地味〜な存在のプレミアムエコノミー。
筆者もエコノミークラスやビジネスクラスにはよくお世話になりますが、プレエコは基本的にエコノミークラスとあまり料金が変わらない限り、乗りません。
座席が気持ち程度広くなるという認識でそこまで快適とは感じないのですよね。
シンガポール航空のプレエコは7回乗っていますが、これはエコノミークラスとの差額がほんの僅かだったために選んで乗っています。
しかーし!
今回のANA新プレエコシートを体験して、え、「プレエコって意外にこれだけ快適になるんだ!」と印象付けられました。
従来のシートと比較するとメジャーな改良点が4つあります。

改良①:シートピッチが拡大
現行のANAプレミアムエコノミーはシートピッチが38インチ/96センチですが、更に2インチ/5センチ拡大して40インチ/101センチになります。


現行よりたったの2インチ/5センチの拡大ですが、違いは大きいです。
業界スタンダードである38インチの場合、レッグレストはただのお飾り程度しか意味がありません(少なくても身長167センチの筆者の場合)。
ただし、40インチになると丁度太ももをやふくらはぎをサポートしてくれるギリギリラインになります。
レッグレストを快適に使用できるには最低40インチは必要ですね。
身長が高い方(170センチ以上)だと42インチぐらいは欲しいかもしれません。

レッグレスト+フットレストを使用した状態が以下の通り。
足が短い方であれば快適かもしれませんが、筆者の場合足が全体に上がってしまい、レッグレストの意味が無くなってしまうので、両方一緒に使わず、どちらか片方だけの方がバランスが良かったです。

改良②:リクライニング幅が拡大
現行の7インチ/18センチから、9インチ/23センチと3割弱リクライニング幅が拡大します。
ここまで深いと、一昔前のビジネスクラスレベルです。
リクライニングの深さはエコノミークラスと同様に快適性に大きく影響するので、これはありがたいですね。
ただし、前方の乗客が同じ様にマックスにリクライニングされた際には座席付近まで下がってくるので、通路側に座っていない場合にトイレなどへ行く際は一度隣人にお声がけは必須でしょう。
シートピッチが広くなったお陰で前のシートがフルリクライニングをされてもそこまで圧迫感はありません。






改良③:収納スペースが増えた
従来型であれば、前方座席のシートポケットのみにしか座席周りの収納スペースはありませんでしたが、今回は座席脇にも工夫がされるようになりました。
左右2箇所に、スマホ、タブレットや財布など細くて小さなものであれば窪みの部分に保管する事ができます。

改良④:ウィングパネルの設置で程よいプライバシー性アップ
新たに備え付けられたウィングパネルが程よくプライバシー性を高めています。
空間が限られるプレエコでは、変にディバイダー等を付けると逆に圧迫感が生まれやすいので、若干開放感を維持した方が快適な場合があります。

その他
従来と同様に可動式ヘッドレストは上下と左右に調整が可能。
サイドテーブルはANA伝統のフェイクウッド調。

モニター画面は従来の11インチから15.6インチまで大型化しました。
座席リクライニング時には下から引き出して角度を調整できます。

国内線プレミアムクラスのミニバージョン?
初印象としては、最新バージョンの国内線プレミアムクラスによく似ています。
モニターの画面サイズは両者とも15.4インチだし、座席周りの収納スペースやウィングパネルの設置は共通したものがあります。
エコノミークラスと差がついている事が明確です。


| 787最新プレミアムクラス | 新787-9プレエコ | |
| 座席配列 | 2−2−2 | 2−3−2 |
| シートピッチ | 50インチ/127センチ | 40インチ/101センチ |
| モニター画面サイズ | 15.6インチ | 15.6インチ |
JAL同機材と比較:リクライニング幅はANAの強み
シートピッチだけで判断すると、JALは42インチ/107センチとANAの新シートより更に2インチ/5センチ広いです。
ただし、JALには大きな問題点が・・・それは、背もたれが固定されたシェル型である事。
リクライニングする際は、背もたれが後ろに倒れるのでは無く、シート全体が前方にスライドする形です。
このスタイルだと、いくらシートピッチが広くても、そこまでリクライニング幅が無いのですよね。
前のシートが倒れてこないので前方空間の維持ができるというメリットはありますが、決して快適とは言い難いシートです。
後ろの人に申し訳なくてリクライニングなんてできない!と言う方にはJALの方が合っていますが、ANAの新シートの方がシートピッチが若干狭くても快適性は高いと思います。


まとめ
一番期待していなかったプレミアムエコノミーは結構インパクトがありました。
エコノミークラスと同様に限られたスペースを最大限に快適性を追求したシートである事を実感させられ、もはや国内線プレミアムクラスの域に入ってきました。
特にカップルや連れの移動でどちらかが窓際の景色を見ながら会話も楽しみたい場合、ビジネスクラスの代用としても全然ありでしょう。






