席に設置された同様のものと比較するとまだ合わせるために頭のポジションを調整しやすかったですが、やはり頭を固定しなければならないので、前屈みになりやすい食事時は不便。
また、マットレスを敷いてしまうともろにヘッドレストの部分が被さってしまうので、使い物になりません。
ファーストクラスに乗った時と同様に、近所からの音漏れはありました(そこまで気になるレベルでは無かったけど)。
今後改善が必要そうです。

まとめ
JALのビジネスクラスはかなり進化しました!
以前は革新性の無い航空会社なんて呼んでしまいましたが、こんな快適なシートは今まで体験した同クラスの中ではあまりありません。
座席面だけでなく、機内食の充実さや気遣い半端無いクルーのサービスと合わせると、確実にトップレベルの航空会社に成長しています。






