エコノミークラスは年々各社とも足元スペースを狭くしていく傾向が多い中、ANAは業界最大級である最高34インチ/86センチを現状維持してくれるのは嬉しいです(一部33インチ/84センチ)。
シートピッチが、1インチ異なるだけでどれだけ快適性が異なるか過去の記事に写真付きで解説しました。
改良しにくい限られたスペースで、従来と比較して2点進化した点があります。
改良①:座席のスリム化によりシートピッチは更に体感的に広くなった
スリムな座席=クッションが薄くなって快適さを失う?と結びつきやすくなりますが、今回はそこの心配はありません。
従来のANAの国際線787や777はテレビ画面の下にリモートコントローラーが設置されているため、テーブルを小さくして折り畳み式にしていた分、ダブルで厚みがあります。
新シートはリモートを排除してタッチ画面で操作するのみになるため、テーブルを折り畳み式にする必要が無いのでスリム化が実現できました。
ただでさえ化け物級に足元の広い座席が更に広くなり、プレミアムエコノミーとして販売しても詐欺と思えない感覚です。
実際、ユナイテッド航空では通常のエコノミークラスが31インチ/79センチ、そして追加料金必須のエコノミープラスがANAエコノミーと同じ34インチ/86センチなので、いかにANAが良心的であるか伺えます。



因みに、現行の同社787-9エコノミークラスはこんな感じ。

シートピッチは変わらないので、比較するとスリム化により更に広く感じられるのは気のせいでは無さそうです。
改良②:リクライニングが更に深くなる
現行の4インチ/10センチから、6インチ/15センチへ、1.5倍もリクライニングが深くなります。
マックスに倒した様子がこちら↓


リクライニングが深いとなるともちろん快適性が増すと同時に、前方のシートが倒れた時に圧迫感が無いか心配になりますが、シートピッチが広いお陰でそこまで違和感はありませんでした。
一時は背もたれが固定され、前に座席がスライドするシェルスタイルが流行った時がありましたが、決して快適ではありません。
やっぱりエコノミークラスはリクライニングが命なのでここを圧迫感無く更に深さを実現できたのは革新的です。
一点、改悪された事があるのでそれも触れておきます。
改悪①:PC電源は各座席毎では無くなった
現行の機材であれば、各席に一つづつ設置されていたPC電源は、新シートでは座席と座席の間に位置するので、3席ブロックであれば2つの設置となります。
まぁUSB電源も各座席に2種類用意されているので、実際3席に座っている乗客皆がPC電源を使用する事になるのは珍しいですが、念頭に置いた方が良いです。
その他
ヘッドレストは現行と変わりなく、上下、左右の両方に動く可動式ヘッドレストが設置されています。

USB電源はAとCと2種類あるので、従来のAのみから増えます。
モニター画面は現行機材の9インチ/23センチから13.3インチ/34センチと1.5倍ほど大きくなります。
その差は大きいですね。


JAL同機材との比較:横幅を気にしなければANA最強
全体的な快適性を考慮すると、世界で唯一横列8席を実現させているJALには敵いません(ANA含めて他社は全て横列9席)。
シートピッチも33インチ/84センチを維持していますしね。
ただし、足元はANAの新シートの方が確実に広く感じさせられますし、リクライニングも深いので横幅さえ気にならなければANAの方が快適です。

まとめ
見た目だけで判断するとごく普通のエコノミークラスの座席ですが、実際に座ってみると「うわ、足元ひろっ!」と叫びたくなる程のレベルでした。
座席リクライニングも更に深くなるし、大型のモニターでエンタメも楽しめそうです。
JALが横幅を快適にして座席数を減らしている分、ANAは試行錯誤でその他で勝負しているのが伺えます。






