どこか懐かしくなるシッキム

シッキム出張から戻りました。

やはり8月のヒマラヤ山脈南側はモンスーンの影響でノンストップで雨が降り、4日間ずっと止むことはありませんでした。こんな事は経験した事がありません。インドは各場所で旅行シーズンを本当に気を付けないと、こういう天候になる事があります。今回はお客様も仕事関係だったので、観光には縁はありませんでしたが。その代わり、しっとりとした空気、ちょうど良い涼しい気温、そして自然の豊かさにはとても癒されました。

シッキムは今回は3度目の訪問でしたが、訪れる度に非常に懐かしくなる何かがあります。これはインドの他の地域より何処と比べても、訪問後に愛しさが引っ張って来ます。別に特別に壮大な観光地な訳でも無く、ダージリンの様に特徴強い訳でも無いのですが、妙にまた戻りたくなる。

さて、シッキムは1975年まで独立した王国だった事は前にも記載しました。シッキムは3つの主要民族が暮らし、先住民族のレプチャ族、17世紀からチベットから移住したチベット系のブティア族、そしてその後ネパール人です。現在では、ネパール系が大多数を占め、公用語もネパール語となっています。

今回お世話になったホームステイ先は先住民のレプチャ族。宗教はチベット仏教を主に信仰していますが、それとは別に古来から自然の神々を拝む日本の神道の様な宗教も同時に信仰しているので、本当にレプチャの人達は日本人みたいです。

レプチャ族の方
レプチャ族の方

この写真で手に持っているのは旧シッキム王国の国旗です。

今回は僕も初めての中国国境に近いツォムゴレイクを訪れました。標高3,750メートルと富士山山頂と同じぐらいの場所に、湖があります。モンスーンなので雨でどんよりとしていましたが。ガントックからいっきに2,000メートルの高度差を車で2時間程かけてのぼります。インド人観光客はここから先のナトゥ・ラという中国国境まで訪問ができますが、外国人が訪れられるのはここまで。

ツォムゴ・レイク
ツォムゴ・レイク
シッキム 湖:ツォムゴ・レイク
ツォムゴ・レイク
ツォムゴ・レイク裏の険しい山々
ツォムゴ・レイク裏の険しい山々

そして州都ガントック。ここは色々環境配慮のための対策がされています。

〇街中で車のクラクション禁止(騒音対策)
〇タクシーは基本的に指定されたタクシー乗り場でしか乗ってはいけない
〇タバコは禁止(全州適応)
〇唾を路上で吐くのは禁止
〇ごみのポイ捨ては罰金(ゴミ箱は町中の至るところで設置されている)
〇ビニール袋の使用禁止

あぁ、この様な徹底された規制を是非インド各地でも!同じ国とは思えません。シッキムは本当に独特で、州境でウェストベンガル州に入ると栄えたシッキムからいっきにローカルインドになり、違いが明確になります。

ガントック中心部のMGマルグ
ガントック中心部のMGマルグ

ガントック市内中心部は歩行者天国があり、とても奇麗に整備されています。

ガントックの街並み
ガントックの街並み

野菜市場では、なんと蕨も売っていました!四季がしっかりあり、日本と気候が似ているので山菜があってもおかしく無いです。地元の人はこれをフライして食べるとか。

蕨

これでシッキムはほぼ全土カバーしました。ある意味、インドの中では故郷に近い感じがします。癒しを求めるには最適な旅行先です。

シッキムのモデルプランはH2トラベルズのシッキムモデルプランをご参考に。

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