続いて、8月のインド旅行に適さない場所。
モンスーンを理由に、多くの地域では旅行先として最適ではありません。もちろん、天候次第なので、運が良ければ素敵な天気に恵まれるかもしれませんが。
☆バラナシ☆
雨量はそこそこ多く、デリーの同時期よりも降ります。ガンジス河は増水し、流れが速くなる事から市がこの時期ボートライドの運航を禁止する日が多くあります。そして万が一ボートライドができても、観光の目玉であるガンジスからの日の出は曇りのため拝められない可能性が高い。嫌なのは旧市街が水浸しになり、牛糞と混ざってしまう事。牛はそこら中にいるので、勇気が無いと歩きにくいかも。
ちなみに、ガンジスの上流にあるハリドワールとリシケシュも同様。この時期ラフティングは無理だし、乾季はエメラルドグリーン色をして輝いていても雨期少し手前から土砂を含んで茶色く濁ります。山の入口でモンスーンの雲がぶつかりやすいため、雨も多く降ります。
ちなみに乾季のリシケシュのガンジスはこんな感じ(3月)。
☆ダージリン☆
紅茶目的では無い限り、この時期は95%の確率でヒマラヤ山脈は厚い雲で覆われているでしょう。8月の平均雨量だけで東京の年間降水量の半分近く降るので、日によっては土砂降りの雨がほぼ毎日降っていてもおかしくありません。山道のため土砂崩れは時々起こるし、行っても正直あまり楽しめないでしょう。雲の上に居る事で神秘的な景色を眺める事はできますが。
折角行くなら、こういう景色の方を観れた方が良いですよね↓
また、ダージリンに限らず、ヒマラヤ山脈の南側はモンスーンの雲が直撃するのでどこも同じ状況です。ダラムサラ、シムラ、シッキム、アルナーチャル・プラデーシュがこの地形にあたります。
☆ゴア・ケララ☆
こちらも連日バケツをひっくり返した様な激しい雨が延々と降り続ける事があります。海は大荒れでもちろん入れる事ができませんし、ビーチでのんびりという訳にもいきません。この時期、多くの高級ホテルは大幅にディスカウントをします。ただ、アーユルベーダを受けるにはしっとりとしたモンスーンの方が肌には良いらしいので、セラピーを受けるならこの時期が良いと思います。